Main story Ⅲ
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翌日
峰田「ちょっ、なんでオイラだけ名前呼ばれたんだよ!?誰か嘘だって言ってくれえ!」
『えっ、何があったの…?』
事情を聞くと、峰田は真夜中に奇妙な音とノックをされて女の声で名前を呼ばれたとのことだった。
峰田「なぁ!月下か!?昨日きたのは月下なのか!!?」
『えっ、ちょっ…違うけど……気のせいじゃないの?』
峰田「気のせいなワケあるかよぉぉおお!!」
なつにくっつこうとしている峰田を、なつは髪で押さえ込み防いでいる。
蛙吹、瀬呂、芦戸、上鳴、常闇、障子も聞いたようだった。ただ、他のみんなは名前など呼ばれなかったと知ると、峰田は錯乱状態になり緑谷に言い寄った。
峰田「緑谷っ、本当に何も聞こえなかったのかよオ!?」
緑谷「ごめん、昨日は特訓で疲れてぐっすりで…」
峰田「月下も聞こえなかったのかよ!?2階なんだろぉ!?」
『う〜ん…私一度寝ると簡単には起きないから…」
瀬呂は冗談っぽく笑って口を開いた。
瀬呂「……この面子だけが聞こえてたとなると……もしかしてあの常闇の話の呪いとか?」
上鳴「や、やめろよー。」
上嶋も笑って返しているが、引きつった顔をした二人に砂藤が笑い飛ばした。
砂藤「お前ら、本当にそんなのじてんのかよ?怖がりすぎて寝ぼけてたんじゃねーのか?」
上鳴「べ、べつに丸々信じちゃいねーけどさ、マジで怖えんだって!金髪の女がヤベーんだよ!」
切島「へー、どんな話なんだ?」
上鳴「それがさ……」
話しはじめた上鳴の声に、机に座っていた爆豪と轟が、ビクッと反応する。
爆豪が即座に立ち上がった。
爆豪「うるせえ!人の後ろで、ヘンな話すんなや!」
いつものようにドアを足で開け、出ていった。
『私も怖い話はちょっと…聞きたくないかも…』
耳郎「…あのさ、実はウチも聞こえた。ヘンなヴィーンって音。…朝方まで続いてたよ。」
上鳴「ほら!やっぱり本当にしてたんだよ!」
耳郎の証言に上鳴が勢いよく言った。
確かに耳郎はA組一の聴覚の持ち主。信ぴょう性はピカイチだ。
『えっ…てことはホントに音が聞こえてたって事…?』
峰田「だから言ったろォ!!?」
飯田「しかし、呪いかどうかは置いておいて、複数人が謎の音を聞いたとなるとこれは由々しき事態だぞ。もしかしたら寮の久陥の可能性もある。音の正体を確かめねばなるまい。ここは委員長である俺が、今日、責任をもって起きていることにしよう!」
戸惑っている皆の顔を見て委員長が言うと、その音の話はなくなった。
その日の真夜中。
……あんな話昼に聞いたら眠れないじゃない…
なつは怖さ紛れに爆豪に電話をしようとしたが、昨日の言葉を思い出してそれを控えた。
───ヴィイ……。
『っ!!!』
……お、音した…何この音っ…
ぎゃあああ!
小さく聞こえた峰田の叫び声。
なつはもっと怖くなり、頭から布団を被りガクガクと震えた。
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