Main story Ⅲ
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『柔歩双獅拳!!』
なつは拳をドーピングさせ力を溜め、髪を腕に巻き付け獅子の形に形成し、エクトプラズムに攻撃をした。
エクトプラズム「うむ。リーチと破壊力を向上させる技か。いいだろう。威力をもっと高めるために日頃からの個性伸ばしの訓練をしていくといい。」
『はい!』
エクトプラズム「君は合宿の時に髪伸ばして広範囲治療もしていたそうだな。それも立派な必殺技と呼ぶに値する。」
『あれも必殺技っていっていいんだ…』
爆豪「くらえェ!!」
爆発音が鳴りそちらを見ると、爆豪がエクトプラズムに攻撃をしていた。
爆豪「久々に暴れると、すっきりすらぁ!エクトプラズム!死んだぁ!もう一体頼む!」
麗日は浮きながら爆豪をみている。
麗日「おおおっ…おっおおっ!爆豪くんはりきってる!」
砂藤「あいつもう技のビジョンたくさんあんだろうな。」
葉隠「入学時から技名つけてたもんね〜!」
……勝己、エクトプラズムを倒して…私ももっと強くならなくちゃ………あんな夢………絶対阻止するんだから…!……
オールマイト「やァ、月下少女。」
『オールマイト!』
オールマイト「私がアドバイスして回るぞ。」
なつが自分の手を見ていると、オールマイトが和かにやって来た。
オールマイト「君は白眼と細胞活性。二つの個性を持っているね。攻撃にも回復にも適している。もっと色々工夫してみるといいよ。」
『はい!』
オールマイト「(答えを教えるだけでは教育とは言えない。考えるのさ、少年!正誤は重要じゃない。自分で考え、気付くことが重要なんだ。)」
オールマイトはチラッと緑谷を見ると、崖にイヤホンをぶつけていた耳郎の元へ歩いて行った。
『二つの個性でもっと工夫を…』
授業が終わり、相澤の周りに集められたA組生徒達は技に関して悩む者、一歩進んで自信に満ちている者、様々だった。
相澤「コスチュームの改良について、専門外の事は考えてもわからん。もし何かいじりたくなったら、校舎一階にある開発工房へ行き、専門の方に聞くように。以上!解散!」
「「ありがとうございました!!」」
─────
各々寮へ戻り、風呂上がり、談話室でB組達と盛り上がっている生徒達を他所に、なつは部屋で人体の構造や医学の勉強をしていると、ドアを叩く音がした。
『開いてるよ〜?』
爆豪「物騒だろうが。ちゃんと鍵閉めろヤ。」
『かっ…ご、ごめん……響香だと思って……』
いつものようにズカズカ入ってくる爆豪を他所に、なつは部屋着のパーカーを羽織った。
………今までどう接してたっけ……どうしよう、とてもドキドキする………
爆豪「……」
『ど、どうしたの?』
爆豪「…体育祭の時」
『ん?』
爆豪「お前、俺に攻撃して汗止めたろ。あれはどうやった。」
爆豪は真剣な目をしている。
……プライドの高い勝己が聞きにくるなんて…もっと上を目指そうとしてるんだ…私も、浮いた気持ちでいちゃダメだ。まずは強くなる。それからだ……
なつはベッドに座っている爆豪の隣に座ると、自分の手のひらを見せた。
『治癒の時は手のひら全体使うけど、細胞活性を一点に溜めて、ドーピングしてるの。』
爆豪「掌ではなく、一点に…か。」
爆豪は掌を見てイメージをすると、何か思いついたのかニヒルに笑った。
『勝己…頑張ろうね。』
爆豪「トーゼン。」
『…かっこいい…』
爆豪「…は?」
爆豪の決心したような表情につい口を開くと、なつの言葉に爆豪は口を開いた。
『へっ?あ、いや…あの……勝己はやっぱりかっこいいなって思って…あの、変な意味じゃなくて……』
爆豪「……」
『わ、私も負けない!勝己みたいにかっこいいヒーローになるよ!じゃ、じゃあね!おやすみ!!』
爆豪はなつに背中を押され、部屋を出た。
爆豪「アイツ…」
…なつは俺のことを意識してやがんのか?…
朝の件といい、なつの様子がおかしいことは爆豪には一目瞭然。
だが今は、先ほどできたイメージを忘れないよう、部屋に戻って行った。
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