Main story II
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そして、女子棟2階に皆は足を運ぶ。
耳郎「…マシで全員やるの?大丈夫?」
芦戸「大丈夫でしょ〜多分〜」
葉隠「じゃあ、まずは2階のなつちゃんからっ!」
『響香ちゃん達はさっき来て知ってると思うけど、超普通だよ〜?』
なつの部屋は、白とオレンジをベース。ベランダには花が飾ってあり、枕元にはクマのぬいぐるみがちょこんと座っていた。
上鳴「いい匂いするな〜。普通に女子っぽい…なんかドキドキしてきた。」
瀬呂「アロマとか焚いてんの?」
『特に何もしてないけど…』
芦戸「そういやこの部屋、なつの匂いするよね〜!私なつの匂い好きー!」
『昨日からここに住んでるから、生活臭がついたのかなぁ?』
峰田「!!???…昨日月下はここで寝てたのか………???」
峰田が涎を垂らしながら匂いを嗅ごうとすると、轟が峰田を氷結させた。
轟「俺もなつの匂い好きだ。花の匂いがする。」
『焦凍、花好きだったんだ。お花っていい匂いだよね。』
轟「ああ。」
「「(どこからツッコめばいいんだコイツら…)」」
峰田は部屋の外に追いやられ、氷結が溶かされる。
芦戸と葉隠は、「次行ってみよー!」とエレベーターを登っていき、皆も後に続いた。
耳郎「恥ずいんだけど…」
耳郎の部屋は、ギターやドラム、ピアノやステレオコンボなど、楽器が多くあった。
上鳴「思ってた以上に楽器楽器してんなぁ!!」
葉隠「耳郎ちゃんはロッキンガールなんだねぇ!」
麗日「これ全部弾けるの?」
耳郎「まぁ、一通りは…」
『凄い!さすが響香!』
上鳴「女っ気のねぇ部屋だぁ。」
青山「ノン淑女。」
上鳴と青山は、耳にイヤホンが刺さり、心音を食らっていた。
尾白・切島・緑谷は二人を見て顔を青くしていた。
耳郎「次行こ次。」
葉隠「次は私っ、葉隠だぁっ!」
その後も女子達の部屋披露も終わり、皆は共有スペースに集まった。
芦戸「え〜皆さん!投票はお済みでしょうか?自分への投票は無しですよ〜!それでは、爆豪と梅雨ちゃんを除いた第1回部屋王暫定1位の発表です!」
皆が芦戸に注目した。
芦戸「得票数6票!圧倒的独走単独首位をたたき出したその部屋は…砂藤力道!」
砂藤「はぁ!?」
芦戸「ちなみにすべて女子票!理由は、“ケーキ美味しかったぁ”だそうです!」
砂藤「部屋は!?」
峰田と上鳴は、砂藤に絡みに行った。
上鳴峰田「てめぇヒーロー志望が贈賄してんじのねぇ!」
砂藤「知らねぇよ、何だよ、すげえ嬉しい…」
上鳴峰田「笑ってんじゃねぇ!」
そんな3人を見て、眠そうな轟は口を開く。
轟「終わったか?寝ていいか?」
飯田「うむ、ケーキを食べたので歯磨きは忘れずにな!」
緑谷「終わるまで待ってたんだ。」
麗日「んっ…あっ、轟君ちょっと待って!」
部屋に戻ろうとした轟に声をかけると、轟は立ち止まった。
轟「ん?」
麗日「デク君と飯田君も。それに、切島君八百万さんなつちゃん、ちょっといいかな…?」
「「「ん?」」」
麗日に呼ばれ、6人は麗日の後をついて外に出る。
切島「麗日、どこに…あっ…」
そこには、蛙吹が元気なく立っていた。
麗日「あのね、梅雨ちゃんがみんなにお話したいんだって…」
蛙吹「私、思った事は何でも言っちゃうの…でも、なんて言ったらいいか分からない時もあるの…」
蛙吹はとても苦しそうに声を出している。
蛙吹「病院で私が言った言葉、覚えてるかしら?」
─ ルールを破るというのなら…その行為はヴィランのそれと同じなのよ─
緑谷「うん、覚えてる…」
蛙吹「心を鬼にして、つらい言い方をしたわ…」
麗日は、蛙吹の背中をさすった。
麗日「梅雨ちゃん…」
蛙吹「それでもみんな、行ってしまったとなつちゃんも、行こうとしたこと……今朝聞いて…とてもショックだったの…止めたつもりになってた不甲斐なさや、色んな嫌な気持ちが溢れて…何で言ったらいいのか分からなくなって…みんなと楽しくおしゃべりできそうになかったのよ…」
緑谷「あ…」
蛙吹「でも…それは、とても悲しいの……」
顔を上げた蛙吹は泣いていた。
緑谷「ハッ…あ……」
蛙吹「だから、まとまらなくてもちゃんとお話をして…またみんなと楽しくおしゃべりできるようにしたいと思ったの…」
蛙吹は啜り泣いている。
麗日「梅雨ちゃんだけじゃないよ。みんな、すんごい不安で拭い去りたくって…だから、部屋王とかやったのもきっと…デク君達の気持ちは分かってたからこそのアレで……だから責めるんじゃなく、またアレ…何というか、難しいけど…兎に角!またみんなで笑って頑張っていこう!ってやつさ!」
切島「梅雨ちゃん!」
蛙吹「ケロ…」
麗日が笑顔で言うと、切島となつと八百万も目に涙を溜めていた。
切島「すまねぇ!話してくれて、ありがとう!」
八百万「蛙吹さんっ…」
飯田「梅雨ちゃん君!」
『梅雨ちゃんっ…』
轟「蛙吹、すまねぇ。」
緑谷「あす…梅雨ちゃん…」
切島「もうぜってぇにしねえから!」
八百万「私もです。」
飯田「約束する。」
切島は蛙吹の肩に手を置き、まっすぐと目を見て言うと蛙吹はさらに泣き、八百万は蛙吹の頭を撫でた。
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