Main story II
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相澤「学生寮は1棟1クラス。右が女子左が男子と分かれてる。ただし1階は共同スペースだ。食堂や風呂洗濯などはここで行う。」
寮内にはソファーやテレビがある共有スペースや、中庭もあり、新築の香りがするその綺麗さにA組生徒達はワクワクとしていた。
葉隠「おお〜!!」
瀬呂「中庭もあんじゃん!」
芦戸「広っ!きれい!ソファ〜!」
麗日「豪邸やないかい…」
飯田「麗日君!!」
峰田「聞き間違いかな…?風呂、洗濯が共同スペース…?」
峰田は唾を飲む。
峰田「夢か…?」
相澤「男女別だ。お前いい加減にしとけよ。」
峰田「はい…」
相澤「部屋は2階から1フロアに男子各4部屋の五階建て。一人一部屋。エアコン、トイレ、冷蔵庫にクローゼット付きの贅沢空間だ。」
緑谷「ベランダもある!凄い!」
八百万「我が家のクローゼットと同じくらいの広さですわねぇ…」
麗日「豪邸やないかい!」
飯田「麗日君!?」
麗日はまた倒れた。
相澤「部屋割りはこちらで決めた通り。各自、事前に送ってもらった荷物が部屋に入ってるから、取り敢えず今日は部屋作ってろ。明日また、今後の動きを説明する。以上、解散!」
「「はい先生!」」
部屋割りが書かれたプリントには、この様に書かれていた。
─2階─
峰田 ×
緑谷 ×
青山 ×
常闇 月下
─3階─
口田 耳郎
上鳴 ×
飯田 ×
尾白 葉隠
─4階─
障子 麗日
切島 ×
爆豪 ×
× 芦戸
─5階─
× 八百万
砂藤 ×
轟 ×
瀬呂 蛙吹
─────
コンコン
『……はい…』
爆豪「俺だ。」
『…!!』
爆豪「戸、開けろや。」
『ダメっ!今、こんなんじゃ会えない…』
なつは結局寝ることも出来ず、顔色が悪いまま。爆豪に会いたいのは山々だが、そんな格好で好きな異性に会うことはできないと思い言うも、次に聞こえてきたのは爆豪のため息だった。
爆豪「なつがどんな格好かなんて、今更だろ。」
『でも…』
爆豪「他の奴らが来たらウッセェんだよ。さっさと入れろや。」
そういうと、カチャリと小さく音が鳴り扉が開いた。
中に入りなつを見ると、顔は青白く目には濃い隈が出来、目は動揺して動いていた。
『…』
爆豪「身体は大丈夫なんか。」
なつはコクリと頷いた。
爆豪「…………悪かった。」
爆豪がそう言うと、なつはゆっくりと爆豪に近づき手を握った。
なつの手は震えている。
『勝己は…身体、大丈夫なの…?』
爆豪「ああ。」
『ホント…?……勝己が…死んじゃう夢、見て……』
爆豪「チッ」
爆豪はなつの腕を引き、抱き寄せると頭を自分の胸に当てた。安心させる様に、ゆっくりと優しくなつの頭を撫でる。
トクン…トクン…と、規則正しい音がなつの耳には聞こえてくる。なつは爆豪の背中に手を回し、目からは涙が溢れていた。
『勝己……勝己ぃ……』
爆豪「……」
『お願い、死なないで…』
爆豪「…死なねェよ。」
『絶対…絶対だよ…?』
爆豪「んなもん、なつを置いて死んでたまっかよ。」
なつは爆豪の体温を確かめるかのように、抱きしめる力を強める。
爆豪も空いている手をなつの背中にまわし、彼女の啜り泣く声が収まるまで頭を撫でた。
何分抱きしめた体制でいるのか。なつの匂いが鼻を霞む。爆豪は自身が硬くなっていくのが分かり、グイッとなつを離した。
爆豪「寝てねえんだろ!?さっさと寝てその隈直せや!」
『…勝己と一緒に寝ちゃダメ?』
爆豪「っ!!寝るまで手握ってやっから、さっさと寝ろやァ!!」
爆豪は目を釣り上げて言うと、なつをベッドに寝かせ、自分は床にドカッと座り、手を握った。
『勝己……大好きだよ。』
爆豪「っ!!」
小さい頃から何度も聞く、なつからのその言葉。
爆豪はずっとなつを異性として一途に思ってきた。けどなつは異性として自分のことを見ていない。
─テメェの好きと俺の好きはちげぇんだよ。バカ─
そう呟いた爆豪の言葉は、眠っていくなつの耳に届いた。