Main story II
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
爆豪の囚われているBARでは、雄英の謝罪会見がかけられている。
死柄木「不思議なもんだよなぁ。何故ヒーローが責められてる?奴らは少〜し対応がズレてただけだ。守るのが仕事だから?
誰にだってミスの一つや二つはある。お前らは完璧でいろって?
現代ヒーローってのは堅っ苦しいなぁ。爆豪君よぉ。」
爆豪「……」
スピナー「守ると言う行為に対価が発生した時点でヒーローはヒーロでなくなった。これがステインのご教示。」
死柄木「人の命を金や自己顕示に変換する異様。それをルールでギチギチと守る社会。敗北者を励ますどころか責め立てる国民。俺たちの戦いは“問い”。ヒーローとは、正義とは何か。この社会が本当に正しいのか一人一人に考えてもらう。俺たちは勝つつもりだ。君も、勝つのは好きだろ?」
確かに勝つのは好きだ。だがただ勝てば良いってもんじゃねえ。こいつらは何か勘違いしてやがる…俺がクソヴィランなんかになる訳ねぇだろうがクソ。
だが、なぜコイツらはなつも狙った!?俺は勧誘のためだとして、なつは全く粗暴ではない。無理矢理にでも拉致しなかったって事は、個性がバレているわけでもない。
爆豪「おい、テメェら俺の他にもう一人目的があったんだよなぁ?」
死柄木「ああ。月下なつか。爆豪君は、月下さんと仲が良いみたいだからなぁ。月下さんが仲間になると、爆豪君を説得しやすいと思ったんだけど……」
爆豪「失敗したってか。ケッ」
死柄木「まぁいいや。ヤツはついでだったからなぁ。半死に状態らしいぜ?殺してしまったら爆豪君は敵対する。ギリギリ生きていて安心したさ俺は。」
爆豪「!!」
爆豪は静かに死柄木を睨んだ。
死柄木「荼毘、拘束を外せ。」
荼毘「は?暴れるぞこいつ。」
死柄木「良いんだよ、対等に扱わなきゃな。スカウトだもの。それに、この状況で暴れて勝てるかどうか…分からないような男じゃないだろ?雄英生。」
荼毘「トゥワイス。外せ。」
トゥワイス「はぁ俺ぇ!?嫌だし。」
荼毘「外せ。」
トゥワイス「もう、やだ…」
トゥワイスはこう言いながらも爆豪に歩み寄った。
Mr.コンプレス「強引な手段だったのは謝るよ。けどな、我々は悪事と呼ばれる行為に勤しむただの暴徒じゃねえってのを分かってくれ。君を攫ったのはたまたまじゃねえ。」
死柄木「ここにいる者。事情は違えど…人に、ルールに、ヒーローに縛られ苦しんだ。君ならそれを…」
爆豪はトゥワイスに拘束を外されると腕を動かして調子を確認し、トゥワイスを蹴り上げ死柄木弔に爆発を喰らわした。
死柄木の顔につけられていた父の手が外れる。
トゥワイス「死柄木っ!」
爆豪「黙って聞いてりゃダラダラよォ。バカは要約できねえから話が長ェ…要は、“嫌がらせしてえから仲間になってください”だろ?ムダだよ。」
─ほら見ろ!見たか?今の!オールマイトってやっぱかっけえよなぁ!どんだけピンチでも最後には絶対勝つんだよなぁ!─
爆豪「俺はオールマイトが勝つ姿に憧れた。誰が何言ってこようがそこはもう曲がらねえ!」
爆豪はニヤリと笑った。