Main story II
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爆豪は目を釣り上げて笑顔を見せていた。
爆豪「かっちゃかっちゃ、うるっせっんだよ!頭ん中でよォ!」
敵の刃物が爆豪を狙った時、轟の氷壁で間一髪免れた。
轟「不用意に突っ込むんじゃねえ!」
ムーンフィッシュ「耐えなきゃ…仕事をしなきゃ…ああああっ………!!」
轟「さっきの聞こえてたか!?なつとお前、狙われてるってよ。なつは保護されたって。良かった…」
爆豪「クソデクが何かしたな、おい。戦えっつったり戦うなっつったりよぉ。ああ!?クッソどうでもいんだよ!」
爆豪が動き出すと、氷壁を貫いてた刀がまた伸びてくる。
轟「チッ」
氷結を避けてヴィランはまた攻撃を仕掛けてきた。
轟「チッ…地形と個性の使い方がうめえ。」
爆豪「見るっからに雑魚のヒョロガリのくせしやがって………んの野郎!!」
轟「相当場数踏んでやがる。」
ムーンフィッシュ「あっああ…肉、見せてぇ…」
轟「ここででけえ火使って燃え移りでもすりゃ、火に囲まれて全員死ぬぞ!分かってんな!?」
爆豪「喋んな!わあっとるわ!」
爆豪は目を釣り上げてバチバチ手をさせている。
轟「(引こうにもガスだまり…こりゃ、分かりやすく縛りかけられてんな…)」
ムーンフィッシュ「肉〜……肉め〜〜ん……肉ぅ!!!」
氷結でカバーするも、すぐに攻撃を仕掛けてくる。
爆豪「近づけねえ、クソッ!最大火力でぶっ飛ばすしか…」
轟「ダメだ!」
爆豪「木燃えても速攻で氷で覆え!」
轟「爆発はこっちの視界も塞がれる!仕留めきれなかったらどうなる!?手数も距離も向こうに分があんだぞ!」
爆豪「くうっ…」
爆豪と轟が考えていると、ドカン!と衝撃がし、後ろから何かが近づいてくる。
爆豪轟「なっ…」
緑谷「いた…氷が見える!交戦中だ!」
ムーンフィッシュ「あ?」
そちらを見ると、緑谷を抱えた障子が走って来ていた。
障子「爆豪、轟!どちらか頼む!光を!!」
ムーンフィッシュ「肉ぅ!!」
ムーンフィッシュが攻撃するも、その音に反応したダークシャドウらそいつを捕まえた。
緑谷「かっちゃん!!」
爆豪「うう…」
轟「障子と緑谷…それに、常闇?」
ダークシャドウは暴れている。
障子「早く光を!常闇が暴走した!」
轟「見境なしか…よし、炎を…」
爆豪「待てアホ。」
爆豪がせいし、見るとムーンフィッシュがまたヤイバを口から突き出してきている。
ムーンフィッシュ「ああ…肉……肉面……ダメだ…ダメだ許せない……その子達の断面を見るのは僕だぁ…横取するなぁあああ!!!」
黒影「ねだるな三下ァ!!」
ダークシャドウはムーンフィッシュをつかむと、さらに力を加える。
爆豪「見てえ…」
黒影「うおおっ…」
ムーンフィッシュを掴んだまま、ダークシャドウは腕を振りかぶり、投げ飛ばし木へとぶつける。
ムーンフィッシュは動かなくなり、「ああ…暴れたりんぞぉおお!!」と叫ぶダークシャドウに対して爆豪と轟は、爆発と炎で光を出し、沈めた。
常闇は息を荒げている。
爆豪「てめぇと俺の相性が残念だぜ。」
常闇「すまん、助かった…」
轟「俺らが防戦一方だった相手を一瞬で…」
障子「常闇、大丈夫か?よく言う通りにしてくれた。」
常闇「障子悪かった…緑谷も……俺の心が未熟だった……」
常闇は手を振るわした。
常闇「怒りにまかせ、ダークシャドウを解き放ってしまった…闇の深さ、そして俺の怒りが影響され、奴の狂暴性に拍車をかけた…結果、収容もできぬほどに増長し、障子を傷つけてしまった…」
障子「そういうのは後だ。」
常闇「あっ…」
障子「…と、お前なら言うだろうな。」
常闇「あ…」
常闇は障子を見上げると、緑谷は微笑み、障子も優しい目をしていた。
常闇「ん…」
緑谷「そうだ、ヴィランの目的の一つがかっちゃんとなつちゃんだって判明したんだ。」
常闇「爆豪と月下?何故…ハッ!個性が奴らに知られたのか!?」
緑谷「分からない…けど、ヤツはなつちゃんを“ついで”って言ってた。それに、なつちゃんの事も殺そうとしていた。」
障子「……それなら個性が目的ではない可能性の方が高いな。月下は無事なのか?」
緑谷「無事、とは言えないかもしれない…なつちゃんも気力だけで動いている感じだった…僕と二人で交戦してやっと倒せたんだ…命に別状はないと思うけど、僕以上に大怪我を負っている…なつちゃんは、僕を治療してくれたから…」
爆豪「……は?デク…てめェなんでなつを戦わせた!?」
僕も逃げてって言ったさ…と苦虫を噛み潰すように緑谷は言う。
確かになつの性格上、逃げるなんて事しねェ。目の前に困ってる奴がいると助ける、そういう奴だ……こんな時にそばに居てやれなかった自分がデクに文句を言っても意味がない事も分かってる。
爆豪は拳を握りしめた。
緑谷「とにかく、ブラドキング相澤先生、プロ2名がいる施設が最も安全だと思うんだ。なつちゃんは相澤先生と戻って行ったよ。」
常闇「なるほど…では、これより我々の任は爆豪を送り届ける事か。」
緑谷「広場は、依然プッシーキャッツが交戦中。道なりに戻るのはヴィランの目につくしタイムロスだ。真っ直ぐ最短がいい。」
轟「ヴィランの数も分かんねえぞ。突然出くわす可能性もある。」
緑谷「障子君の索敵能力がある。そして轟君の氷結。更に常闇君さえいいなら、制御手段を備えた無敵のダークシャドウ。このメンツなら正直、オールマイトだって怖くないんじゃないかな?」
爆豪「何だこいつら!」
轟「お前中央歩け。」
爆豪「俺を守るんじゃねえクソども!」
障子「行くぞ。」
皆は爆豪を無視して歩き出した。
爆豪「無視すんなァ!」
轟「ちゃんとついて来いよ。」
爆豪「命令すんなァ!ケッ…」
爆豪は文句を垂れつつも、ついて来た。
緑谷「(全員無事に戻る…そうすれば、僕たちの勝ちだ。)」