Main story I
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─────4月8日───────
それは高校生活の始まり!
雄英高への平均倍率が
毎年300を超える倍率のわけ。
推薦入試4名を除く、一般入試定員36名
18人ずつでなんと2クラスしかない
今年は例外で37名合格になったそうだが、それでも19人と18人の2クラスだ。
なつは支度をして家を出ると、爆豪家のチャイムを押した。
光己「おはよー!なつちゃん可愛いね!制服似合ってる!」
『ほんと?ありがとう!勝己君はもう準備できてる?』
光己「多分できてるけど、一緒に行く約束してたの?」
『ううん、けど一緒に行きたくて!』
見るからにウキウキしているなつを他所に、爆豪は静かに出てきた。
爆豪「家の前で騒ぐなウゼェ」
『制服かっこいい!似合ってるね!』
爆豪「うっせぇ!」
爆豪がそう言うと、光己は頭を殴った。
光己「バカ!君も可愛いくらい言えないの!?」
爆豪「ウゼェ!早よ行くぞ!」
爆豪は、なつに足並みを揃えて歩いた。
─────
学校に着き、教室に入ると爆豪はすぐに自席へと向かい、なつも向かった。
前に座ったのは、髪が赤と白の男の子。
『ねぇ君。』
肩を叩くとこちらを振り向いた。表情はとてもツンケンしている。
『苗字、何で読むの?』
轟「…とどろき」
『そっか、轟くんね!よろしく!』
轟「…悪いが、あんたと馴れ合う気はない。」
『そっかそっかー。じゃあ、友達になった記念に、一つ聞いてもいい?』
轟「答える気はない。」
『髪、どうして赤と白なの?どうやって染めてるの?大変じゃない?ごめんね、すっごく気になって…』
親の事を聞かれると思っていた轟は、一瞬キョトンとした。
轟「これは地毛だ。」
『そうなんだ!迷子になってもすぐに見つけられそう。いいね!』
轟「…フッ」
『轟君、笑ってなくてもカッコいいけど、笑ったらもっとかっこいいね!』
轟「…」
『あっ、私は月下なつ!前後同士仲良くしようね!よろしく!』
高校の友達第一号だ!と喜んでいるなつを見て、轟は何も言えなくなっていた。
飯田「机に足をかけるな!」
爆豪「あぁ!?」
飯田「雄英の先輩方や、机の制作者方に申し訳ないと思わないか!」
爆豪「思わねーよ!テメェどの中だよ!端役が!」
飯田「!ボ…俺は私立聡明中学出身。飯田天哉だ。」
爆豪「聡明~!?くそエリートじゃねえかブッ殺し甲要がありそだな!」
飯田「なっ!ブッコロシガイ…君ひどいな…本当にヒーロー志望か!?」
爆豪「けっ。」
爆豪が扉に目を向け、そちらを見ると緑谷が立っていた。
飯田「君は…」
『出久君、おはよー!同クラスってすごい心強いよー!』
その声にクラスみんなが緑谷に注目する。
緑谷「あっ、えと!!なつちゃん…おはよう…」
飯田「おはよう!俺は私立聡明中学の…」
前の扉で話している3人を見て、轟は座りっぱなしのなつに「おい。」と話しかけた。
轟「月下は話に行かないのか?」
『え?うん。見た感じあの3人顔見知りっぽいし邪魔しちゃ悪いかな?って。
それに今私は轟君と友達の絆を深めたい。』
轟「フッ。なんだそれ。」
…出久君、私達に内緒にしてる事あるみたいだし…話してくれるまでは待つって決めたんだ…
─────中学3年時、PM 3時5分─────
合格発表を報告すると生徒指導の教師から三人仲良く呼び出されていた。
「ウチの中学から雄英進学者が3人も出るとは!特に緑谷は奇跡中の奇跡だな!」
オドオドとしている緑谷、イラついた様子の爆豪、そして、とても嬉しそうにしているなつ。同じ合格者としても三者三様だ。
『無個性での合格って史上初だよね!凄いよ出久君!』
緑谷「え…えと…」
『高校でもよろしくねっ!』
緑谷「うん!」
なつが本当に嬉しそうに笑うと、緑谷もニコッと笑った。
その後三人で歩いて帰っていると、爆豪は緑谷を壁に叩きつけた。
爆豪「どんな汚え手使やぁ無個性が受かるんだ!あ!?」
『ちょっと爆豪君!辞めなよ!』
緑谷「っ!」
爆豪「史上初!男子生徒で唯一の雄英進学者。俺の将来設計が早速ズタボロだよ!他行けっつったろーが!!」
『ほんと辞めなって!』
なつが爆豪の手を掴もうとすると、緑谷は胸ぐらを掴まれた手を掴む。
緑谷「かっちゃん…言ってもらったんだ…君はヒーローになれるって…勝ち取ったんだって…だ、だから…僕は、行くんだ…!」
『…出久君…』
─────────────────
爆豪「(反抗なんかしやがって…ゼッテー裏があるはずだ…)」
麗日「今って式とかガイダンスとかだけかな?」
先生ってどんな人だろうね?緊張するよね!」
緑谷「ち、ちかいっ!」
相澤「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ」
相澤は寝袋から眠そうにウィーダーを飲んでいた。
(((な…なんかいる!?)))
相澤「はい、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性にかくねぇ。」
緑谷「っ…!(先生…てことは、あの人もプロヒーロー…?でも見たことないぞ。こんなくたびれた人…)」
相澤「担任の相澤翔太だ。よろしくね。」
((担任!?))
相澤「早速だが、これ着てグラウンドに出ろ。」
相澤はジャージを出した。