ONEPIECE
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今年も家でまったりと過ごそう
そう決めていた私に一通のメールが届いた。
{今日、初詣に行くよ! 18時に私の家集合ねー}
メールの相手は同期のコアラ。時間を見ると17時だったので電話をかけた。
コアラ「あー、もしもし?私だけど。化粧とかもこっちでしたら良いから。もうすぐ電車乗らないと私の家に18時に着かないんじゃない?」
『いやっ、そうじゃなくて…!』
コアラ「じゃーねー、待ってるわよ~。」
電話はプツリと切られている。なつはパジャマから着替えて急いでコアラの家に着いた。
『ちょっとコアラどういう事よ!』
コアラ「どうせ今年も家でパジャマでみかんでしょ?そんな事よりも、着物着て外に出て、新年を迎えようよ!絶対そっちの方が楽しいよ!」
『でも私着物なんて持ってないよ?』
コアラ「大丈夫よ、なつに似合う着物買ってきたから。はい、これレシート。」
コアラは立てかけてある着物を指差し、レシートを渡してきた。
…ホント、ちゃっかりしてるわね…
コアラは楽しそうに着付けをしてくれてる。
その顔を見てるとこちらまで楽しくなりなつもコアラの着付けをした。
コアラ「よしっ、髪型も完成!21時…うん、ちょうど良い頃ね。行こっ!」
『そうね。』
コアラはピンクの下地にストライプの着物。
私は白生地にウサギが描かれていた。
コアラ「ホント、なつ綺麗ねー!サボ君に見せてやりたいわ!」
笑ってはいるが、内心ではサボという言葉にドキッと胸が高鳴った。
『コアラ、どうしてそんな時間ばっか気にしてるの?』
コアラ「まあ、もう直ぐ分かるって!」
『分かるってなにが────』
コアラ「お待たせ~!」
コアラが走っていく方を見ると、そこにはハックとサボ君がいた。
ハック「20分遅刻とは、コアラ。お前は時間にルーズすぎる。」
サボ「まあ良いじゃないか。時間をかけてくれたおかげで、こんなに綺麗な姿を見れるんだ。」
サボ君はなつを見て微笑む。
サボ「なつ、いつも綺麗だけど今日は一層綺麗だ。」
『あ、ありがとう///』
コアラ「ハック、ほら…行くよ。」
ハック「そうだな。」
コアラとハックは別行動をしようとする。
なつは声を上げた。
『コアラっ…!ちょっと、なんで…』
コアラ「だって、サボ君がいたら女が群がってのんびり年越しを迎えられないじゃない。私は甘酒が飲みたいの!」
ハック「男二人で年を迎えるのは虚しいしな。なつはサボを見張っておいてくれ。」
『見張るって…』
そういうと二人はそそくさと祭りの中へと埋まっていった。
サボ「ほら、なつ行くぞ。」
『うん///』
二人も足を運んだ。
お寺の中は人がたくさんおり、なつはサボを見失わないように歩くので必死だった。
そして少し離れてしまった時、一瞬にしてサボは女性に囲まれた。
『…』
…そうだよね。サボ君はすごくモテるんだもん…私みたいな普通の女なんてコアラがいるから一緒にいれるんだ…
サボ「なつ!」
『!!』
サボ「ったく。目を離すと危険だぜ?」
『うん……ごめんなさい』
サボ「ほら、手を出して?」
『?
……!!』
サボ「これで逸れないで済むな。なつが他の男から話しかけられる心配もない。」
『…///』
サボ君はそう言うとなつの手を取り微笑んだ。
手をつなぎ、歩いているとサボはもう話しかけられる事もなくなった。
甘酒を飲み、御神籤を引き、もうすぐ0時に差し掛かるという時、サボの計らいでなつは人気のない所にあるベンチに座った。
サボ「いっぱい歩いて疲れただろ。」
『ありがとう、サボ君。サボ君も疲れたでしょ?』
サボ「ああ。確かに今日はなつと歩いていたから疲れたかな。」
……私と…歩いていたから……か………
『ごめんね…』
ズキンとなり俯いて言うと、それに気がついていないサボは笑った。
サボ「なつが綺麗すぎて、他の男に言い寄られないように気を張りすぎたよ。」
『私なんかより、サボ君だよ。サボ君は凄く格好いいから…凄く優しいし…………だからみんなサボ君のことを見惚れてたよ。』
サボ「なつは?」
『私?』
サボ「なつは俺に見惚れたか?」
『///…そ、そんな事…』
サボ「俺はなつに見惚れてたぜ。」
『え?』
サボ「好きだ。」
『!!』
サボは俯いているなつの顎を持ち上げて言った。
至近距離で目を見つめられている。
顔にはどんどんと熱が集まっていった。
サボ「結婚前提に、付き合ってほしい。」
『はい///』
二人の影が重なった時、0時の鐘がなった。
サボ「あけましておめでとう。これからも、末永くよろしくな。」
1月3日。
なつが会社に着くとコアラが来た。
コアラ「なつ、いろいろとおめでとう!!」
『あけましておめでとう。』
コアラ「私も両片想いの二人をくっつけるの、大変だったんだからねー?」
『え?』
コアラ「サボ君はなつの気持ち、知ってたのか知らないけど、なつは自信ないからねー。」
サボ「なつ、コアラ、楽しそうだな。」
『!!サボ君っ…おはよう///』
コアラ「なつは可愛いのに自信ないよねーって話してたの。ここの社員も結構なつに目をつけてたのにね。」
サボ「そうだな。まあ全部俺が近づけねーようにしてたんだけどな。こんな可愛いなつの姿なんて、他の男に見せられるかよ。」
サボはそう言うと、会社内だというのになつの顎を持ち深く口付けた。
『!!』
サボ「ほら、すっげー可愛い。」
『………』
コアラ「なつ?」
『サボ君のバカ!!!!もう知らない!』
サボ「え、ええ!!!?」
それから三日間、サボはなつから無視され続けましたとさ。
end
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