テニスの王子様
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─けーごくん!私、将来はけーごくんのお嫁さまになる!─
─当たり前だ。泣き虫ななつちゃんは俺様が守る!大きくなったら俺が迎えに来てやる。それまで…─
─絶対だよ!けーごくん約束!─
──────────
小さい頃の可愛い約束。
私は昔イギリスに住んでいた。その時に先に住んでたけーごくんとはすぐに仲良くなった。
私とけーご君をつなぐのはこの指輪。
小さい頃のサイズで今では小指にも入らないからネックレスにしている。
その後私がアメリカに引越し、二度と彼と会うことはなかったが…
「お嬢様。旦那様がお呼びです。」
『お父様が?何かしら…』
スイスの別荘で暮らしていた月下財閥のお嬢様、なつは父親の部屋に向かった。
『失礼します』
「なつか、実はな。お前に縁談があってな…」
『…お父様、その話は断ってください。』
「もう引き受けてきた。」
『どうして…何故ですか?私はその縁談は受けられません』
「お前ももう来年には高校生だろ。我儘も大概にしろ。明日からは日本にある氷帝学園に通え。」
『その為に日本に来たのですか…?旅行じゃなくて?』
「もうこれは決定事項だ。彼方のご子息様はなつの事をたいそう気に入ってくれたみたいでな。写真だ。」
『そんなもの要らないわ。学校は行きます。将来の為だもの…でも絶対に自分の好きな人以外とは結婚しない。』
なつは胸元に光るネックレスを握りしめ言うと、自分の部屋に戻っていった。
─────
『失礼します。』
榊「来たか。月下はAクラスだ。そろそろ跡部が来る。そいつに指示を仰げ。」
『はい。』
なつが頷くと、職員室に一人の生徒がやって来た。
跡部「失礼します。」
榊「来たか。跡部、後は頼んだぞ。」
二人が職員室から出ると、跡部は立ち止まった。
跡部「お前名前は」
『人の名を聞くときは自分から名乗るのが常識じゃないかしら?』
跡部「ふっ、気の強い女だな。…まあいい。月下なつ、お前はAクラス、席は俺の隣だ。分からない事があれば全部俺に聞け。いいな。」
…言い方は偉そうだけど助けてくれようとしてるのよね。
なつは「どうも」と言うと席に座った。
跡部「みんな聞け。転校生を紹介する。スイスのロゼから来た月下なつだ。」
『よろしく。』
跡部「日本に帰国して間もないだろう。助けてやれ。これは命令だ。」
跡部はそう言うと自分も席に戻った。
…何て偉そうな奴…すぐにまた海外に戻ってやるわ…それで絶対けーごくんを見つけるんだから…
昼休み、なつは跡部に呼ばれ生徒会長室に居た。
跡部「お前、部活は入らねーのか?」
『ええ、入らないわ。』
跡部「運動したことないのかお嬢さんは。あーん?」
『あんたには関係ないわよ。それより、客人を呼んでおいて紅茶の1つも出ないわけ?』
跡部「言うじゃねーか。樺地」
樺地「ウス」
樺地は早々になつに紅茶を入れた。
『言っておくけど私紅茶には五月蝿いの。』
跡部「安心しろ。ここの紅茶は上手いからな。」
『そんな訳ないじゃない。私がどれだけ探してもあの紅茶は見つからないんだもの…』
跡部「俺を誰だと思っている。飲め。」
『……おいしい…』
跡部「だから言ったろ。」
『でも、私の知ってる味じゃないわ。残念ね、跡部さん?』
なつはそう言うと生徒会長室を出て行った。
『…』
…こんな所で油売ってる暇はないのよ…早く見つけないと、攫いに来てよ…
なつはネックレスを握りしめた。
─────
跡部「おい」
帰り支度をしていると、跡部が口を開いた。
『何か用?』
跡部「今帰りか」
『そうよ。車も迎えに来てるわ』
跡部「悪いが車には帰ってもらった。」
『!?』
跡部「こっちに来い。」
『ちょっと、引っ張らないでよ!』
着いた先はテニスコート。
すごく広く、設備も揃っている。
なつはVIP席の様なところに通された。
跡部「ここで大人しく座ってろ。いいな」
『意味分かんない、帰る』
跡部「一人で家に辿り着けんのか」
『…』
跡部「それでいい。帰りは俺の車で送ってやる」
『強引…』
跡部「フン。」
跡部はテニスコートへと歩いて行った。
…そういえば、けーごくんもテニスしてたっけ…教えてもらったなぁ…
…けーごくんは今何処で何をしてるんだろう…
「お嬢ちゃん、此処は部員専用の観覧席やで。一般の生徒はあっちや。」
『そうだったの。跡部さんに連れてこられたんだけど。』
「へぇ、あの跡部がなぁ。俺は忍足侑士や。」
『忍足さんね。よろしく。』
侑士「忍足さんて何か気持ち悪いわ。侑士でええで。」
『そう。じゃあ侑士、私は月下なつ。よろしくね』
侑士「よろしゅう。ところでそのネックレスどないしたん。風紀委員に見つこーたら没収されんで。制服の中に隠すとかなんとかしとき。」
侑士がそう言うとなつはネックレスを服の中に隠した。
『日本ではダメなのね。分かったわ。忠告ありがとう。』
侑士「おん。…なんか大事なもんなんか?」
『よく喋るわね。』
侑士「そらなぁ。可愛いお嬢さんが居んのに喋らんと、関西の血が腐ってまうわ。」
『ふふっ、お世辞が上手な方ね。』
侑士「月下さん、わろた方がええわ。」
『面白い方…侑士、私のこともなつって呼んでいいわよ。』
侑士「おーきに。でや、そのネックレスはどないしてん。」
『…大切な人からのプレゼントよ。』
侑士「そうか。」
侑士がそう言うと、テニスコートの方では一際大きな黄色い声が上がっていた。
侑士「跡部が試合しよるで。」
『ええ。彼は強いの?凄く偉そうだけど』
侑士「あいつが偉そうにしてても誰も言わんのはな、実力があるからなんやで。」
試合を見ていると、跡部は一点も取らせずに勝っている。
『…確かに、強いわね。』
…何でだろ…けーご君とは違ってすごく上手なのに…後ろに彼が見える気がする…
なつはその後も跡部のプレイに見惚れていた。
跡部「俺様の美技に酔いな」
跡部のこの言葉にまた大きな歓声が上がる。
練習後、跡部はなつの所へ戻った。
跡部「どうだ、俺様に惚れたか。」
『私が?…あり得ないわよ…』
跡部「フン、まあいい。行くぞ。」
跡部に手を引かれ、なつは車に乗り込んだ。
その翌日
なつの靴箱には一枚の手紙が入っていた。
昼休み、視聴覚室に来てください
跡部「おい、何だこれは」
『跡部さん…いつの間にいたの?』
跡部「先に質問したのは俺だ。答えろ。」
『知らないわよ。』
跡部「行くのか」
『用があるなら自分から出向くのが常識よ。』
跡部「そうだな。」
なつはもう一度紙を読み直した。
…この筆跡、好きな人に渡すものじゃないわ…誰かからの恨み?…
確かに最近物がよくなくなる。この間は下敷きがなくなっていた。
下敷きくらい、はした金だと思い気にしなかったがこれは何か関係していると思い手紙通り行こうと思うなつであった。
約束の昼休み
『用があるなら其方から出向きなさって?非常識だとは思わないのかしら?』
誰もいない視聴覚室に入ると扉が閉まった。
「来たわね。」
「跡部様ファンクラブとして貴方は邪魔な存在なの。」
「後から転校して来たのに馴れ馴れしいのよ。」
「跡部様は優しいお方だからアンタに構ってるみたいだけど、だからって自惚れてんじゃないわよ」
部屋には4人知らない女子生徒がなつを囲んでいる。
なつは笑い出した。
「何がおかしいの!!?」
『跡部様って…ふふっ、可笑しい。ファンクラブなんてあったのね。』
「アンタみたいな女が居ると跡部様も迷惑なのよ!」
『それは跡部さんが言ったの?私が居ると迷惑だって。』
「言わないだけで思ってるに決まってるでしょ!?」
『バカね。第一構ってくるのは跡部さんよ。そんなに彼の事が好きなら告白でも何でもしなさいよ。何の勇気も出さず、影で嫌がらせする女なんて彼が見たらなんて言うかしら?』
「なっ…、」
『それに、私には昔から好きな人がいるの。彼なんて眼中にないわ。』
なつがそう言うと同時に、一人の女生徒がなつの胸ぐらを掴んだ。
「生意気なのよ!!」
『!!何するのよ、やめなさい!』
「上から目線で、偉そうで…何であんたみたいな女が跡部様に気に入られるのよ!」
「そうよ!」
二人に揺さぶられ、なつのネックレスが出て来た所、それをちぎり、窓から投げ捨てた。
『!!…』
私とけーご君を繋ぐ唯一の…私の何よりも大切にしていた物を…
『良い加減にして!』
なつが二人を振りほどき、ネックレスを投げ捨てた生徒に平手打ちをすると同時に扉が開いた。
跡部「お前等…俺のテリトリーで何をしてやがる。」
「あ、跡部様…」
『…』
「跡部様!!月下さんが彼女に暴力を…!!」
跡部は肩で息をするなつと、平手打ちをされた女を見た。
なつの髪と胸元のリボンは少し乱れている。
跡部「本当か。」
『そうよ。私は彼女に平手打ちをした。』
跡部「!!」
『…これで満足?』
なつは四人の女子生徒を睨むと視聴覚室を出て行った。
なつが着いた先は視聴覚室の外の茂み。
…あの窓からならこの辺にあるはず…お願いだから出て来て…
なつは午後の授業を丸々サボり、ずっとネックレスを探していた。
『…どうして…どうして出てこないの…?』
…唯一の繋がりだったのに…婚約者も勝手に決められて…私の意思なんて反映されない…迎えに来てくれるって言ってたのに…遅いよ…早く来てよ…
『会いたいよ…けーご君…』
なつの手と膝は土で汚れており、涙を拭いた顔にも汚れがついていた。
跡部「おい!」
『!!…何よ…』
跡部「午後の授業サボってんじゃねーよ」
『跡部さんには関係ないでしょ』
跡部「…お嬢様が、何跪いてんだ。泥だらけじゃねーか。」
『…探し物よ。』
跡部「…探し物ってのはこれの事か?」
『!!それ、何処で…!』
跡部「視聴覚室から投げ捨てられたのを見てこの俺様が拾ってやったんだ。」
跡部の手には指輪のかかったネックレスがあった。
『…でも、千切られて壊れたはず…』
跡部「俺様を誰だと思っている。こんな物すぐに直せる。」
跡部がなつの首にネックレスをつけるとなつは止まっていた涙を流し、それを握りしめた。
『良かった…見つかって、良かった…ありがとう、跡部君…』
跡部「!!…ああ。…泣くほど大事な物なのか。」
『ええ…』
跡部「話してみろ。」
『…いいわ。見つけてくれたお礼に特別に話してあげる。話が長くなるけどいいかしら?』
跡部「ああ。」
『私は昔イタリアに住んでいたの。その頃は英語も何も分からなかった。…ある日の夜、パーティーで迷子になってしまったのよ……
本当に怖かった。真っ暗で、見るもの全てが大きくて……一人でずっと泣いていた。
そんな時に、私と同い年の少年に出会ったの。名前はけーご君。
けーご君は父の友人の子供でね、そのパーティーに参加してて、私が居なくなったことが大騒ぎになってたみたいで探してくれたの。
優しくて、両親に会うまでずっと話してくれていて、すごく安心できた。
…その時、子供ながらに彼に恋したの。
彼には英語やギリシャ語だけじゃなく、テニスや社交ダンス、多くのことを教えてもらったわ…テニスや社交ダンスはけーご君も練習中って感じだった。けどあの頃は毎日けーご君に会うのが楽しみで、仕方がなかったの。それだけで嬉しかった。
彼は小学校で彼自身に何かあっても、私に会う時はいつも優しく接してくれた。
私が泣いていたらいつも、不慣れな手つきで紅茶を淹れてくれた。…私は彼の作ってくれる紅茶が一番好きなの。
私の誕生日に彼と結婚の約束をしてプレゼントされたのがこの指輪。
小さい頃は親指にはめていたけど、今は小指にも入らないからネックレスにして身につけてるのよ。
その後私がアメリカに引越して、連絡も取れなくなったんだけどね…
ずっと彼を探しているの。今まで生きて来て、生涯彼以上に好きになれる人はいないわ…』
跡部は黙って話を聞いてくれている。
『でも、私にはもう時間がないのよ…』
跡部「それはどういう事だ」
『私が日本に来たのは、縁談が決まったからだそうよ。』
跡部「写真や相手の情報は見たのか」
『見るわけないじゃない。私は縁談なんて嫌。父にそう言ったら、もう引き受けたって…お父様があんなに言うなんて…きっと私の家よりももっと大金持ちの方なんでしょうね。きっと計略結婚だわ。』
なつは悔しそうに俯いた。
『縁談に行けば必ず結婚させられるに決まってる…許嫁ができる前に、彼に会いたい…』
跡部「フン、そうか。」
『ごめんなさい、話し過ぎちゃったわ…聞いてくれてありがとう。』
跡部「ああ。…今日も送ってやる。部活が終わるまで待っていろ。」
『跡部君、意外と優しいのね。』
跡部「何だ、俺に惚れたか?アーン?」
『さっきも言ったでしょ?私が生涯彼以上に好きになれる人はいないの。』
跡部「そいつは偉く月下に愛されてんだな。」
『当たり前じゃない。』
なつが言うと、跡部はなつの顎を上げ、顔を近くまで寄せた。
跡部「俺様がそいつを超えてやるよ」
『っ!!!』
跡部「行くぞ」
二人はテニスコートへと向かった。
─────
それから数日が経ち、なつへの嫌がらせも増していた。
跡部「おい、その頬の傷どうした?」
『ああ、これ?……転んだのよ』
跡部「(これは刃物の傷だろ。…またあいつらに何かされたのか?)」
『な、なに…?』
跡部「俺に嘘はつくな。」
『…』
跡部はなつの頬に手を添えた。
『そんな目で…見ないでよ…』
跡部「…ついて来い」
『えっ、ちょっと…!!!』
連れてこられたのはテニスコートのど真ん中。
観覧生徒や部員たちはザワザワとしている。
『ちょっと何してんの…すごく注目されてるじゃない』
跡部「フン…まあ黙って見とけ」
『何を…!!!!』
跡部はなつの唇を自分のそれで塞いだ。
悲鳴混じりの声が挙げられている。
宍戸「マジかよ、」
侑士「派手好きやなぁ。」
跡部「いいかお前らよく聞け!!
こいつは俺の女だ!今後なつに手を出す奴は男でも女でも容赦しねぇ!俺様が全力で潰してやる、覚悟しとけ!!」
『跡部、君…』
跡部「なつ、お前の返事はまだだったな。」
『…こんな事になって、断りづらいじゃない…』
跡部「で、どうなんだ。」
『…私も跡部君のこと好きよ…ありがとう』
跡部「当たり前だ。」
なつが微笑むと跡部はもう一度キスをした。
ある日の休日、なつは跡部の別荘がある南の島に来ていた。
跡部「どうだ、昔のけーご君か俺様がどっちが上だ。」
『…選べないわ…跡部君のことは大好き。でもやっぱりけーご君も好きだもの。』
跡部「元気がないんじゃないか?」
『…明日、お見合いなの』
跡部「フン、そうか」
『…止めてくれないの?婚約者とのお見合いなのに…』
跡部「立場的にも一度会っておいたほうがいいだろう。相手が嫌なら話を断ればいい。」
『こんな時、財閥の娘に生まれなかったらって思うわよね…』
跡部「そんな顔をするな。無理矢理結婚させられそうになれば攫ってやるよ。」
跡部はなつの額にキスをした。
翌日。
月下財閥の社長、なつの父親となつは豪華な座敷へと案内されていた。
『お父様、私は婚約なんてしないわ。今お付き合いしてる人がいるの』
「まだそんな事言ってるのか。相手方がいらしたら立場をわきまえてしっかりとするんだぞ。」
『分かってるけど…』
なつが黙って俯いていると、扉が開いた。
?「お久しぶりです。お待たせしました。」
「いや、いいんだ。久しぶりだね。娘を気に入ってくれてありがとう。」
?「いえ。」
「なつちゃんも綺麗になったね。」
『…』
「おい、なつ。なんて態度をとってるんだ。」
『別に?』
なつはずっと俯いたままいて、父親は物凄く相手家族に誤っていた。
跡部「いい加減顔を上げたらどうなんだ。アーン?」
優しい手つきで顎を持ち上げられ、見ると跡部だった。
『な、なんで…?』
跡部「本当に写真を見てなかったんだな。」
『跡部君…知ってたの?言ってくれたらよかったのに…』
跡部「なつの驚いた顔が見たくてな。」
「なつを氷帝に転校させたのは圭吾君のご好意だ。」
…圭吾、君…?
なつがそう思うと跡部は正座をして頭を下げた。
跡部「なつさんと真剣にお付き合いさせて頂いてます。必ず幸せにするので娘さんを下さい。」
「よろしく頼むよ。…まあ、でも嬉しいもんだなぁ。」
「昔は二人はよく遊んでいたからな。」
「ああ。圭吾君と結婚すると娘に言われた時はびっくりしたよ。そんな圭吾君から縁談の話を持ち込まれた時もね。」
「さぁ、私たちは席を外そうか。あとは若い二人で話すといい。」
親たちはそう言うと部屋を出ていった。
『ど、どういう事…?』
跡部「俺様もお見合い写真が大量に送られて来てな。その中になつの写真があった。」
『えっ、でも…私たち、中学で初めてあったのに…』
跡部「俺様は覚えていたのに、なつは何も覚えてないんだな。一目見てすぐ分かったぜ、泣き虫ななつちゃん?」
『貴方がけーご君だったの…?だから昔の話をしても妬かないし、今日のお見合いも行けって…』
跡部「相手が俺様でなければ阻止しているに決まってるだろう。」
『確かにそうね…』
なつが頷いていると、跡部はなつの隣に行き跪くと指輪をなつに見せた。
跡部「約束通り、見つけ出してやったぜ。俺と婚約しろ。これは命令だ」
『強引…』
跡部「それは昔からだ。」
『ええ、…その命令、聞いてあげる。』
跡部「いい返事だ。」
そうして二人の影は重なった。
『でも跡部君はすごいわね。』
跡部「なんだ急に」
『二度も私を惚れさせるなんて…流石だわ。』
跡部「フン、これから何度でも惚れさせてやるよ」
end