ONEPIECE/サボ オチ予定
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ルフィ「あ───腹減った───」
ゾロ「………」
『お金はあるけど…どこか島にさえ上陸できたら…』
なつがぼーっと空を見ているとゾロが呆れた声を出した。
ゾロ「だいたいお前らが航海術持ってねェってのはおかしいんじゃねェか?」
ルフィ「おかしくねェよ漂流してきたんだもんおれ達は!」
『そうそう。ゾロこそ海をさすらう賞金稼ぎでしょ?』
ゾロ「おれはそもそも賞金稼ぎだと名乗った覚えはねェ。ある男を探しにとりあえず海へ出たら自分の村へも帰れなくなっちまったんだ。」
ゾロは何事も無かったように続けた。
ゾロ「仕方ねェからその辺の海賊船を狙って生活費を稼いでた…それだけだ。」
ルフィ「なんだ。お前迷子か。」
『迷子ね。』
ゾロ「その言い方はよせ!!まったく…!航海もできねェなんて海賊が聞いて呆れるぜ!これじゃ“偉大なる航路”も目指し様がねェ。早ェとこ“航海士”を仲間に入れるべきだな。」
ルフィ「あと“コック”とさ“音楽家”とさァ…」
『船医と船大工と…あとは~…』
なつが寝転んで言うとゾロは呆れて怒鳴った。
ゾロ「んなもんあとでいいんだよ!!」
そう言うと、ゾロとルフィは「腹減った」と同時に後ろに倒れこんだ。
ゾロ「お、鳥だ。」
ルフィ「でけェな。わりと…」
『ねぇ、ルフィ。あの鳥捕まえて焼き鳥にしようよ。』
ルフィ「そうだな!!!」
ゾロ「?どうやって…」
ルフィ「おれが捕まえてくる!まかせろ!!ゴムゴムの…ロケット!!」
ゾロ「なるほどね…」
ルフィが鳥を捕まえたと思ったが、ルフィは鳥に咥えられ飛んで行った。
『えっ…ちょっ…と……ルフィ!!?』
ルフィ「ぎゃー!!助けてー!!!」
ゾロ「あほ───っ!!一体何やってんだてめェはァ!!なつ、掴まれ!」
『うんっ…!』
ゾロはものすごいスピードでオールを漕ぎ、ボートを進めた。
そして途中、三人組が乗り込んできた。
その三人はどうやらある女にしてやられたらしい。
ゾロ「天候まで操るのか…海を知り尽くしてるなその女。」
『仲間になってくれないかな~。』
「あいつは絶対探し出してブッ殺す!!」
「それより宝をまずどうする」
「そうだぜこのまま帰っちゃバギー船長に…!」
ゾロ「そのバギーってのは誰なんだ…!?」
「おれ達の海賊船の頭ですよ〝道化のバギー〟を知らねェんで?〝悪魔の実シリーズ〟のある実を食った男でね…恐ろしい男なんだ。」
ゾロ「………悪魔の実を…?」
『へー、そうなの。ゾロ、私ちょっと寝るわね。』
興味がないのかなつは船に寝転び眠りに着いた。
ドゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
物凄い音がなりなつは飛び上がった。
『なに!!?…ん…あれ?ゾロは…?』
…何この街並み…砲撃?………あそこからか…
なつは様子を見るためそちらへ向かった。
─────
そこには大砲の火を手で止めようとしてる女と檻の中に入ったルフィがいた。
『ルフィ、またなんでこんな状況…っ!!』
女の後ろには多くの海賊がいる。
なつは女を守るように背後に立った。
『背後から狙うって卑怯なんじゃない?』
女「え…」
ルフィ「なつ!!」
『ルフィ…何遊んでるのよ…鳥に連れてかれて見つけてみたら今度は檻の中って…ほら、あなた。手を出して。火傷してる。』
ルフィ「ししし!悪ィ!!」
女「え…誰よあんた…」
『安心して。私は敵じゃない。』
なつは女の手をそっと包むと火傷を治した。
女「…あ、ありがと。」
『いえ。女性が傷を作ってはいけませんよ。』
なつが微笑んでいると赤っ鼻の男は叫んだ。
「ええい!!!てめェら!!!止まってないでさっさとそいつらを始末しろ!!」
『それにしても、あなた名前は?』
ナミ「え…ナミだけど…」
『そう。ナミさん、ルフィを助けてくれてありがとう。私はなつ。よろしくね。あなたも仲間に』
ナミ「!!なつ!!後ろ!!」
なつは振り返りもせず、自分の背中に守るようにチェーンジュエルを張り巡らせた。
『あら…助けてくれなくても大丈夫だったのに…』
ゆっくりと振り返ると、ゾロがかかってきた敵を切っていたためなつはチェーンジュエルを解いた。
ゾロ「女二人に何人がかりだ。」
ルフィ「ゾロ!!」
ゾロ「ケガは?お前寝てたんじゃ無かったのか。」
『平気よ。そんなの、あんな爆音が聞こえたら誰だって目が覚めるわよ。』
ゾロ「ああ。そうか。」
ルフィ「やー、よかった。よくここがわかったなァ!!早くこっから出してくれ!」
ゾロ「お前なァ…何遊んでんだ。」
『さっき言った。』
ゾロ「…。アホ。」
なつとルフィ、ゾロが呑気に話しているとナミは汗を流した。
ナミ「あいつの言ってた仲間って…〝海賊狩りのゾロ〟となつの事…!?どうなってんの…!?」
バギー「貴様、ロロノア・ゾロに間違いねェな。おれの首でも取りに来たか?」
ゾロ「いや…興味ねェな。おれはやめたんだ海賊狩りは…」
『…』
バギー「…」
『?』
バギー「そこの女!」
バギーと目が会い、自分ではないと後ろを確認しても誰もおらず、なつはたいそう驚いていた。
『え、私!?』
バギー「貴様はおれに求婚しに来たんだな…!!…まぁ、悪くない。おれは道化のバギー!!貴様を妻として認める!」
…なんで私があんたみたいな赤っ鼻と結婚しないといけないのよ…私が好きなのは…
『…はァ。アホらし。』
なつはバギーに背を向けゾロの後ろへ立った。
『ゾロ、後よろしく。私は船に戻って寝るわ。』
ゾロ「ああ。こんな奴ら俺だけで充分だ。」
ナミ「ちょっとあんた!!こいつはまだ解放されてないのよ!?」
ルフィの前を素通りし、ナミに微笑んだ。
いつもの微笑み、凍った表情で。
『大丈夫よ。ルフィは死なない。』
ルフィ「…。なつ!」
『!!』
ルフィ「ししし!待ってろよ!」
『うんっ。』
なつは優しく微笑み船に戻って行った。
─────
暗闇の中、なつは一人で居た。
ポツン
ポツン
何処からか水滴の音が聞こえる。
そこに一つの光が現れた。
その光の先をみて、なつは昔の笑顔を見せて居た。
『!!エース!サボ!』
エース「なつ、早く来いよ。置いてくぜ。」
サボ「なつ!はぐれるなよ!」
『ルフィがいないよ!!』
エース「当たり前だ!ルフィは今マキノの所だからな!!」
『あっ、そっか!!』
なつは楽しそうに二人を追いかけていると、また辺りが暗くなった。
次に映ったのは青い光。
青い光の先には爆破された船から落ち、沈んでいくサボの姿だった。
『サボ!!』
サボ「おれは貴族に産まれて恥ずかしい!!!…くっ…だれか……助けて……」
『待って!今行く!!』
なつは崖を飛び降り海を潜った。
サボ「ガハッ…なつ…!」
『サボ!!やだ!!行かないで!!!』
なつが手を延ばすもサボには手が届かず、また辺りは暗くなり次は赤い光が灯った。
『…サボが…エース!サボが…っ私のせいでっ…』
エース「なつ、大丈夫だ。お前は一人じゃねェ。」
『エース…』
光の元、エースと話しているとエースがだんだん遠くに見えるようになって来た。
『エース…何処行くの…エース…!やだ、一人にしないで……』
エースはいつもの笑みでなつのことをずっとみている。
なつは涙を流し、辺りはまた暗闇に包まれた。
───お願い…死なないで…!!───