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242.放たれた力 (翁・影宮の手下・夢主・操・観柳)
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「何が大丈夫なものか、馬鹿にしやがって!」
観柳は何が何だか分からなかったが、そう言い終わらないうちに再びガトリングガンをぶっ放していた。
ガガガガガガガガガガ!
「武尊さんっ!!」
操は思わず叫んだが、次の瞬間信じられないと絶句した。
叫んだお陰で今度は目をつぶらずにいた操だったが、操の通常の数倍感度の良い耳がガトリングガンの弾が自分達の目の前で、まるで壁があるかのようにはじかれる音を聞いたのだ。
見えない鉄壁の壁。
それは操の気のせいではなく、武尊のオーラが作り出したものだった。
薬によって高ぶり過ぎた武尊の神経が心の制御を外してしまったらしい。
以前、左之助の拳を受け止めたオーラとは桁違いに強いものだった。
そしてそれを武尊は今、自分の力で防御に使ったのだ。
「今の私の防御は戦車砲をもってでも破ることは不可能だ。観柳、覚悟しろ。」
「何を小癪な!」
「さ、操ちゃん。あのガトリングガンを止めるわよ。力を貸して!」
武尊の強い言葉に押されて操は立ち上がった。
武尊はすかさず、
「操ちゃん、クナイをガトリングガンのあのリンク・・弾が入っていく所に打ち込んで弾が入って行くのを止めて欲しいの!」
と言った。
武尊は自分の防御が鉄壁以上だと分かっていたけれどもいつまでもこの防御が出来ると思っていなかった。
突然枯渇してしまう可能性もある。
その前に一気にかたをつけるつもりなのだ。
そして防御と攻撃は同時に出来ない。
操がクナイを打ち込む瞬間だけ防御を解き、クナイがクサビのように打ち込まれ、ガトリングガンが止まった時に勝負するのだ。
操もこの場から助かるにはガトリングガンを止めるしかないと思い、
「分かったわ武尊さん、やってみる。任せて。」
と、立ち上がって構えた。
クナイは一本のみ。
「私が合図したら投げてね!」
「うん!」
そう言って操がチラッと武尊をみると武尊は指を曲げて何かのポーズをとっていた。
(印?)
印とは臨兵闘者皆陣列在前 のあれだ。
操も忍たるもの。
小さい時に般若から教えてもらったことがある。
に、しては変わった指の形だと思っていたが今はそれどころではない。
狙いを定めて武尊の合図を待った。
当然操には見えないのだが武尊の手にはオーラで作った愛銃のワルサーPPKがあった。
作ったと言ってもイメージの塊だ。
(忘れもしないこの感触、今でもこんなに手になじむのが分かる・・)
武尊は集中して手の内に力を込めた・・・
撃てども撃てども当たらない信じ難い光景に唖然とした観柳の手が再び緩んだのを武尊は見逃さなかった。
「今よ!」
連射の隙を縫って武尊が叫ぶと同時に操のクナイが飛んだ。
そしてカッ、と弾のリンクの間に食い込んだ瞬間、観柳が後ろへ吹っ飛んだ。
「何っ!」
操は自分が狙ったのはガトリングガンで観柳じゃないと目を見張った。
と、同時に自分の横でもドンと鈍い音がした。
武尊も後ろ向きに崩れる様に倒れたのだ。
それはきっとオーラを飛ばした反動の所為。
「武尊さんっ!」
操は武尊の肩を掴み揺さぶった。
2016.12.3
観柳は何が何だか分からなかったが、そう言い終わらないうちに再びガトリングガンをぶっ放していた。
ガガガガガガガガガガ!
「武尊さんっ!!」
操は思わず叫んだが、次の瞬間信じられないと絶句した。
叫んだお陰で今度は目をつぶらずにいた操だったが、操の通常の数倍感度の良い耳がガトリングガンの弾が自分達の目の前で、まるで壁があるかのようにはじかれる音を聞いたのだ。
見えない鉄壁の壁。
それは操の気のせいではなく、武尊のオーラが作り出したものだった。
薬によって高ぶり過ぎた武尊の神経が心の制御を外してしまったらしい。
以前、左之助の拳を受け止めたオーラとは桁違いに強いものだった。
そしてそれを武尊は今、自分の力で防御に使ったのだ。
「今の私の防御は戦車砲をもってでも破ることは不可能だ。観柳、覚悟しろ。」
「何を小癪な!」
「さ、操ちゃん。あのガトリングガンを止めるわよ。力を貸して!」
武尊の強い言葉に押されて操は立ち上がった。
武尊はすかさず、
「操ちゃん、クナイをガトリングガンのあのリンク・・弾が入っていく所に打ち込んで弾が入って行くのを止めて欲しいの!」
と言った。
武尊は自分の防御が鉄壁以上だと分かっていたけれどもいつまでもこの防御が出来ると思っていなかった。
突然枯渇してしまう可能性もある。
その前に一気にかたをつけるつもりなのだ。
そして防御と攻撃は同時に出来ない。
操がクナイを打ち込む瞬間だけ防御を解き、クナイがクサビのように打ち込まれ、ガトリングガンが止まった時に勝負するのだ。
操もこの場から助かるにはガトリングガンを止めるしかないと思い、
「分かったわ武尊さん、やってみる。任せて。」
と、立ち上がって構えた。
クナイは一本のみ。
「私が合図したら投げてね!」
「うん!」
そう言って操がチラッと武尊をみると武尊は指を曲げて何かのポーズをとっていた。
(印?)
印とは臨兵闘者皆陣列在前 のあれだ。
操も忍たるもの。
小さい時に般若から教えてもらったことがある。
に、しては変わった指の形だと思っていたが今はそれどころではない。
狙いを定めて武尊の合図を待った。
当然操には見えないのだが武尊の手にはオーラで作った愛銃のワルサーPPKがあった。
作ったと言ってもイメージの塊だ。
(忘れもしないこの感触、今でもこんなに手になじむのが分かる・・)
武尊は集中して手の内に力を込めた・・・
撃てども撃てども当たらない信じ難い光景に唖然とした観柳の手が再び緩んだのを武尊は見逃さなかった。
「今よ!」
連射の隙を縫って武尊が叫ぶと同時に操のクナイが飛んだ。
そしてカッ、と弾のリンクの間に食い込んだ瞬間、観柳が後ろへ吹っ飛んだ。
「何っ!」
操は自分が狙ったのはガトリングガンで観柳じゃないと目を見張った。
と、同時に自分の横でもドンと鈍い音がした。
武尊も後ろ向きに崩れる様に倒れたのだ。
それはきっとオーラを飛ばした反動の所為。
「武尊さんっ!」
操は武尊の肩を掴み揺さぶった。
2016.12.3