※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
259.四乃森蒼紫の闇・弐 (蒼紫・夢主)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
縄をかけられながら武尊は思った。
一体蒼紫は何が目的で自分に何をするつもりだろうと。
今まで逃げることで頭がいっぱいいっぱいだったからそんなことを考える余裕なんてなかった。
いや、今も余裕どころか更に状況は悪くなっていると思いつつも目の前の蒼紫の姿に、
『お前を失うくらいなら喰らった方がいい、お前の全てを。』
と、気絶前に蒼紫が言った言葉がふと思い出された。
(『喰らう』ってこのまま最後には生きたままつるし切りにされて食べられちゃうのかな・・)
愛憎のあまり殺した相手の肉を食べたという話は世界に何例もあるというのは聞いたことがある。
(ダメ!蒼紫!)
武尊は心で叫んだがそれは自分が殺されることが怖いからではなかった。
そんな狂気の地獄へとあの優しい蒼紫を落としたくないという気持ちだったからだ。
きっと蒼紫のことだ、その地獄へ落ちてしまったらもう二度と葵屋へ・・操ちゃんの所には戻れない。
(私はそんなことは望まない!絶対!)
でも今の蒼紫の行動の原因は自分。
蒼紫の好きという気持ちに向き合わず操ちゃんと幸せになって欲しいと自分勝手な気持ちを押し付けた結果。
そして蒼紫の部屋での自分の行動と言葉が蒼紫の何かのスイッチを入れてしまったのだろうと武尊は考えた。
「うっ・・。」
武尊は込み上げる気持ちにごくんと喉を鳴らすと蒼紫の視線が武尊の喉・・そして顔へと移動した。
丁度縄をかけ終わった蒼紫は、
「泣いても無駄だ。」
と武尊の目からこぼれそうな涙をチラリと見て言い放った。
一体蒼紫は何が目的で自分に何をするつもりだろうと。
今まで逃げることで頭がいっぱいいっぱいだったからそんなことを考える余裕なんてなかった。
いや、今も余裕どころか更に状況は悪くなっていると思いつつも目の前の蒼紫の姿に、
『お前を失うくらいなら喰らった方がいい、お前の全てを。』
と、気絶前に蒼紫が言った言葉がふと思い出された。
(『喰らう』ってこのまま最後には生きたままつるし切りにされて食べられちゃうのかな・・)
愛憎のあまり殺した相手の肉を食べたという話は世界に何例もあるというのは聞いたことがある。
(ダメ!蒼紫!)
武尊は心で叫んだがそれは自分が殺されることが怖いからではなかった。
そんな狂気の地獄へとあの優しい蒼紫を落としたくないという気持ちだったからだ。
きっと蒼紫のことだ、その地獄へ落ちてしまったらもう二度と葵屋へ・・操ちゃんの所には戻れない。
(私はそんなことは望まない!絶対!)
でも今の蒼紫の行動の原因は自分。
蒼紫の好きという気持ちに向き合わず操ちゃんと幸せになって欲しいと自分勝手な気持ちを押し付けた結果。
そして蒼紫の部屋での自分の行動と言葉が蒼紫の何かのスイッチを入れてしまったのだろうと武尊は考えた。
「うっ・・。」
武尊は込み上げる気持ちにごくんと喉を鳴らすと蒼紫の視線が武尊の喉・・そして顔へと移動した。
丁度縄をかけ終わった蒼紫は、
「泣いても無駄だ。」
と武尊の目からこぼれそうな涙をチラリと見て言い放った。