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254.見届ける為に (斎藤・夢主)
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斎藤は額をぶち抜かれて死んだ観柳を思い出す。
雷さえ自在に落とす力を持つと思われる十六夜丸のこと。
何らかの方法で観柳の頭をぶち抜いたと斎藤は読んだがそれは刀を持っていなくても十六夜丸が十分戦闘力になるという事を示している。
不穏な動きをしている九条が武尊と薬を手にした場合、最悪十六夜丸を、いや、武尊を敵にまわすなどあってはならないと斎藤は思うのだった。
「話はこれまでだ。突き合わせて悪かったな、風邪をひかないうちにもう帰れ。」
冷たい風が橋の上をヒューっと吹く。
「一は警察署に帰らないの?」
何となく聞いた質問に斎藤が答えた。
「嗚呼、肝心な九条が見つかってないからな。奴は一昨日から行方不明だ。」
「え・・もしかして鉄道か船でもう東京に帰っちゃったとか?」
「一応駅や東海道には既に捜査網を張っているがこれまでの奴の手口から言えば警察の捜査網など他愛もなく突破することも可能だろう。」
「じゃあ、逃げられたってこと?」
武尊はあんな奴がまた野放しになるなんて不安でしょうがなかった。
斎藤は、
「いや、俺の勘では奴はまだ京都に潜んでいる。」
「何でそう思うの?」
武尊がそう聞くと斎藤は、
「ここが京都だからか。」
と、ニヤリと笑った。
「何それ!理由になってないよ!」
武尊が呆れたように言うと、
「俺が奴ならまだ京都から出ない。俺の勘がそう告げるんだ。それに確かめたい場所もあるしな。」
「九条はそこにいるの?」
「さあな、だが志々雄アジト近くに以前密偵に作らせた地図にはない場所が描かれている地図が手に入った。一先ず潰しておかないとな。」
斎藤の言葉に武尊は何故だかアジト近くの滝が思い出された。
あの時感じた視線が妙に気になる武尊は、
「じゃあ、私も一緒に行く。」
と言った。
斎藤は少し驚いた顔をしたが、武尊の言葉に覚悟の強い意志があるのを読み取った。
「何かあった時は俺から離れるなよ。」
武尊はコクンと頷いた。
雷さえ自在に落とす力を持つと思われる十六夜丸のこと。
何らかの方法で観柳の頭をぶち抜いたと斎藤は読んだがそれは刀を持っていなくても十六夜丸が十分戦闘力になるという事を示している。
不穏な動きをしている九条が武尊と薬を手にした場合、最悪十六夜丸を、いや、武尊を敵にまわすなどあってはならないと斎藤は思うのだった。
「話はこれまでだ。突き合わせて悪かったな、風邪をひかないうちにもう帰れ。」
冷たい風が橋の上をヒューっと吹く。
「一は警察署に帰らないの?」
何となく聞いた質問に斎藤が答えた。
「嗚呼、肝心な九条が見つかってないからな。奴は一昨日から行方不明だ。」
「え・・もしかして鉄道か船でもう東京に帰っちゃったとか?」
「一応駅や東海道には既に捜査網を張っているがこれまでの奴の手口から言えば警察の捜査網など他愛もなく突破することも可能だろう。」
「じゃあ、逃げられたってこと?」
武尊はあんな奴がまた野放しになるなんて不安でしょうがなかった。
斎藤は、
「いや、俺の勘では奴はまだ京都に潜んでいる。」
「何でそう思うの?」
武尊がそう聞くと斎藤は、
「ここが京都だからか。」
と、ニヤリと笑った。
「何それ!理由になってないよ!」
武尊が呆れたように言うと、
「俺が奴ならまだ京都から出ない。俺の勘がそう告げるんだ。それに確かめたい場所もあるしな。」
「九条はそこにいるの?」
「さあな、だが志々雄アジト近くに以前密偵に作らせた地図にはない場所が描かれている地図が手に入った。一先ず潰しておかないとな。」
斎藤の言葉に武尊は何故だかアジト近くの滝が思い出された。
あの時感じた視線が妙に気になる武尊は、
「じゃあ、私も一緒に行く。」
と言った。
斎藤は少し驚いた顔をしたが、武尊の言葉に覚悟の強い意志があるのを読み取った。
「何かあった時は俺から離れるなよ。」
武尊はコクンと頷いた。