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242.放たれた力 (翁・影宮の手下・夢主・操・観柳)
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操は当てずっぽうで駆けだしたところ、何やらいい匂いがする部屋があった。
そこは数十人が一度食事が出来る大き目の食堂で今は観柳一人が丁度ステーキを食べ終わり、手下の一人におかわりのワインを注がせていたところだった。
その部屋の扉をそっと開け中の様子を確認した操は扉をダン、と開け、
「武田観柳、あんたには警察に来てもらうわよ!」
と叫んだ。
観柳はいるはずのない操の姿に一瞬ギョっと驚いたもののすぐさま手下に、
「あの五月蠅い餓鬼を取り押さえろ!」
と命じた。
手下はすぐさま操を取り押さえようとしたのだが、一対一の対決では身軽な操の方が分が上で、最後は怒りの怪鳥蹴りにやられて倒れたのだった。
「さあ、観念しなさい観柳!」
操は次は観柳あんたの番だと部屋の奥のカーテンに向かって叫んだ。
揺れ動くカーテン。
観柳はそこにいると操が観柳に近づこうとしたその時カーテンの向こうから突然すごい連射の音がしたのだった。
操はキャアーと叫んだのだがその声はガトリングガンの音にかき消された。
とりあえず操の方向目がけてカーテンの向こうからガトリングガンをぶっ放した観柳だったが、一旦撃ち終わるとズタボロになったカーテンをジャッっと開け操を見た。
弾が当たってなく無傷で立っている操を見て観柳はチッっと思いながら今度こそ仕留めようと、
「馬鹿目、黙って大人しくしていればもう少し生きながらえたものを。やはりお前も化け物共と同じように始末してやる!」
と二度目の連射を行った。
操はガトリングガンの想像以上の威力にすっかり恐縮したが鍛えた体が反射的に避けたおかげで弾スレスレで避けることが出来た。
「ちょこまかと!だがこれで終わりだ!」
座り込んだ操に狙いをつけて観柳は三度目の連射を行おうとしたその時、
「待て!」
と、武尊の声がした。
武尊が食堂に入った時、まず目に入ったのは座り込んだ操の姿、床や壁の無数の穴。
そして観柳とマシンガン・・ではなく回転式機関砲(ガトリングガン)。
本当に室内でこんなものをぶっ放す馬鹿は見たことないと唖然としながらも悠長に見ている暇はない。
ハンドルに手をかけた観柳の手が今にも動きそうだったからだ。
「何だお前まで!」
正直動けると思ってなかった武尊まで現れて一体どうなっているのかと観柳は驚いた。
操にしても芋虫のように縛ってあったのに、だ。
二人ともあの実験室から出られるはずがないのにと思っていると武尊が間髪入れず操の前に立ちふさがった。
「そこをどけっ!」
忌々しい御庭番衆の操は蒼紫への復讐を待たなくて今すぐハチの巣にしてしまってもいいと思った観柳だったが武尊に関しては好きに出来る実験体だと思うともったいなくて今一度待った。
「それ以上はさせないよ。」
足元はまだふらついていた武尊だったがその声は凄みがあった。
「操ちゃんにはこれ以上危害を加えさせないから・・。」
「やかましい!何様だお前は!御頭に復讐するんじゃなかったのか!」
「あれは操ちゃんを助けるための嘘に決まってるじゃない。」
それを聞いてほっとした操だった。
「武尊さん・・。」
操は自分を庇ってくれる目の前の武尊が大きな存在に見えた。
「私を騙したのか!お・・お前なんかの代わりの実験体何ぞ、いくらでもさらってくればいるんだからな。ガトリングガンで穴だらけになったお前達の死体も鴨川へ流して晒してやるから覚悟しろ!」
観柳の言葉に武尊はピンときた。
「『お前達も』って・・あんただったの?連日死体を鴨川に流してたのは・・。」
てっきり犯人は九条だと思っていた武尊は意外な真相に驚いていた。
驚きというか、流していた理由が単に見せしめという事に呆れて開いた口が塞がらない武尊が観柳を見たら観柳は、
「何が悪い、もともとあいつらは私を裏切った奴らだ。処罰されて当然だ。だからお前も・・死ね!」
ガガガガガガガガガガ!
武尊と操を狙ったガトリングガンの連射の音が部屋に響きまくった。
しゃがみ込んでいた操は逃げるのが遅れしまったと耳を覆い自分の命もこれまでだと縮こまった。
そこは数十人が一度食事が出来る大き目の食堂で今は観柳一人が丁度ステーキを食べ終わり、手下の一人におかわりのワインを注がせていたところだった。
その部屋の扉をそっと開け中の様子を確認した操は扉をダン、と開け、
「武田観柳、あんたには警察に来てもらうわよ!」
と叫んだ。
観柳はいるはずのない操の姿に一瞬ギョっと驚いたもののすぐさま手下に、
「あの五月蠅い餓鬼を取り押さえろ!」
と命じた。
手下はすぐさま操を取り押さえようとしたのだが、一対一の対決では身軽な操の方が分が上で、最後は怒りの怪鳥蹴りにやられて倒れたのだった。
「さあ、観念しなさい観柳!」
操は次は観柳あんたの番だと部屋の奥のカーテンに向かって叫んだ。
揺れ動くカーテン。
観柳はそこにいると操が観柳に近づこうとしたその時カーテンの向こうから突然すごい連射の音がしたのだった。
操はキャアーと叫んだのだがその声はガトリングガンの音にかき消された。
とりあえず操の方向目がけてカーテンの向こうからガトリングガンをぶっ放した観柳だったが、一旦撃ち終わるとズタボロになったカーテンをジャッっと開け操を見た。
弾が当たってなく無傷で立っている操を見て観柳はチッっと思いながら今度こそ仕留めようと、
「馬鹿目、黙って大人しくしていればもう少し生きながらえたものを。やはりお前も化け物共と同じように始末してやる!」
と二度目の連射を行った。
操はガトリングガンの想像以上の威力にすっかり恐縮したが鍛えた体が反射的に避けたおかげで弾スレスレで避けることが出来た。
「ちょこまかと!だがこれで終わりだ!」
座り込んだ操に狙いをつけて観柳は三度目の連射を行おうとしたその時、
「待て!」
と、武尊の声がした。
武尊が食堂に入った時、まず目に入ったのは座り込んだ操の姿、床や壁の無数の穴。
そして観柳とマシンガン・・ではなく回転式機関砲(ガトリングガン)。
本当に室内でこんなものをぶっ放す馬鹿は見たことないと唖然としながらも悠長に見ている暇はない。
ハンドルに手をかけた観柳の手が今にも動きそうだったからだ。
「何だお前まで!」
正直動けると思ってなかった武尊まで現れて一体どうなっているのかと観柳は驚いた。
操にしても芋虫のように縛ってあったのに、だ。
二人ともあの実験室から出られるはずがないのにと思っていると武尊が間髪入れず操の前に立ちふさがった。
「そこをどけっ!」
忌々しい御庭番衆の操は蒼紫への復讐を待たなくて今すぐハチの巣にしてしまってもいいと思った観柳だったが武尊に関しては好きに出来る実験体だと思うともったいなくて今一度待った。
「それ以上はさせないよ。」
足元はまだふらついていた武尊だったがその声は凄みがあった。
「操ちゃんにはこれ以上危害を加えさせないから・・。」
「やかましい!何様だお前は!御頭に復讐するんじゃなかったのか!」
「あれは操ちゃんを助けるための嘘に決まってるじゃない。」
それを聞いてほっとした操だった。
「武尊さん・・。」
操は自分を庇ってくれる目の前の武尊が大きな存在に見えた。
「私を騙したのか!お・・お前なんかの代わりの実験体何ぞ、いくらでもさらってくればいるんだからな。ガトリングガンで穴だらけになったお前達の死体も鴨川へ流して晒してやるから覚悟しろ!」
観柳の言葉に武尊はピンときた。
「『お前達も』って・・あんただったの?連日死体を鴨川に流してたのは・・。」
てっきり犯人は九条だと思っていた武尊は意外な真相に驚いていた。
驚きというか、流していた理由が単に見せしめという事に呆れて開いた口が塞がらない武尊が観柳を見たら観柳は、
「何が悪い、もともとあいつらは私を裏切った奴らだ。処罰されて当然だ。だからお前も・・死ね!」
ガガガガガガガガガガ!
武尊と操を狙ったガトリングガンの連射の音が部屋に響きまくった。
しゃがみ込んでいた操は逃げるのが遅れしまったと耳を覆い自分の命もこれまでだと縮こまった。