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252.秘密の洞窟 (夢主・操・九条・斎藤)
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(警察ってどこにあるんだっけ、まあ人に聞けばは分かるか。)
そう思って葵屋の裏口を出た武尊は早速人に尋ねてその方向に向かう。
一方警察署を出た斎藤は、
(ここから一番近い蕎麦屋は・・こっちだったよな。)
と、斎藤は警察署から一番近い美味いかけ蕎麦を出す店に向かって歩いていた。
そしてふっと目の前に視線を移した時、斎藤は自分の目を疑った。
そして斎藤が武尊に気が付いた時、武尊も斎藤に気が付いた。
「一・・っ!」
斎藤の姿を見つけた武尊は思わず駆けだした。
「武尊・・。」
武尊の姿を見て嬉しくないわけがない斎藤だが何故武尊がここにいるのかは見当がつかなく思わず立ちすくす。
「どうかしたのか、それとも葵屋の奴らに何か用事でもたのまれたのか。」
「ううん、そんなんじゃない。一が東京・・じゃなかった北海道に戻る前に・・どうしてもお礼をいいたくて・・これから警察に行くところだったの。行き違いにならなくてよかった。一は仕事中?だったらごめん、これだけ言いに来たの・・助けてくれてありがとう。」
武尊はそう言って斎藤を見つめにこっと笑った。
目の前の愛しい人。
これできっと本当にお別れ。
これ以上長居したらきっと泣いてしまう・・だからもう帰ろうと思った矢先斎藤に、
「腹は減ってないか武尊。」
と言われた。
「へ?」
武尊の中の美しいエンデングがぐっと生活感を帯びた。
「昨晩から徹夜のうえに何も喰ってない。ちょっと付き合え。」
と、武尊は斎藤に頭をムンズと掴まれると回れ右された。
「ちょ、ちょ、ちょっと・・!」
「どうせ帰っても暇だろう。」
「いや、暇っていっても・・(暇だけど・・)。」
と、斎藤に向かされた方向に蕎麦屋の暖簾が見えた。
「屋台じゃないの?」
思わずそう聞いた武尊に斎藤は大真面目な顔で、
「京都へは次はいつ来られるか分からん身としてはここの蕎麦屋の蕎麦を食べておかないとな。」
と言うと武尊のお腹がぐうううぅと鳴った。
「ひっ!(さっき食べたばっかりじゃん!)」
武尊が恥ずかしくて顔を赤くするのを見て斎藤はにやりとし、
「相変わらず人前で腹を鳴らす芸は達者か。」
「これは芸じゃない!それに今はお金持って来てない!」
「阿呆、どこに部下に飯代を払わせる上司が居るんだ。」
斎藤がそう言うとその言葉にお互い見つめ合って沈黙した。
「・・私、もう部下じゃないよ・・。」
おずおずとだがしっかり突っ込む武尊に斎藤は引くに引けない。
「昼飯の間臨時採用だ。給金は飯代、以上。不服は受け付けん。」
「えー!・・って痛たたたた!」
武尊が叫ぶと斎藤は更に指に力をいれそのまま鷲掴みに武尊を蕎麦屋へ連行したのだった。
2017.5.31
そう思って葵屋の裏口を出た武尊は早速人に尋ねてその方向に向かう。
一方警察署を出た斎藤は、
(ここから一番近い蕎麦屋は・・こっちだったよな。)
と、斎藤は警察署から一番近い美味いかけ蕎麦を出す店に向かって歩いていた。
そしてふっと目の前に視線を移した時、斎藤は自分の目を疑った。
そして斎藤が武尊に気が付いた時、武尊も斎藤に気が付いた。
「一・・っ!」
斎藤の姿を見つけた武尊は思わず駆けだした。
「武尊・・。」
武尊の姿を見て嬉しくないわけがない斎藤だが何故武尊がここにいるのかは見当がつかなく思わず立ちすくす。
「どうかしたのか、それとも葵屋の奴らに何か用事でもたのまれたのか。」
「ううん、そんなんじゃない。一が東京・・じゃなかった北海道に戻る前に・・どうしてもお礼をいいたくて・・これから警察に行くところだったの。行き違いにならなくてよかった。一は仕事中?だったらごめん、これだけ言いに来たの・・助けてくれてありがとう。」
武尊はそう言って斎藤を見つめにこっと笑った。
目の前の愛しい人。
これできっと本当にお別れ。
これ以上長居したらきっと泣いてしまう・・だからもう帰ろうと思った矢先斎藤に、
「腹は減ってないか武尊。」
と言われた。
「へ?」
武尊の中の美しいエンデングがぐっと生活感を帯びた。
「昨晩から徹夜のうえに何も喰ってない。ちょっと付き合え。」
と、武尊は斎藤に頭をムンズと掴まれると回れ右された。
「ちょ、ちょ、ちょっと・・!」
「どうせ帰っても暇だろう。」
「いや、暇っていっても・・(暇だけど・・)。」
と、斎藤に向かされた方向に蕎麦屋の暖簾が見えた。
「屋台じゃないの?」
思わずそう聞いた武尊に斎藤は大真面目な顔で、
「京都へは次はいつ来られるか分からん身としてはここの蕎麦屋の蕎麦を食べておかないとな。」
と言うと武尊のお腹がぐうううぅと鳴った。
「ひっ!(さっき食べたばっかりじゃん!)」
武尊が恥ずかしくて顔を赤くするのを見て斎藤はにやりとし、
「相変わらず人前で腹を鳴らす芸は達者か。」
「これは芸じゃない!それに今はお金持って来てない!」
「阿呆、どこに部下に飯代を払わせる上司が居るんだ。」
斎藤がそう言うとその言葉にお互い見つめ合って沈黙した。
「・・私、もう部下じゃないよ・・。」
おずおずとだがしっかり突っ込む武尊に斎藤は引くに引けない。
「昼飯の間臨時採用だ。給金は飯代、以上。不服は受け付けん。」
「えー!・・って痛たたたた!」
武尊が叫ぶと斎藤は更に指に力をいれそのまま鷲掴みに武尊を蕎麦屋へ連行したのだった。
2017.5.31