※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
252.秘密の洞窟 (夢主・操・九条・斎藤)
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武尊の禁断症状は四半刻(約15分)で治まった。
お増にもう大丈夫だと声をかけ、その後朝餉を食べた。
満足したお腹と禁断症状が去った安心感からか、少し目を閉じて横になった・・
『あーあ、よく寝た。寝すぎて身体がだるいなー。』
武尊はそう言いながらベッドから降りた。
クマさんのスリッパを引っ掛け、顔を洗うとエスプレッソメーカーのスイッチを入れた。
コーヒーのアロマが部屋中に溢れ、出来上がったエスプレッソにたっぷりのスチームミルクを入れる。
『武尊スペシャルの完成!』
武尊は香り高きオリジナルエスプレッソを片手にテレビをつけた。
そこには比叡山の麓で発見された洞窟とその中で見つかった壺のニュースがやっていた。
『これって・・。』
そのニュースは以前テレビで見た覚えがあった。
壺の画像がテレビに映し出されて武尊はハッと気が付いた。
『これは私の・・っ!』
そこで武尊は目が覚めた。
背中まで嫌な汗でぐっしょりだった。
武尊はどうやらうたた寝をして夢を見ていたらしいと自分で自覚した。
自分の細胞の元となった死体がバラバラに収められていた数個の壺。
研究所のマル秘データを見た時の記憶が夢に出るなんて。
人生終わりの覚悟を決めた矢先に何故この映像の記憶を思い出さなければいけないのか・・。
「再現されるのは私オリジナルのエスプレッソだけでよかったのに・・。」
本当にあんなにリアルに匂いを再現されるとまた飲みたくてたまらなくなってしまう。
(コーヒー・・飲みたいな。)
寝汗もかなりかいた所為か身体が水分を求めていた。
武尊は操が置いて行った薬湯が入った土瓶に目をやるとそれを湯呑にトプトプと注いで飲んでみた。
まだ微かに暖かさが残っていたその薬湯は意外にもハーブティの味がした。
(美味しいな。漢方も奥が深いよねぇ~。)
御庭番衆の知識がすごいのか、昔の人の知恵がすごいのか。
気になる所ではあったけれども、武尊は残り少ないと思われる自分の人生、今日の予定はどうしようかと思案した。
(一、まだ京都にいるんだよね、きっと。)
と、斎藤の事を思い出した。
(神戸でさよならは言わない、と言って別れたけれども今回しっかり助けてもらったんだからちゃんとお礼を言いたい。)
どの道これが最後の最後。
生きていようが死んでいようが比古の元へ帰ってらきっと二度と斎藤には会えない。
会えるのは今を逃せばもうないかもしれないと、武尊は見納めとばかりに着替えて葵屋を裏口からこっそり出た。
もちろん、後後怒られないためにちゃんと書置きをして・・。
お増にもう大丈夫だと声をかけ、その後朝餉を食べた。
満足したお腹と禁断症状が去った安心感からか、少し目を閉じて横になった・・
『あーあ、よく寝た。寝すぎて身体がだるいなー。』
武尊はそう言いながらベッドから降りた。
クマさんのスリッパを引っ掛け、顔を洗うとエスプレッソメーカーのスイッチを入れた。
コーヒーのアロマが部屋中に溢れ、出来上がったエスプレッソにたっぷりのスチームミルクを入れる。
『武尊スペシャルの完成!』
武尊は香り高きオリジナルエスプレッソを片手にテレビをつけた。
そこには比叡山の麓で発見された洞窟とその中で見つかった壺のニュースがやっていた。
『これって・・。』
そのニュースは以前テレビで見た覚えがあった。
壺の画像がテレビに映し出されて武尊はハッと気が付いた。
『これは私の・・っ!』
そこで武尊は目が覚めた。
背中まで嫌な汗でぐっしょりだった。
武尊はどうやらうたた寝をして夢を見ていたらしいと自分で自覚した。
自分の細胞の元となった死体がバラバラに収められていた数個の壺。
研究所のマル秘データを見た時の記憶が夢に出るなんて。
人生終わりの覚悟を決めた矢先に何故この映像の記憶を思い出さなければいけないのか・・。
「再現されるのは私オリジナルのエスプレッソだけでよかったのに・・。」
本当にあんなにリアルに匂いを再現されるとまた飲みたくてたまらなくなってしまう。
(コーヒー・・飲みたいな。)
寝汗もかなりかいた所為か身体が水分を求めていた。
武尊は操が置いて行った薬湯が入った土瓶に目をやるとそれを湯呑にトプトプと注いで飲んでみた。
まだ微かに暖かさが残っていたその薬湯は意外にもハーブティの味がした。
(美味しいな。漢方も奥が深いよねぇ~。)
御庭番衆の知識がすごいのか、昔の人の知恵がすごいのか。
気になる所ではあったけれども、武尊は残り少ないと思われる自分の人生、今日の予定はどうしようかと思案した。
(一、まだ京都にいるんだよね、きっと。)
と、斎藤の事を思い出した。
(神戸でさよならは言わない、と言って別れたけれども今回しっかり助けてもらったんだからちゃんとお礼を言いたい。)
どの道これが最後の最後。
生きていようが死んでいようが比古の元へ帰ってらきっと二度と斎藤には会えない。
会えるのは今を逃せばもうないかもしれないと、武尊は見納めとばかりに着替えて葵屋を裏口からこっそり出た。
もちろん、後後怒られないためにちゃんと書置きをして・・。