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252.秘密の洞窟 (夢主・操・九条・斎藤)
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一方、志々雄アジトから逃げて来たと思われる不審者を捕らえている署内の留置所では斎藤が医者に尋問中であった。
「だから私は言われた通りにやっただけだ!何度言わせれば分かるんだ!観柳さんは何をしてもいいと言ったんだ!私は無罪だ!」
「ふん、自分が何をしでかしていた自覚がない奴ほど始末が悪いものはないな。医者の癖に阿片が違法だと知らんとは言わせんぞ。」
「独逸(ドイツ)では阿片はより精製されてすでに医療で使われている。日本でももっと研究されるべきなんだ!こんなことで規制をかけていると我が国の医学は全然欧州に追いつかない!」
「寝言は寝てから言え。どう転んでも阿片の密造は日本では違法なんだよ。」
「日本は阿片戦争の結果を恐れすぎているだけだ!」
斎藤は取り付く間もない医者に対し、ため息をつくと、
「お前がどんな理論を振りかざそうが日本でも一般人が阿片による犯罪や犠牲者が出ていることは事実。密造阿片が良い事に使われることなど万が一にもない。まあいい、取り合えずお前がアジトでやっていたことをこれにまとめろ、いいな。」
と言って硯(すずり)と筆と紙を渡した。
そしてその後はアジトから逃げて来た(そして御庭番衆に捕らえられ警察に引き渡された)ゴロツキどもを尋問した。
やっと事情聴取が終わり新たに煙草に火を付けた時、一人の警官が斎藤の元に報告に来た。
「九条邸からこのような地図が見つかりました!」
それはどこかで見たような地図・・そう、以前志々雄真実との決戦の時に部下に調べさせて作ったアジトの地図だった。
(これで九条があのアジトと繋がりがあることは確実だな。しかし何故・・。)
と斎藤は煙草をふかした。
よく見ると紙は少し古く、端は乾燥し破れていた。
(かなり前に描かれた地図だな・・確かあの辺りは比叡山管轄の山地・・四乃森が武尊武尊から聞いた話だと九条は昔坊主だった・・臭うな・・ん?)
斎藤が地図を見ながら気が付いたことはこの間部下が書いた地図にはない道や印がある。
(これは何を示している?)
その印はアジト本陣とは離れた場所にあった。
「御苦労、引き続き捜索を頼む。」
「分かりました!」
斎藤は長州派志士と仲の良い九条家の顔色をうかがって何も出来ない負抜けた署長を自宅送りにしたのをいいことに斎藤は九条の屋敷を捜索するように指示を出していたのだった。
斎藤は先ほどの地図を四つに折りポケットにしまい時計を見た。
「何だかんだともうじき昼か。さすがに昨日の昼から何も食べてないと腹が減るな。」
斎藤はやることが一区切りついたといくつか部下に指示をすると警察署を出た。
「だから私は言われた通りにやっただけだ!何度言わせれば分かるんだ!観柳さんは何をしてもいいと言ったんだ!私は無罪だ!」
「ふん、自分が何をしでかしていた自覚がない奴ほど始末が悪いものはないな。医者の癖に阿片が違法だと知らんとは言わせんぞ。」
「独逸(ドイツ)では阿片はより精製されてすでに医療で使われている。日本でももっと研究されるべきなんだ!こんなことで規制をかけていると我が国の医学は全然欧州に追いつかない!」
「寝言は寝てから言え。どう転んでも阿片の密造は日本では違法なんだよ。」
「日本は阿片戦争の結果を恐れすぎているだけだ!」
斎藤は取り付く間もない医者に対し、ため息をつくと、
「お前がどんな理論を振りかざそうが日本でも一般人が阿片による犯罪や犠牲者が出ていることは事実。密造阿片が良い事に使われることなど万が一にもない。まあいい、取り合えずお前がアジトでやっていたことをこれにまとめろ、いいな。」
と言って硯(すずり)と筆と紙を渡した。
そしてその後はアジトから逃げて来た(そして御庭番衆に捕らえられ警察に引き渡された)ゴロツキどもを尋問した。
やっと事情聴取が終わり新たに煙草に火を付けた時、一人の警官が斎藤の元に報告に来た。
「九条邸からこのような地図が見つかりました!」
それはどこかで見たような地図・・そう、以前志々雄真実との決戦の時に部下に調べさせて作ったアジトの地図だった。
(これで九条があのアジトと繋がりがあることは確実だな。しかし何故・・。)
と斎藤は煙草をふかした。
よく見ると紙は少し古く、端は乾燥し破れていた。
(かなり前に描かれた地図だな・・確かあの辺りは比叡山管轄の山地・・四乃森が武尊武尊から聞いた話だと九条は昔坊主だった・・臭うな・・ん?)
斎藤が地図を見ながら気が付いたことはこの間部下が書いた地図にはない道や印がある。
(これは何を示している?)
その印はアジト本陣とは離れた場所にあった。
「御苦労、引き続き捜索を頼む。」
「分かりました!」
斎藤は長州派志士と仲の良い九条家の顔色をうかがって何も出来ない負抜けた署長を自宅送りにしたのをいいことに斎藤は九条の屋敷を捜索するように指示を出していたのだった。
斎藤は先ほどの地図を四つに折りポケットにしまい時計を見た。
「何だかんだともうじき昼か。さすがに昨日の昼から何も食べてないと腹が減るな。」
斎藤はやることが一区切りついたといくつか部下に指示をすると警察署を出た。