※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
250.砂時計の砂のごとく (蒼紫・夢主)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
話を変なところで止められ武尊は『ん?』と思った。
だが蒼紫の顔を見ると何やら真剣に考えている様子で武尊はその続きを待った。
すると蒼紫は、
「そうか・・分かったぞ。」
と言った。
先程までは斎藤が九条を追っている理由は分からなかった蒼紫だが今は思い当る節があった。
「九条が観柳を脱獄させ阿片を作らせたのだ。」
「え!九条が?」
蒼紫の推論に武尊は驚いた。
「だって九条は怪しいとこ満載だけどお役人でしょ?政府が禁止している阿片を作るだなんて・・。それにそんな事に手を出さなくてもお金持ってるじゃない。」
「九条は武尊を・・いや十六夜丸使って何かを企てるような奴だ。何か裏があるに違いない。それに阿片は儲かる。」
「だけど・・。」
武尊がまだ信じられないと・・いや九条の人間性は信じてはいないが政府の役人なのにという所が引っかかるのだ。
蒼紫は駄目押しをするように、
「それに九条は忍のような手下を持っている。」
と言った。
武尊は更に驚いた。
「忍って・・!?チンピラやゴロツキじゃなくって?蒼紫みたいな部下がいるってこと?」
と、驚いた。
「嗚呼、腕は俺には遠く及ばないが操はそいつらの手により捕まった。」
蒼紫の言葉に危うく突っ込みを入れそうになるが、操が捕まったとなると腕もそこそこで自分も気合を入れないといけないと武尊は思った。
すると、自分の思っていることが蒼紫にも伝わったかのように蒼紫は
「心配ない、武尊は俺が必ず守る。」
と言った。
「蒼紫、その気持ちは嬉しい。だけど、私だけじゃなく、葵屋の皆も守って欲しい。そうじゃないと嫌だ。」
「・・分かった。」
蒼紫は少し渋るように返事をした。
蒼紫の返答を聞いて武尊はニコっと笑みを浮かべた。
すると蒼紫は小さいため息をついて武尊に言った。
「武尊、武尊を守る者は俺ではだめなのか・・。」
「え?」
蒼紫は武尊の進行方向を遮るように立ちふさがり武尊を抱きしめた。
「斎藤でないとだめなのか。」
「・・・。」
武尊は静かに蒼紫の背中に腕を回して抱きしめ返した。
「ありがとう蒼紫、こんな私を愛してくれて。でも私は東京で緋村さんと話をしたら比古さんの所へ帰るって決まってるの・・分かって。」
武尊の言葉が聞こえているはずなのに蒼紫は暫く武尊を抱擁したままだった。
2017.5.3
だが蒼紫の顔を見ると何やら真剣に考えている様子で武尊はその続きを待った。
すると蒼紫は、
「そうか・・分かったぞ。」
と言った。
先程までは斎藤が九条を追っている理由は分からなかった蒼紫だが今は思い当る節があった。
「九条が観柳を脱獄させ阿片を作らせたのだ。」
「え!九条が?」
蒼紫の推論に武尊は驚いた。
「だって九条は怪しいとこ満載だけどお役人でしょ?政府が禁止している阿片を作るだなんて・・。それにそんな事に手を出さなくてもお金持ってるじゃない。」
「九条は武尊を・・いや十六夜丸使って何かを企てるような奴だ。何か裏があるに違いない。それに阿片は儲かる。」
「だけど・・。」
武尊がまだ信じられないと・・いや九条の人間性は信じてはいないが政府の役人なのにという所が引っかかるのだ。
蒼紫は駄目押しをするように、
「それに九条は忍のような手下を持っている。」
と言った。
武尊は更に驚いた。
「忍って・・!?チンピラやゴロツキじゃなくって?蒼紫みたいな部下がいるってこと?」
と、驚いた。
「嗚呼、腕は俺には遠く及ばないが操はそいつらの手により捕まった。」
蒼紫の言葉に危うく突っ込みを入れそうになるが、操が捕まったとなると腕もそこそこで自分も気合を入れないといけないと武尊は思った。
すると、自分の思っていることが蒼紫にも伝わったかのように蒼紫は
「心配ない、武尊は俺が必ず守る。」
と言った。
「蒼紫、その気持ちは嬉しい。だけど、私だけじゃなく、葵屋の皆も守って欲しい。そうじゃないと嫌だ。」
「・・分かった。」
蒼紫は少し渋るように返事をした。
蒼紫の返答を聞いて武尊はニコっと笑みを浮かべた。
すると蒼紫は小さいため息をついて武尊に言った。
「武尊、武尊を守る者は俺ではだめなのか・・。」
「え?」
蒼紫は武尊の進行方向を遮るように立ちふさがり武尊を抱きしめた。
「斎藤でないとだめなのか。」
「・・・。」
武尊は静かに蒼紫の背中に腕を回して抱きしめ返した。
「ありがとう蒼紫、こんな私を愛してくれて。でも私は東京で緋村さんと話をしたら比古さんの所へ帰るって決まってるの・・分かって。」
武尊の言葉が聞こえているはずなのに蒼紫は暫く武尊を抱擁したままだった。
2017.5.3