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250.砂時計の砂のごとく (蒼紫・夢主)
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「蒼紫・・。」
耐え難い痛みに武尊は蒼紫を呼んだ。
「媚薬ってどれくらいで効果切れるの?」
「・・通常なら一粒半刻(約1時間)だが禁断症状を抑えるのなら二粒は飲んだ方がいい。」
「分かった・・じゃ、もう少し頑張るね・・。」
「!」
蒼紫は予想していた言葉と違った返事で戸惑った。てっきり薬を飲むと思っていたのだ。
またもや見守ることしか出来ないのかと思っていると、
「そんな顔しないで。大丈夫、禁断症状はずっと続かないって・・こっちこそごめんね。折角色々持って来てくれたのに。」
と武尊は苦しいながらも笑顔を蒼紫に返した。
おおよそ四半刻(約30分)で禁断症状は治まったが武尊はぐったりだった。
それでも薬湯を飲み、いつ再発するか分からない恐れを感じつつも目を閉じて横になった。
症状が治まってしまえばあの痛みも生きているからこそ感じると思えばまだ数回は耐えられると武尊は思った。
(残りの人生・・どこまでもつか分からないけれど・・。)
本当、どこまでもつか分からない。
残りの寿命がいつまでなのか、そっちの方が正直怖い。
九条に見つからないように比古のところへ戻って穏やかに暮らそう。
自分で薬を飲むことが依り代として『詰み』だとすると九条が自分を目的の為に使う事はもう出来ないのだから。
蒼紫や葵屋の皆に迷惑をかけなくてもいいし・・。
スーー
武尊は疲労で眠りに落ちていった。
耐え難い痛みに武尊は蒼紫を呼んだ。
「媚薬ってどれくらいで効果切れるの?」
「・・通常なら一粒半刻(約1時間)だが禁断症状を抑えるのなら二粒は飲んだ方がいい。」
「分かった・・じゃ、もう少し頑張るね・・。」
「!」
蒼紫は予想していた言葉と違った返事で戸惑った。てっきり薬を飲むと思っていたのだ。
またもや見守ることしか出来ないのかと思っていると、
「そんな顔しないで。大丈夫、禁断症状はずっと続かないって・・こっちこそごめんね。折角色々持って来てくれたのに。」
と武尊は苦しいながらも笑顔を蒼紫に返した。
おおよそ四半刻(約30分)で禁断症状は治まったが武尊はぐったりだった。
それでも薬湯を飲み、いつ再発するか分からない恐れを感じつつも目を閉じて横になった。
症状が治まってしまえばあの痛みも生きているからこそ感じると思えばまだ数回は耐えられると武尊は思った。
(残りの人生・・どこまでもつか分からないけれど・・。)
本当、どこまでもつか分からない。
残りの寿命がいつまでなのか、そっちの方が正直怖い。
九条に見つからないように比古のところへ戻って穏やかに暮らそう。
自分で薬を飲むことが依り代として『詰み』だとすると九条が自分を目的の為に使う事はもう出来ないのだから。
蒼紫や葵屋の皆に迷惑をかけなくてもいいし・・。
スーー
武尊は疲労で眠りに落ちていった。