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241.禁断の薬 (夢主・操・蒼紫・九条の一味)
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再び九条の屋敷へ向かった蒼紫はすぐに斎藤の密偵として動いている警官を見つけた。
そして操なら身を潜めていそうな場所を見当し、そこに行ってみたが操の姿は見えず不自然な草の跡があった。
だが蒼紫はそこから動こうとしなかった。
「・・いつまでこっちを見ているつもりだ。」
蒼紫はここに来てからすぐ、自分を見続けている視線に気が付いていた。
すると蒼紫のいる三本先の木の上から声がした。
「・・ほう、この俺の隠形術に気が付くとは貴様何者だ。」
「別にこの程度の隠形、褒められる云われもない。」
と、蒼紫はスッとその声の主の方を睨んだ。
「・・操を何処へやった。」
「操?もしかしてあの小娘のことか?それなら残念だがあきらめた方がいい。」
木の上の男はそう言うと蒼紫に襲い掛かって来た。
武器は般若と同様、鈎爪だった。
蒼紫は瞬時に間合いを取ると一撃目をやり過ごした。
「宮様への報告の為にお前の名前ぐらいは聞いておいてやろう。俺の隠形に気が付くぐらいの名のある奴なら宮様もお喜びになるだろうからな!」
相手がこのように言ってはいたが、その間蒼紫は密偵の警官の方をチラリとみて確認していた。
騒がれては邪魔になる・・と。
だが出来た密偵というか『密偵のいろは』とやらをちゃんと守っているようでただ潜んで自分の方を観察しているのが分かり蒼紫は安心した。
「もう一度問う、操を何処へやった。」
「聞いているのは俺の方だ。わかったぞ、あの娘の仲間ということは御庭番衆ということか。それなら大したことはなさそうだが我らを見てしまっては生きて返すわけにはいかぬ。」
先に聞いたのは自分の方だがと蒼紫は思いながらも聞き捨てならない言葉は捨て置けなかった。
「大したことはない・・か。御庭番衆を束ねるものとしてその認識を放って置くわけにはいかぬな。」
「束ねるもの?ってことは御頭ということか?面白い、その実力見せてもらおおうか。」
「ではしかとその目で確かめるがいい。」
言い終わるか終わらないかの刹那、蒼紫はコートの下に隠していた小太刀を抜き間を置かずに相手に切り込んだ。
相手は突然の攻撃に後ろへ下がろうとしたが避け遅れ、胸元を斬られて尻餅をついた。
「多少の心得はあるようだな。皮一枚で済んだか。」
そう言って剣先を向けて間合いを詰められ相手は唖然に取られた。
「お前何者だ・・。」
「さっきお前自身が言っただろう。」
自分を見下ろす蒼紫の冷たい目と声に背筋に冷たいものが走った。
「御庭番衆御頭・・。」
相手の声は蒼紫の実力に声が少し震えた。
「さあ、答えてもらおう、操を何処へやった。」
『愚かな者は必要ない。』
影宮は失敗者は許さない。
今の行動もすべて屋敷内から仲間に見られている。
必然的にここで蒼紫に敗北すれば自分がどうなるのか分かる。
男は何やら訳のわからない叫び声をあげ蒼紫に反撃をしようとした矢先、再び地に倒れた。
峰打ちだった。
「葵屋へ連れ帰って翁にでも尋問を任せるか。」
だが九条屋敷を見張るように命令されている密偵にしてみれば蒼紫と闘った(勝負にもなってないが)この黒装束の男が九条となにか関係がありそうなことは明白であった。
したがって、黙ってこの男を連れて行かせてくれるだろうかと蒼紫が密偵の方を見た。
と、その時すごい勢いで九条屋敷から馬車が出てくるのが見えた。
間違いなく九条の馬車だった。
尋常じゃないその勢いに蒼紫は、
(まさか操が中に・・!)
と咄嗟に思った。
可能性は無きにしも非ず!
蒼紫は仕方なく気を失っている男は密偵に譲ってやることにし、馬車を追いかけたのだった。
そして操なら身を潜めていそうな場所を見当し、そこに行ってみたが操の姿は見えず不自然な草の跡があった。
だが蒼紫はそこから動こうとしなかった。
「・・いつまでこっちを見ているつもりだ。」
蒼紫はここに来てからすぐ、自分を見続けている視線に気が付いていた。
すると蒼紫のいる三本先の木の上から声がした。
「・・ほう、この俺の隠形術に気が付くとは貴様何者だ。」
「別にこの程度の隠形、褒められる云われもない。」
と、蒼紫はスッとその声の主の方を睨んだ。
「・・操を何処へやった。」
「操?もしかしてあの小娘のことか?それなら残念だがあきらめた方がいい。」
木の上の男はそう言うと蒼紫に襲い掛かって来た。
武器は般若と同様、鈎爪だった。
蒼紫は瞬時に間合いを取ると一撃目をやり過ごした。
「宮様への報告の為にお前の名前ぐらいは聞いておいてやろう。俺の隠形に気が付くぐらいの名のある奴なら宮様もお喜びになるだろうからな!」
相手がこのように言ってはいたが、その間蒼紫は密偵の警官の方をチラリとみて確認していた。
騒がれては邪魔になる・・と。
だが出来た密偵というか『密偵のいろは』とやらをちゃんと守っているようでただ潜んで自分の方を観察しているのが分かり蒼紫は安心した。
「もう一度問う、操を何処へやった。」
「聞いているのは俺の方だ。わかったぞ、あの娘の仲間ということは御庭番衆ということか。それなら大したことはなさそうだが我らを見てしまっては生きて返すわけにはいかぬ。」
先に聞いたのは自分の方だがと蒼紫は思いながらも聞き捨てならない言葉は捨て置けなかった。
「大したことはない・・か。御庭番衆を束ねるものとしてその認識を放って置くわけにはいかぬな。」
「束ねるもの?ってことは御頭ということか?面白い、その実力見せてもらおおうか。」
「ではしかとその目で確かめるがいい。」
言い終わるか終わらないかの刹那、蒼紫はコートの下に隠していた小太刀を抜き間を置かずに相手に切り込んだ。
相手は突然の攻撃に後ろへ下がろうとしたが避け遅れ、胸元を斬られて尻餅をついた。
「多少の心得はあるようだな。皮一枚で済んだか。」
そう言って剣先を向けて間合いを詰められ相手は唖然に取られた。
「お前何者だ・・。」
「さっきお前自身が言っただろう。」
自分を見下ろす蒼紫の冷たい目と声に背筋に冷たいものが走った。
「御庭番衆御頭・・。」
相手の声は蒼紫の実力に声が少し震えた。
「さあ、答えてもらおう、操を何処へやった。」
『愚かな者は必要ない。』
影宮は失敗者は許さない。
今の行動もすべて屋敷内から仲間に見られている。
必然的にここで蒼紫に敗北すれば自分がどうなるのか分かる。
男は何やら訳のわからない叫び声をあげ蒼紫に反撃をしようとした矢先、再び地に倒れた。
峰打ちだった。
「葵屋へ連れ帰って翁にでも尋問を任せるか。」
だが九条屋敷を見張るように命令されている密偵にしてみれば蒼紫と闘った(勝負にもなってないが)この黒装束の男が九条となにか関係がありそうなことは明白であった。
したがって、黙ってこの男を連れて行かせてくれるだろうかと蒼紫が密偵の方を見た。
と、その時すごい勢いで九条屋敷から馬車が出てくるのが見えた。
間違いなく九条の馬車だった。
尋常じゃないその勢いに蒼紫は、
(まさか操が中に・・!)
と咄嗟に思った。
可能性は無きにしも非ず!
蒼紫は仕方なく気を失っている男は密偵に譲ってやることにし、馬車を追いかけたのだった。