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246.共鳴・愛の絆 (蒼紫・斎藤・夢主・十六夜丸)
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蒼紫が消えて数時間が経った。
斎藤は武尊を監視しつつ煙草を吸いながら外へ出た。
月の光が地面を照らす。
斎藤が空を見上げると流れゆく雲の間から顔を出した下弦に近い月が見えた。
欠けゆく月は斎藤に幕末と武尊を思い出させる。
明治十一年になるまで何度武尊を想ったことだろうか。
再会後、想いを交わし絆を確かめ合った。
この世で添い遂げられなくとも互いは一つ。
だから今互いのなすべきことの為にすべてをかけて臨めるのだ。
そう思って斎藤は武尊の寝ている御堂の方を振り返った。
そして蒼紫から得た情報を思い返す。
まさか九条と武尊が会津の温泉で出くわしていたとは斎藤は思いもしなかった。
そしてその九条が武尊が知っている者でかつ、十六夜丸との関係も知っているということ。
その時ふと斎藤にひらめいた事があった。
それは時尾が襲われた時の事件。
あの時狙われたのは本当は武尊の方だった。
「まさかな・・いや、だが今思うとあれも奴の仕業か・・。」
斎藤は眉間の皺をより深くしたが指のところまで短くなった煙草に我に返り、それを地面に落として踏み消すと武尊のもとへ戻った。
斎藤は武尊の横に座ると、
「何故、目を開けない。夢の中で犯される時間にはまだ早いだろう。」
と話しかけた。
本来ならこの時間にいるのは十六夜丸のはずだ。
だが斎藤はアジトでの武尊からこれが武尊であると信じていた。
目を覚まさないのはやはり新型阿片の所為なのかと思いつつ自然と斎藤の腕がスッと伸び武尊の頬に手が添えられる。
「そんな寝顔を見せられると抱きしめたくなるだろうが・・。」
斎藤が武尊に口づけをしようと顔を寄せた時、斎藤の耳に何時か聞いたことのある鈴の音が聞こえた。
斎藤は武尊を監視しつつ煙草を吸いながら外へ出た。
月の光が地面を照らす。
斎藤が空を見上げると流れゆく雲の間から顔を出した下弦に近い月が見えた。
欠けゆく月は斎藤に幕末と武尊を思い出させる。
明治十一年になるまで何度武尊を想ったことだろうか。
再会後、想いを交わし絆を確かめ合った。
この世で添い遂げられなくとも互いは一つ。
だから今互いのなすべきことの為にすべてをかけて臨めるのだ。
そう思って斎藤は武尊の寝ている御堂の方を振り返った。
そして蒼紫から得た情報を思い返す。
まさか九条と武尊が会津の温泉で出くわしていたとは斎藤は思いもしなかった。
そしてその九条が武尊が知っている者でかつ、十六夜丸との関係も知っているということ。
その時ふと斎藤にひらめいた事があった。
それは時尾が襲われた時の事件。
あの時狙われたのは本当は武尊の方だった。
「まさかな・・いや、だが今思うとあれも奴の仕業か・・。」
斎藤は眉間の皺をより深くしたが指のところまで短くなった煙草に我に返り、それを地面に落として踏み消すと武尊のもとへ戻った。
斎藤は武尊の横に座ると、
「何故、目を開けない。夢の中で犯される時間にはまだ早いだろう。」
と話しかけた。
本来ならこの時間にいるのは十六夜丸のはずだ。
だが斎藤はアジトでの武尊からこれが武尊であると信じていた。
目を覚まさないのはやはり新型阿片の所為なのかと思いつつ自然と斎藤の腕がスッと伸び武尊の頬に手が添えられる。
「そんな寝顔を見せられると抱きしめたくなるだろうが・・。」
斎藤が武尊に口づけをしようと顔を寄せた時、斎藤の耳に何時か聞いたことのある鈴の音が聞こえた。