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245.契約違反 (斎藤・蒼紫・夢主・十六夜丸)
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「つかんだ・・!?」
自分で掴んでおいて掴めた事に驚いた顔をしている武尊。
そして手を放した時以上に驚いた・・というか恐怖の色を一瞬現した十六夜丸。
武尊本体とオーラ、どちらにしてもこの世界では肉体はなく魂と精神力で形が作られる。
十六夜丸を見ることが出来るというだけですでにその精神力は人並みではないのだが掴むなど・・
その事は一瞬ではあったが武尊と十六夜丸が同種の力を持ったという事。
それ故、十六夜丸は武尊の力に一瞬恐怖し、その手を振り払ったのだった。
「何故だ・・有り得ない・・。」
呟きを漏らしたのは十六夜丸の方だった。
じりっと一歩下がった十六夜丸は何かの気配にハッと気が付くと上を見上げた。
武尊も思わずつられて上を見た。
すると十六夜丸の姿がスッと消えていった。
「ちょっと、待ちなさいよ!」
折角十六夜丸本人と会えたのに逃げられたみたいだと武尊は悔しがった。
しかし武尊の叫びに答えるものは誰もいなかった。
賽の河原に取り残された武尊。
帰り道も分からない。
仕方がないので今一度周りを見た。
相変わらず発色の悪い紫色の空。
流れているのに音がしない三途の川。
静寂の中をただあの鈴の音が時折チリーン、チリーンと聞こえるだけ。
そして人魂や半透明以上に透けている人がただ無言で同一方向に向かっている。
「どうなってるの?このままこうして帰れない・・ってもしかして現実世界でかなりヤバいってこと?」
武尊は阿片を飲んでとても苦しかったことを今更ながら思い出したがどうしていいのか分からず立ちすくんだのだった。
2017.1.19
自分で掴んでおいて掴めた事に驚いた顔をしている武尊。
そして手を放した時以上に驚いた・・というか恐怖の色を一瞬現した十六夜丸。
武尊本体とオーラ、どちらにしてもこの世界では肉体はなく魂と精神力で形が作られる。
十六夜丸を見ることが出来るというだけですでにその精神力は人並みではないのだが掴むなど・・
その事は一瞬ではあったが武尊と十六夜丸が同種の力を持ったという事。
それ故、十六夜丸は武尊の力に一瞬恐怖し、その手を振り払ったのだった。
「何故だ・・有り得ない・・。」
呟きを漏らしたのは十六夜丸の方だった。
じりっと一歩下がった十六夜丸は何かの気配にハッと気が付くと上を見上げた。
武尊も思わずつられて上を見た。
すると十六夜丸の姿がスッと消えていった。
「ちょっと、待ちなさいよ!」
折角十六夜丸本人と会えたのに逃げられたみたいだと武尊は悔しがった。
しかし武尊の叫びに答えるものは誰もいなかった。
賽の河原に取り残された武尊。
帰り道も分からない。
仕方がないので今一度周りを見た。
相変わらず発色の悪い紫色の空。
流れているのに音がしない三途の川。
静寂の中をただあの鈴の音が時折チリーン、チリーンと聞こえるだけ。
そして人魂や半透明以上に透けている人がただ無言で同一方向に向かっている。
「どうなってるの?このままこうして帰れない・・ってもしかして現実世界でかなりヤバいってこと?」
武尊は阿片を飲んでとても苦しかったことを今更ながら思い出したがどうしていいのか分からず立ちすくんだのだった。
2017.1.19