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244.操、帰還する (蒼紫・操・斎藤・夢主・翁)
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「操!」
「爺や!」
操は蒼紫から『ここは志々雄のアジトだ、帰り道は分かるな。』と言われ、そこから葵屋へ向かってひたすら走っている最中だった。
向かいから走って来た人物に名前を呼ばれて思わず操も忍装束のその人物の名前を叫んでそのまま抱きついた。
「爺や!」
安心と嬉しさで涙がにじむ操を翁は骨ばった腕で力強く抱きしめた。
「じ・・爺や・・苦・・し・い・・。」
齢を重ねた年齢にふさわしくない怪力でいつものように締め上げられた操はいつものようにのびそうになった。
「おっと、こりゃいかん。」
操の無事につい力んでしまったわいとヘロヘロになった操を翁は開放した。
「まったく、少しは加減してよね!」
少し咳き込みながら操は翁に説教じみた口調になったがすぐにシュンとして、
「ごめんね爺や・・心配かけて。」
と誤った。
「いいんじゃよ。操が無事であればそれでいい。」
と思わず翁ももらい泣きをしそうにホロリと言った。
操も安心感と蒼紫に助けてもらった嬉しさで、
「蒼紫様や武尊さんに助けられたの。でも爺やはどうして私の居場所が分かったの?」
と言うと翁は驚いて、
「蒼紫や、土岐君じゃと?」
と言うと、うーんと唸って思わず腕を組んでひげを撫でた。
(いったい蒼紫はどこから情報を得たんじゃ。蒼紫はともかく土岐君は・・。)
しかし今は操を無事保護出来たわけでもあり、二人が帰って来てからそのことを聞けば良いと思い、
「詳しく聞きたいがまずは帰ってからじゃ。皆は捕り物の最中じゃしのぅ。」
「え、捕り物?」
「操を探しに来る途中に怪しい奴とチラホラすれ違っての、何人か確保に向かっとるんじゃ。まあ、あいつらの事は心配ない、儂らはひとまず戻るとするかの。」
「うん・・。」
自分勝手な行いが皆に迷惑をかけたばかりだと、操は翁の言う通り大人しく葵屋へ走り出した。
その時だった。
「あっ。」
「むぅ・・地震か。」
一瞬、地面がぐねりとうねったような揺れがあったがそれはすぐに収まった。
「何じゃ、大きいのが来たかと思ったが収まったか。良かった良かった。」
翁はそう呟くと再び操と走り出したのだった。
2017.1.4
「爺や!」
操は蒼紫から『ここは志々雄のアジトだ、帰り道は分かるな。』と言われ、そこから葵屋へ向かってひたすら走っている最中だった。
向かいから走って来た人物に名前を呼ばれて思わず操も忍装束のその人物の名前を叫んでそのまま抱きついた。
「爺や!」
安心と嬉しさで涙がにじむ操を翁は骨ばった腕で力強く抱きしめた。
「じ・・爺や・・苦・・し・い・・。」
齢を重ねた年齢にふさわしくない怪力でいつものように締め上げられた操はいつものようにのびそうになった。
「おっと、こりゃいかん。」
操の無事につい力んでしまったわいとヘロヘロになった操を翁は開放した。
「まったく、少しは加減してよね!」
少し咳き込みながら操は翁に説教じみた口調になったがすぐにシュンとして、
「ごめんね爺や・・心配かけて。」
と誤った。
「いいんじゃよ。操が無事であればそれでいい。」
と思わず翁ももらい泣きをしそうにホロリと言った。
操も安心感と蒼紫に助けてもらった嬉しさで、
「蒼紫様や武尊さんに助けられたの。でも爺やはどうして私の居場所が分かったの?」
と言うと翁は驚いて、
「蒼紫や、土岐君じゃと?」
と言うと、うーんと唸って思わず腕を組んでひげを撫でた。
(いったい蒼紫はどこから情報を得たんじゃ。蒼紫はともかく土岐君は・・。)
しかし今は操を無事保護出来たわけでもあり、二人が帰って来てからそのことを聞けば良いと思い、
「詳しく聞きたいがまずは帰ってからじゃ。皆は捕り物の最中じゃしのぅ。」
「え、捕り物?」
「操を探しに来る途中に怪しい奴とチラホラすれ違っての、何人か確保に向かっとるんじゃ。まあ、あいつらの事は心配ない、儂らはひとまず戻るとするかの。」
「うん・・。」
自分勝手な行いが皆に迷惑をかけたばかりだと、操は翁の言う通り大人しく葵屋へ走り出した。
その時だった。
「あっ。」
「むぅ・・地震か。」
一瞬、地面がぐねりとうねったような揺れがあったがそれはすぐに収まった。
「何じゃ、大きいのが来たかと思ったが収まったか。良かった良かった。」
翁はそう呟くと再び操と走り出したのだった。
2017.1.4