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241.禁断の薬 (夢主・操・蒼紫・九条の一味)
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「!!」
『動かないで』と言われても、それは流石に操でもびっくりした。
何故なら武尊が自分の胸元に顔を埋めたのだから。
「い・・いやっ!武尊さん!」
操は武尊が薬でおかしくなって襲ってきたのかと思ったのだった。
武尊は操の右襟を口で噛み付き上から下へと注意深くクナイを探っていたのだった。
操の忍装束の襟は普通の着物よりも折り返されて生地が分厚く固くなっておりぱっと触っただけでは分かりにくくなっていた。
武尊はなるほどな、と感心しながらも何か硬い遺物を口で感じ取とった場所に噛み付き布を引き裂こうとした。
操はその勢いが怖く、動けないなりにも体を仰け反らせた・・その正反対の力がうまく働いたのだろうか、襟が破けてクナイが少し見えた。
「操ちゃん、そのまま!」
武尊の言葉に操はやっと武尊のやっていることが分かり大人しくなった。
武尊はもう一度、狙いをつけて噛み直しクナイを取り出そうとした。
ガジッ
武尊は歯に硬い物が当たったような、そんな音を聞いたような気がした。
そのあと直ぐ、生暖かい、良く知った味が武尊の口の中に広がった。
(口の中・・切っちゃったかな・・?)
一瞬そう思ったものの、意識を口元に集中させ武尊はクナイを咥えて取り出すことに成功した。
「やった!」
操は思わずナイスガッツ!みたいな感じで声を出した。
「操ちゃん、後ろ!」
何とか理解できる程度に発音できたと武尊は操に背を向けさせ、くわえたクナイで何とか操の手縄を切る事に成功した。
その後すぐ、操は自分の足縄、そして武尊の手の縄を切りやっと二人は自由になった。
「さ、操ちゃん。今のうちに早く!出たら廊下を左に行って四番目の十字路を右、その先の階段をずっと下まで走って!」
武尊は方向音痴ながらも最短脱出経路を組み立て操に説明した。
「分かった!」
操は啖呵良く返事をし武尊に、
「武尊さんは大丈夫?」
と聞いたので武尊は操に心配かけまいと、
「私のことは大丈夫。新型蜘蛛の巣も薄めてくれたのがよかったのかな、もう大丈夫。操ちゃんは先にここから出て早く藤田警部補に連絡を。」
と言った。
武尊の頭に浮かんだのは斎藤の姿。
それしか思い浮かばなかった。
一刻も早くこの場所の事を伝えなくては、と、自分がここで果てようともそれだけを願って操にお願いしたのに・・。
「よかった、武尊さんが大丈夫そうで。武尊さんこそ早く逃げて!私はやらなくちゃいけないことがあるの!あの男、武田観柳を許さない!」
操は蒼紫を庇って倒れた般若達のことを思うと居ても立ってもいられなく、たった一つのクナイを握りしめると武尊が示した逃走経路の反対方向・・つまり観柳が帰って行った方へと飛び出していった。
「操ちゃん!」
武尊は思わず手を伸ばすがひどいめまいで思わず壁に手をついた。
折角の脱出のチャンスが・・と武尊は操の行動に唖然とするやら苛立つやらで、
「くそぉっ!」
と叫んだ。
『動かないで』と言われても、それは流石に操でもびっくりした。
何故なら武尊が自分の胸元に顔を埋めたのだから。
「い・・いやっ!武尊さん!」
操は武尊が薬でおかしくなって襲ってきたのかと思ったのだった。
武尊は操の右襟を口で噛み付き上から下へと注意深くクナイを探っていたのだった。
操の忍装束の襟は普通の着物よりも折り返されて生地が分厚く固くなっておりぱっと触っただけでは分かりにくくなっていた。
武尊はなるほどな、と感心しながらも何か硬い遺物を口で感じ取とった場所に噛み付き布を引き裂こうとした。
操はその勢いが怖く、動けないなりにも体を仰け反らせた・・その正反対の力がうまく働いたのだろうか、襟が破けてクナイが少し見えた。
「操ちゃん、そのまま!」
武尊の言葉に操はやっと武尊のやっていることが分かり大人しくなった。
武尊はもう一度、狙いをつけて噛み直しクナイを取り出そうとした。
ガジッ
武尊は歯に硬い物が当たったような、そんな音を聞いたような気がした。
そのあと直ぐ、生暖かい、良く知った味が武尊の口の中に広がった。
(口の中・・切っちゃったかな・・?)
一瞬そう思ったものの、意識を口元に集中させ武尊はクナイを咥えて取り出すことに成功した。
「やった!」
操は思わずナイスガッツ!みたいな感じで声を出した。
「操ちゃん、後ろ!」
何とか理解できる程度に発音できたと武尊は操に背を向けさせ、くわえたクナイで何とか操の手縄を切る事に成功した。
その後すぐ、操は自分の足縄、そして武尊の手の縄を切りやっと二人は自由になった。
「さ、操ちゃん。今のうちに早く!出たら廊下を左に行って四番目の十字路を右、その先の階段をずっと下まで走って!」
武尊は方向音痴ながらも最短脱出経路を組み立て操に説明した。
「分かった!」
操は啖呵良く返事をし武尊に、
「武尊さんは大丈夫?」
と聞いたので武尊は操に心配かけまいと、
「私のことは大丈夫。新型蜘蛛の巣も薄めてくれたのがよかったのかな、もう大丈夫。操ちゃんは先にここから出て早く藤田警部補に連絡を。」
と言った。
武尊の頭に浮かんだのは斎藤の姿。
それしか思い浮かばなかった。
一刻も早くこの場所の事を伝えなくては、と、自分がここで果てようともそれだけを願って操にお願いしたのに・・。
「よかった、武尊さんが大丈夫そうで。武尊さんこそ早く逃げて!私はやらなくちゃいけないことがあるの!あの男、武田観柳を許さない!」
操は蒼紫を庇って倒れた般若達のことを思うと居ても立ってもいられなく、たった一つのクナイを握りしめると武尊が示した逃走経路の反対方向・・つまり観柳が帰って行った方へと飛び出していった。
「操ちゃん!」
武尊は思わず手を伸ばすがひどいめまいで思わず壁に手をついた。
折角の脱出のチャンスが・・と武尊は操の行動に唖然とするやら苛立つやらで、
「くそぉっ!」
と叫んだ。