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278.その後(蒼紫の場合:前編)
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「う~ん、やっぱりいいわね!これで新年を迎える準備も大方おしまいね!」
と、剣心にお正月飾りを道場につけてもらった薫は満足して頷いた。
「後は鏡餅ね!」
と、大修理を終えた道場を改めて見回して薫は気合を入れた。
「薫殿、臼と杵は倉から出して洗っておいたでござる。明日は弥彦も来るから皆で餅つきでござるな。」
「操ちゃん、今日は一緒に行ってくれてありがとう。さあ、そろそろ夕飯にしましょう。」
今日も剣心が作ってくれた夕飯を食べようと一同、道場を出ようとすると入り口に風呂敷包みを手にした男が一人立っていた。
「あ・・蒼紫様!?」
え、何でどうしてと目を見開く操の横で剣心が、
「蒼紫、遠いところご苦労でござったな、丁度今から夕餉でござる。一緒にどうでござるか?」
「いや、食べてきたので気遣いは無用。それよりこれを渡して置く。葵屋からだ。」
と、四角い風呂敷包みを剣心に渡した。
明らかに重箱と思われるその形のものはずっしり重い。
「此度は操が世話になった。そのお礼も兼ねて、と翁からの伝言だ。」
「蒼紫、これはお節でござるか?」
「いや、年末の仕出しの一部を詰めたものだ。正月まではもたん。明日には食べたほうがいい。
「じゃあ、明日お餅つきだし明日みんなで頂きましょう。ね、剣心、操ちゃん。」
明日は楽しみねと笑む薫の横で操は戸惑いを隠せず立ちすくんでいた。
「・・どうして蒼紫様がここに?」
何しに来たの、私を迎えに来たの?
そんな疑問を顔に浮かべて操は動けずにいた。
俺が来ることを手紙に書いたはずなのに伝えていないのかと言わんばかりの蒼紫の視線に剣心は、
「いや・・操殿に伝えようかと薫殿と相談したのでござるが、、操殿の気持ちを考えると伝えぬ方が良いかと・・。」
はは、申し訳ござらんという剣心を見て蒼紫は操に、
「迎えに来た。皆が待っている。」
とはっきり言った。
操は反射的に、
「みんなって誰よ!どうせ爺やでしょ!帰ったって私の居場所なんかっ・・。」
と声を張り上げた。
「武尊のことが気になるのか。」
『武尊』という名前に操は『そうよ!』と心の叫びが喉元まで出かかるが声にできない。
すると蒼紫が、
「武尊は比古清十郎の処へ帰った。・・これでいいか操。」
と言った。
(((えっ!?)))
蒼紫の言葉を聞いた三人の脳内はパニックになった。
何がどうなっているのか。
もしかしてもう三行半!?それとも結婚詐欺?
こうなったら直接蒼紫の口から詳細を聞くしかない。
そう考えた剣心は、
「何やら複雑な話のようでござる。先に夕餉を済ませてからゆっくり蒼紫から話を聞いた方がいいでござるな。それで良いでござるか蒼紫。」
「嗚呼、終わったら声をかけてくれ。」
と、先に道場を出て行こうとすると薫が、
「蒼紫さん、いつもの部屋を使って下さい!」
と声をかけた。
蒼紫は振り返ると薫に軽く会釈をした。
「あの蒼紫さんが会釈を、、。」
と、驚く薫であった。
と、剣心にお正月飾りを道場につけてもらった薫は満足して頷いた。
「後は鏡餅ね!」
と、大修理を終えた道場を改めて見回して薫は気合を入れた。
「薫殿、臼と杵は倉から出して洗っておいたでござる。明日は弥彦も来るから皆で餅つきでござるな。」
「操ちゃん、今日は一緒に行ってくれてありがとう。さあ、そろそろ夕飯にしましょう。」
今日も剣心が作ってくれた夕飯を食べようと一同、道場を出ようとすると入り口に風呂敷包みを手にした男が一人立っていた。
「あ・・蒼紫様!?」
え、何でどうしてと目を見開く操の横で剣心が、
「蒼紫、遠いところご苦労でござったな、丁度今から夕餉でござる。一緒にどうでござるか?」
「いや、食べてきたので気遣いは無用。それよりこれを渡して置く。葵屋からだ。」
と、四角い風呂敷包みを剣心に渡した。
明らかに重箱と思われるその形のものはずっしり重い。
「此度は操が世話になった。そのお礼も兼ねて、と翁からの伝言だ。」
「蒼紫、これはお節でござるか?」
「いや、年末の仕出しの一部を詰めたものだ。正月まではもたん。明日には食べたほうがいい。
「じゃあ、明日お餅つきだし明日みんなで頂きましょう。ね、剣心、操ちゃん。」
明日は楽しみねと笑む薫の横で操は戸惑いを隠せず立ちすくんでいた。
「・・どうして蒼紫様がここに?」
何しに来たの、私を迎えに来たの?
そんな疑問を顔に浮かべて操は動けずにいた。
俺が来ることを手紙に書いたはずなのに伝えていないのかと言わんばかりの蒼紫の視線に剣心は、
「いや・・操殿に伝えようかと薫殿と相談したのでござるが、、操殿の気持ちを考えると伝えぬ方が良いかと・・。」
はは、申し訳ござらんという剣心を見て蒼紫は操に、
「迎えに来た。皆が待っている。」
とはっきり言った。
操は反射的に、
「みんなって誰よ!どうせ爺やでしょ!帰ったって私の居場所なんかっ・・。」
と声を張り上げた。
「武尊のことが気になるのか。」
『武尊』という名前に操は『そうよ!』と心の叫びが喉元まで出かかるが声にできない。
すると蒼紫が、
「武尊は比古清十郎の処へ帰った。・・これでいいか操。」
と言った。
(((えっ!?)))
蒼紫の言葉を聞いた三人の脳内はパニックになった。
何がどうなっているのか。
もしかしてもう三行半!?それとも結婚詐欺?
こうなったら直接蒼紫の口から詳細を聞くしかない。
そう考えた剣心は、
「何やら複雑な話のようでござる。先に夕餉を済ませてからゆっくり蒼紫から話を聞いた方がいいでござるな。それで良いでござるか蒼紫。」
「嗚呼、終わったら声をかけてくれ。」
と、先に道場を出て行こうとすると薫が、
「蒼紫さん、いつもの部屋を使って下さい!」
と声をかけた。
蒼紫は振り返ると薫に軽く会釈をした。
「あの蒼紫さんが会釈を、、。」
と、驚く薫であった。