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275.辿り着いた答え (比古・夢主・十六夜丸)
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「始めていいか。」
比古の言葉に十六夜丸はハッとした。
先程とは違い目の前の男は恐ろしい程の殺気を出していた。
こともあろうにこんな時に隙を見せたと十六夜丸は冷やりとしたがすぐに、
「今俺を殺さなかったことを後悔するぜ。」
と、刀を握り直した。
遊ぶ程度になぶり殺しにしてやろうと思っていた十六夜丸だったがそんな余裕などない事を瞬時に悟った。
比古とて同じ。
普通の人間とは違う得体の知れない気配をさせる異様なもの・・なまじ姿が武尊なだけに力量を見間違いそうだった。
キン!
張り詰めた空気を突然切り裂いた金属音。
それを合図にするかのごとく、その後連続する刀と刀のぶつかり合う音が静かな山中に響く。
比古が上に飛べば
十六夜丸も飛び上がり
地面に着地するまでの間に途切れることない刀の音。
ザッ。
剣圧で雪が舞い飛ぶ中、二人が着地すると白い布が後から落ちてきた。
それは切られた比古のマントの一部だった。
「やるな。」
剣心よりも小さいその体躯のどこに自分と同等の力と修行なしでの飛天御剣流に匹敵する神速があるのかと比古は驚いていた。
「次はお前の首だ。」
と、十六夜丸は刀を肩の高さに構え直した。
逆に比古は刀を鞘に納めた。
「何の真似だ。そのまま俺に斬られるのか。」
「飛天御剣流は究極の抜刀術だ。折角だからそれを見せてやろうと思ってな。」
と言うと同時にマントを地面に落とした。
「刀をしまってからの抜刀が俺の一撃より早いだと?くく・・いいぜ、やってみろよ。お前の首が飛ぶ方が先だと思うけどな。」
何秒経ったか。
時が止まったかのような静寂が突然動き出し、十六夜丸の剣気が渦を巻いて比古に襲い掛かる。
比古は次で終わらせる気でいた。
(武尊は俺が死ぬのは望んでいない。ならば武尊の望み通りにしてやるのが武尊を愛した男としての道筋・・楽にしてやるぜ、武尊。)
比古は十六夜丸の剣筋を見切ると九頭龍閃を打ち放ったのだ。
2022/1/15
比古の言葉に十六夜丸はハッとした。
先程とは違い目の前の男は恐ろしい程の殺気を出していた。
こともあろうにこんな時に隙を見せたと十六夜丸は冷やりとしたがすぐに、
「今俺を殺さなかったことを後悔するぜ。」
と、刀を握り直した。
遊ぶ程度になぶり殺しにしてやろうと思っていた十六夜丸だったがそんな余裕などない事を瞬時に悟った。
比古とて同じ。
普通の人間とは違う得体の知れない気配をさせる異様なもの・・なまじ姿が武尊なだけに力量を見間違いそうだった。
キン!
張り詰めた空気を突然切り裂いた金属音。
それを合図にするかのごとく、その後連続する刀と刀のぶつかり合う音が静かな山中に響く。
比古が上に飛べば
十六夜丸も飛び上がり
地面に着地するまでの間に途切れることない刀の音。
ザッ。
剣圧で雪が舞い飛ぶ中、二人が着地すると白い布が後から落ちてきた。
それは切られた比古のマントの一部だった。
「やるな。」
剣心よりも小さいその体躯のどこに自分と同等の力と修行なしでの飛天御剣流に匹敵する神速があるのかと比古は驚いていた。
「次はお前の首だ。」
と、十六夜丸は刀を肩の高さに構え直した。
逆に比古は刀を鞘に納めた。
「何の真似だ。そのまま俺に斬られるのか。」
「飛天御剣流は究極の抜刀術だ。折角だからそれを見せてやろうと思ってな。」
と言うと同時にマントを地面に落とした。
「刀をしまってからの抜刀が俺の一撃より早いだと?くく・・いいぜ、やってみろよ。お前の首が飛ぶ方が先だと思うけどな。」
何秒経ったか。
時が止まったかのような静寂が突然動き出し、十六夜丸の剣気が渦を巻いて比古に襲い掛かる。
比古は次で終わらせる気でいた。
(武尊は俺が死ぬのは望んでいない。ならば武尊の望み通りにしてやるのが武尊を愛した男としての道筋・・楽にしてやるぜ、武尊。)
比古は十六夜丸の剣筋を見切ると九頭龍閃を打ち放ったのだ。
2022/1/15