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275.辿り着いた答え (比古・夢主・十六夜丸)
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十六夜丸に望みを伝えると武尊の拡散しかけていた意識がはっきりしてきた。
きっと契約が発動して・・それが終わるまでは自分の意識はこうしてここに留まっているのだろうと武尊は思った。
そして自分が言ってしまった残酷な言葉に胸がえぐられるように痛む。
けれども自分の死を確実にするためにもう一つ、しなければならないことがあることに唇を噛んだ。
(その言葉は絶対比古さんを傷つける・・でも言わなければいけない。比古さんじゃないとできない。)
一方、十六夜丸は武尊がそんなことを願うとは露とも思わず、一瞬固まったが次の瞬間大笑いをした。
「くっくっ・・・これは笑える。お前はこの男のことを愛しているんじゃなかったのか?それをよりによって俺に殺せだと?憐れにあの男は想い続けた女に殺されるってわけか!最高だ、お前の最後には実にいい余興じゃないか。」
「じゃぁ、余興ついでに私の口から比古さんに最後に言いたいことがあるんだけど、言っていいかな?」
武尊の十六夜丸に対する言葉はテレパシーの様に脳内でやり取りされる。
「ま、それくらいならいいぜ。一言だけならな。」
「そう・・よかった。」
「ほら、言ってみろよ。」
武尊は自分の身体の自由が戻ってきたのが分かった。
重たい瞼を開けるとそこには先程の比古の心配そうな顔があった。
(比古さん・・愛してる・・)
武尊は全ての気持ちを想いにして比古を見つめた。
だけど開いた口から出たのは正反対の言葉。
「比古さん・・私を殺してください。」
十六夜丸は武尊の言葉を聞いて驚いた。
「おい・・俺があの男を殺すんじゃなかったのか。」
「そうよ、でもこっちが一方的に刀振り回していい勝負が出来ると思うの?相手も本気じゃないと面白くないんじゃない?なんてったって比古さんは抜刀斉の師匠なのよ。すごく強いのよ。それともあんたは本気の師匠には勝てないの?」
もちろん武尊の言葉は十六夜丸への挑発だ。
そして十六夜丸は武尊の言葉にまんまと乗り拳を震わせた。
十六夜丸には腐っても自分は神だという自負がある。
人間ごときに負ける訳がない。
武尊は言葉を続ける。
「比古さんは・・私の願いなら必ず叶えてくれる。必ず殺してくれる。私はあんたに『比古さんを殺して』とは言ったけど死ぬのは十六夜丸あなたよ。」
「いいだろう。いくら強いと人間ごときが粋がって神に対し挑んでも結果は知れている。お前はその目であいつが切り刻まれて死ぬのをその目で見てるといい。」
きっと契約が発動して・・それが終わるまでは自分の意識はこうしてここに留まっているのだろうと武尊は思った。
そして自分が言ってしまった残酷な言葉に胸がえぐられるように痛む。
けれども自分の死を確実にするためにもう一つ、しなければならないことがあることに唇を噛んだ。
(その言葉は絶対比古さんを傷つける・・でも言わなければいけない。比古さんじゃないとできない。)
一方、十六夜丸は武尊がそんなことを願うとは露とも思わず、一瞬固まったが次の瞬間大笑いをした。
「くっくっ・・・これは笑える。お前はこの男のことを愛しているんじゃなかったのか?それをよりによって俺に殺せだと?憐れにあの男は想い続けた女に殺されるってわけか!最高だ、お前の最後には実にいい余興じゃないか。」
「じゃぁ、余興ついでに私の口から比古さんに最後に言いたいことがあるんだけど、言っていいかな?」
武尊の十六夜丸に対する言葉はテレパシーの様に脳内でやり取りされる。
「ま、それくらいならいいぜ。一言だけならな。」
「そう・・よかった。」
「ほら、言ってみろよ。」
武尊は自分の身体の自由が戻ってきたのが分かった。
重たい瞼を開けるとそこには先程の比古の心配そうな顔があった。
(比古さん・・愛してる・・)
武尊は全ての気持ちを想いにして比古を見つめた。
だけど開いた口から出たのは正反対の言葉。
「比古さん・・私を殺してください。」
十六夜丸は武尊の言葉を聞いて驚いた。
「おい・・俺があの男を殺すんじゃなかったのか。」
「そうよ、でもこっちが一方的に刀振り回していい勝負が出来ると思うの?相手も本気じゃないと面白くないんじゃない?なんてったって比古さんは抜刀斉の師匠なのよ。すごく強いのよ。それともあんたは本気の師匠には勝てないの?」
もちろん武尊の言葉は十六夜丸への挑発だ。
そして十六夜丸は武尊の言葉にまんまと乗り拳を震わせた。
十六夜丸には腐っても自分は神だという自負がある。
人間ごときに負ける訳がない。
武尊は言葉を続ける。
「比古さんは・・私の願いなら必ず叶えてくれる。必ず殺してくれる。私はあんたに『比古さんを殺して』とは言ったけど死ぬのは十六夜丸あなたよ。」
「いいだろう。いくら強いと人間ごときが粋がって神に対し挑んでも結果は知れている。お前はその目であいつが切り刻まれて死ぬのをその目で見てるといい。」