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272.蒼紫の選択 (蒼紫・夢主・白・黒・翁・お増)
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「あ、蒼紫。」
武尊は勝手場に来た蒼紫を見つけるとお椀を置いて小さく手を振った。
蒼紫が武尊の横に座ると武尊は、
「見て、黒さんが作ってくれたの。」
と、お椀の中を見せた。
蒼紫が黒に視線をやると黒は頭を軽く下げた。
「生湯葉のお味噌汁だって!ほら、お餅も入ってる、美味しい・・温まる・・。」
白みそに京人参・湯葉に三つ葉、それに小ぶりの丸もちがほわほわの湯気の中にほどよく入っている。
ホコホコな顔で武尊は箸をすすめた。
「少し出かけてくる。食べ終わって興味があるなら裏庭へ行ってみろ。白とお増が門松を作っているぞ。」
本来今日蒼紫が武尊と作る予定だった門松は代わりに白が作っていた。
「え、門松!もうそんな時期だっけ?」
「嗚呼、、。」
「そっかもうすぐお正月なんだね・・。」
食べ終わった武尊が裏庭に行くと翁とお増もそこにいて、立派な門松がほぼ完成していた。
「うわ~、凄いね!」
武尊は感心して目を見開いた。
「でしょ~、来年も葵屋とお客はんに沢山幸せが来ますように、ということですよね翁。」
とお増が翁に話を振った。
「うむ、着々と年越しの準備が進んどるの~。」
と、出来栄えに満足して顎鬚を撫でる。
「じゃ、こちらは大方終わったので後は白にまかせて・・っと、これから大掃除ですから逃げないでくださいね、翁。」
ひょえっ!と驚く翁だったがお増に睨まれて肩を落としながらしぶしぶお増の後をついて行く。
「私も手伝います!」
と、武尊も二人の後を追ったその時、
「うっ!」
と武尊が呻いた。
翁もお増も白も武尊の方を振り向くと武尊はその場にうずくまった。
「武尊や、どうした!」
翁が駆け寄って武尊に手を差し伸べたが、武尊は、
「私に触らないで!・・大丈夫です、少しの間こうさせて・・」
と、武尊は再び予告なしに襲ってきた痛みに身体を縮こませ痛みに耐えるのだった。
「翁・・。」
お増が翁の傍に来てこれは新型阿片をの禁断症状だと伝えた。
「なんと・・。」
翁は握った拳を震わせた。
今回は5分ほどで治まった。ふぅ~と大きく息を吐きながら、
「治まったから大丈夫です。病気じゃないので心配しないでください。禁断症状も時間が大分短くなってきたので後2,3回で乗り越えられると思います。・・本当に大丈夫なので蒼紫には絶対言わないって約束してください。お願いします!」
と、真剣な目で翁、お増、白に言った。
「うむ・・、じゃが体調が悪い時はちゃんと儂らに言うんじゃぞ。」
ということで話がついた。
その後、みんなで大掃除を行ったが、葵屋は新築の為、それほど汚れもなく、日暮れ前には本日分の掃除は終了となった。
武尊が丁度部屋へ戻り、新しい炭をくべた時、蒼紫も部屋に戻って来た。
「おかえり。」
「嗚呼。体調はどうだ。」
「うん、大丈夫。(なんか軽くてむしろ軽快だったぐらいで・・)あ、夕餉はお膳にあるから蒼紫が帰って来たら持ってってって言われてるけど、夕餉にする?それともお風呂にする?」
コートを脱いでいた蒼紫だったが今の武尊のセリフに思わず目を見張っり笑みを浮かべた。
「蒼紫?」
一瞬固まったように見えた蒼紫に武尊は首を傾げた。
「そうだな・・武尊にする・・。」
「へ?」
一瞬何かの空耳かと思った武尊だったが次の瞬間、その場に押し倒されたのだった。
2021.12.22
武尊は勝手場に来た蒼紫を見つけるとお椀を置いて小さく手を振った。
蒼紫が武尊の横に座ると武尊は、
「見て、黒さんが作ってくれたの。」
と、お椀の中を見せた。
蒼紫が黒に視線をやると黒は頭を軽く下げた。
「生湯葉のお味噌汁だって!ほら、お餅も入ってる、美味しい・・温まる・・。」
白みそに京人参・湯葉に三つ葉、それに小ぶりの丸もちがほわほわの湯気の中にほどよく入っている。
ホコホコな顔で武尊は箸をすすめた。
「少し出かけてくる。食べ終わって興味があるなら裏庭へ行ってみろ。白とお増が門松を作っているぞ。」
本来今日蒼紫が武尊と作る予定だった門松は代わりに白が作っていた。
「え、門松!もうそんな時期だっけ?」
「嗚呼、、。」
「そっかもうすぐお正月なんだね・・。」
食べ終わった武尊が裏庭に行くと翁とお増もそこにいて、立派な門松がほぼ完成していた。
「うわ~、凄いね!」
武尊は感心して目を見開いた。
「でしょ~、来年も葵屋とお客はんに沢山幸せが来ますように、ということですよね翁。」
とお増が翁に話を振った。
「うむ、着々と年越しの準備が進んどるの~。」
と、出来栄えに満足して顎鬚を撫でる。
「じゃ、こちらは大方終わったので後は白にまかせて・・っと、これから大掃除ですから逃げないでくださいね、翁。」
ひょえっ!と驚く翁だったがお増に睨まれて肩を落としながらしぶしぶお増の後をついて行く。
「私も手伝います!」
と、武尊も二人の後を追ったその時、
「うっ!」
と武尊が呻いた。
翁もお増も白も武尊の方を振り向くと武尊はその場にうずくまった。
「武尊や、どうした!」
翁が駆け寄って武尊に手を差し伸べたが、武尊は、
「私に触らないで!・・大丈夫です、少しの間こうさせて・・」
と、武尊は再び予告なしに襲ってきた痛みに身体を縮こませ痛みに耐えるのだった。
「翁・・。」
お増が翁の傍に来てこれは新型阿片をの禁断症状だと伝えた。
「なんと・・。」
翁は握った拳を震わせた。
今回は5分ほどで治まった。ふぅ~と大きく息を吐きながら、
「治まったから大丈夫です。病気じゃないので心配しないでください。禁断症状も時間が大分短くなってきたので後2,3回で乗り越えられると思います。・・本当に大丈夫なので蒼紫には絶対言わないって約束してください。お願いします!」
と、真剣な目で翁、お増、白に言った。
「うむ・・、じゃが体調が悪い時はちゃんと儂らに言うんじゃぞ。」
ということで話がついた。
その後、みんなで大掃除を行ったが、葵屋は新築の為、それほど汚れもなく、日暮れ前には本日分の掃除は終了となった。
武尊が丁度部屋へ戻り、新しい炭をくべた時、蒼紫も部屋に戻って来た。
「おかえり。」
「嗚呼。体調はどうだ。」
「うん、大丈夫。(なんか軽くてむしろ軽快だったぐらいで・・)あ、夕餉はお膳にあるから蒼紫が帰って来たら持ってってって言われてるけど、夕餉にする?それともお風呂にする?」
コートを脱いでいた蒼紫だったが今の武尊のセリフに思わず目を見張っり笑みを浮かべた。
「蒼紫?」
一瞬固まったように見えた蒼紫に武尊は首を傾げた。
「そうだな・・武尊にする・・。」
「へ?」
一瞬何かの空耳かと思った武尊だったが次の瞬間、その場に押し倒されたのだった。
2021.12.22