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272.蒼紫の選択 (蒼紫・夢主・白・黒・翁・お増)
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蒼紫が竹を切り終えた頃(回転剣舞で一瞬で終わった)、蒼紫の目の前に、ちらっ、ほらっと白いものが舞い降りて来た。
蒼紫が曇天を見上げると鉛色の空から雪が落ちて来たとこだった。
「雪・・か。道理で冷えるはずだ。」
蒼紫は遠くの山を見て、
「積もるな、これは・・。」
と呟いた。
蒼紫は葵屋へ戻って来て直ぐに武尊の様子を伺った。
武尊は静かに目を閉じて眠っているようだった。
「武尊・・。」
蒼紫は武尊の名を呼んでそっとその頬に手を添えた。
「明日は一緒に門松を作ろうか。きっと武尊は楽しそうにやるのだろうな。楽しみだな。」
蒼紫はそう言って笑顔で門松作りをする武尊を想像し笑みを浮かべた。
「・・ゆっくり休め、武尊。」
少し休めは夕方には起きてくるだろうと思っていた武尊が夜になっても起きてこなかった。
今までも体調を悪くし床についたこともある武尊だったので皆もそれは蒼紫が武尊を働かせすぎたのだと言った。
「今夜はそっとしておきましょうよ。蒼紫様も今夜は大人しくしといて下さいね。」
夕餉の際にお増に怖い顔で念を押された蒼紫は何か言いたげな顔を下が「うむ。」というしかなかった。
蒼紫がその後部屋に戻っても武尊は寝返りもせずにじっと寝ていた。
蒼紫は床に入り、武尊に話しかけた。
「無理をさせていたか武尊?そうならそうと言ってくれ・・。俺はそう言う事には鈍いからな・・。」
武尊を見つめて静かに瞼に口づけを落とした。
身じろぎもしない武尊に蒼紫はすぐ脈を確認するが脈は問題なくあった。
息もしている。
なのに起きる気配がない蒼紫は不安になり武尊をぎゅっと抱き寄せた。
「明日は目を覚ませ・・そして声を聞かせてくれ・・。