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271.究極のメニュー2 (比古・お近・黒・蒼紫・夢主)
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「そうだな。」
蒼紫も笑みを浮かべて相槌を打ったので武尊はは心でガッツポーズをあげていた。
「これなら黒さんにもいいって言ってもらえるよね!味見してもらって来る!」
と、武尊は七輪ごと板前長の黒の所へ持って行った。
「黒さん、どうでしょうかこれ・・試食お願いします!」
「よっしゃ、じゃ、厳しく味見するか。」
と、言いつつも見た目もほぼ完成された料理だと黒は確信しつつも肉を口にする。
横で覗き込んでいるお近にも武尊は声をかけた。
「お近さんも感想お願いします!」
「じゃ、私も遠慮なく。」
比古のことを思うと恋敵相手にいじめたい気持ちもないではない・・と思いながらも見るからに美味しそうな牛肉を目の前に今はそんな気持ちはひとまず置いといてと、お近も牛肉の朴葉焼きを一口食べた。
「美味しいわ、これ!いいわね!」
文句なしでお近は目を丸くした。
武尊は黒からも味については合格点をもらい蒼紫に満面の笑み向けた。
武尊のすぐ後ろで事の成り行きを見ていた蒼紫に黒は、
「ただこれをお品書きに加えるにはこの七輪では御座敷に出すのには大きすぎます。小さいのが欲しいですね・・うち(葵屋)には程よいのがないです。数もそれなりに欲しいですし・・。」
「そうか・・。」
それは如何したものかと蒼紫は腕汲みをして思案しようとすると武尊が何気に、
「器だったら比古さんに作ってもらえないかな?」
と口にした。
比古さんだったら作ってくれそうだとただそう思っただけだったのだが、それを聞いた蒼紫の目の奥底が暗い闇の色に一瞬染まる。
武尊の言葉を聞いた黒は、『お、それは名案!』と手を叩いた。
「比古清十郎の又の名は陶芸家としても名のある新津覚之進。作ってもらえりゃそりゃ有難いんだがなぁ~。」
とため息をつくとお近が、
「黒、忘れたの?この子はその窯元の弟子でしょ。武尊さんが頼めば作ってくれるわよね。」
と圧力をかけて武尊に言った。
「いや・・たぶん・・私が頼まなくても葵屋で必要だからと言えば作ってくれるんじゃないかな・・」
お近にプレッシャーをかけられたからではなく、武尊は蒼紫と夫婦である状態の今はとてもじゃないが比古の顔など見ることは出来ない。
・・どの面下げて会えというのか。
「明日は(牛肉の)味噌漬けの方の調理の仕方を考えたいからお急ぎでしたらどなたか葵屋の方で行って頂けたら助かります・・。」
もごもごと語尾が小さくなる武尊に黒は、
「ま、それをお品書きに入れるのなら朴葉もまとめて調達しないといけないから今すぐでなくてもいいよ。とりあえずこの一品は採用するとしよう、ありがとな。」
と言った。
「こちらこそありがとうございます・・じゃ、これは一旦片付けてきますね。」
と、武尊が歩き出した時、意識が遠くなる気がした。
(あれ・・・?)
目の前が真っ暗になり、まるで酷い立ちくらみのようだと思った時はすでに武尊はふらりと倒れ掛かっていた。。
「武尊!」
背後にいた蒼紫がいち早く察し武尊を腕で抱き留めた。
「大丈夫か武尊。」
武尊はどこか遠くで誰かが呼んでる気がすると思った時は蒼紫の腕の中に倒れ込んでいるのが分かった。
武尊は蒼紫の顔を見上げると心配そうな目で見ている蒼紫の顔があった。
「うん・・黒さんに合格もらって気が抜けちゃったのかも。」
もう大丈夫と笑って武尊は蒼紫の腕の中から抜けた。
新メニュー開発といってもここは京都では老舗の小料理屋。
下手なものは作れない。
黒に頼んで勝手場の一部を使わせてもらっているとはいえ、板前長としての黒の仕事は見ていて厳しく武尊は気が張っていたことは確かだった。
黒はそんな武尊の頑張りをちゃんと見ていた。
「一区切りついた事だし今日はもう切り上げてゆっくりしな武尊さん。」
「もう大丈夫です。これが終わったら氷室の方を見に行かなくちゃならないので・・。」
と武尊が答えている途中に武尊の身体が宙に浮いた。
「わっ!?」
あっ、と思った時には武尊は蒼紫にお姫様抱っこをされていた。
蒼紫も笑みを浮かべて相槌を打ったので武尊はは心でガッツポーズをあげていた。
「これなら黒さんにもいいって言ってもらえるよね!味見してもらって来る!」
と、武尊は七輪ごと板前長の黒の所へ持って行った。
「黒さん、どうでしょうかこれ・・試食お願いします!」
「よっしゃ、じゃ、厳しく味見するか。」
と、言いつつも見た目もほぼ完成された料理だと黒は確信しつつも肉を口にする。
横で覗き込んでいるお近にも武尊は声をかけた。
「お近さんも感想お願いします!」
「じゃ、私も遠慮なく。」
比古のことを思うと恋敵相手にいじめたい気持ちもないではない・・と思いながらも見るからに美味しそうな牛肉を目の前に今はそんな気持ちはひとまず置いといてと、お近も牛肉の朴葉焼きを一口食べた。
「美味しいわ、これ!いいわね!」
文句なしでお近は目を丸くした。
武尊は黒からも味については合格点をもらい蒼紫に満面の笑み向けた。
武尊のすぐ後ろで事の成り行きを見ていた蒼紫に黒は、
「ただこれをお品書きに加えるにはこの七輪では御座敷に出すのには大きすぎます。小さいのが欲しいですね・・うち(葵屋)には程よいのがないです。数もそれなりに欲しいですし・・。」
「そうか・・。」
それは如何したものかと蒼紫は腕汲みをして思案しようとすると武尊が何気に、
「器だったら比古さんに作ってもらえないかな?」
と口にした。
比古さんだったら作ってくれそうだとただそう思っただけだったのだが、それを聞いた蒼紫の目の奥底が暗い闇の色に一瞬染まる。
武尊の言葉を聞いた黒は、『お、それは名案!』と手を叩いた。
「比古清十郎の又の名は陶芸家としても名のある新津覚之進。作ってもらえりゃそりゃ有難いんだがなぁ~。」
とため息をつくとお近が、
「黒、忘れたの?この子はその窯元の弟子でしょ。武尊さんが頼めば作ってくれるわよね。」
と圧力をかけて武尊に言った。
「いや・・たぶん・・私が頼まなくても葵屋で必要だからと言えば作ってくれるんじゃないかな・・」
お近にプレッシャーをかけられたからではなく、武尊は蒼紫と夫婦である状態の今はとてもじゃないが比古の顔など見ることは出来ない。
・・どの面下げて会えというのか。
「明日は(牛肉の)味噌漬けの方の調理の仕方を考えたいからお急ぎでしたらどなたか葵屋の方で行って頂けたら助かります・・。」
もごもごと語尾が小さくなる武尊に黒は、
「ま、それをお品書きに入れるのなら朴葉もまとめて調達しないといけないから今すぐでなくてもいいよ。とりあえずこの一品は採用するとしよう、ありがとな。」
と言った。
「こちらこそありがとうございます・・じゃ、これは一旦片付けてきますね。」
と、武尊が歩き出した時、意識が遠くなる気がした。
(あれ・・・?)
目の前が真っ暗になり、まるで酷い立ちくらみのようだと思った時はすでに武尊はふらりと倒れ掛かっていた。。
「武尊!」
背後にいた蒼紫がいち早く察し武尊を腕で抱き留めた。
「大丈夫か武尊。」
武尊はどこか遠くで誰かが呼んでる気がすると思った時は蒼紫の腕の中に倒れ込んでいるのが分かった。
武尊は蒼紫の顔を見上げると心配そうな目で見ている蒼紫の顔があった。
「うん・・黒さんに合格もらって気が抜けちゃったのかも。」
もう大丈夫と笑って武尊は蒼紫の腕の中から抜けた。
新メニュー開発といってもここは京都では老舗の小料理屋。
下手なものは作れない。
黒に頼んで勝手場の一部を使わせてもらっているとはいえ、板前長としての黒の仕事は見ていて厳しく武尊は気が張っていたことは確かだった。
黒はそんな武尊の頑張りをちゃんと見ていた。
「一区切りついた事だし今日はもう切り上げてゆっくりしな武尊さん。」
「もう大丈夫です。これが終わったら氷室の方を見に行かなくちゃならないので・・。」
と武尊が答えている途中に武尊の身体が宙に浮いた。
「わっ!?」
あっ、と思った時には武尊は蒼紫にお姫様抱っこをされていた。