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270.カフスボタン (蒼紫・夢主・薫・剣心・弥彦・操)
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「ほんと、あいつ足早えーよな!」
体力満点の弥彦がぜーはー言いながら追いかけても操に追いつくことが出来ない間に神谷道場に着いた。
「薫さーーん!」
裏庭へ回った操が大声を出すと薫は『来たか!」』と障子を開けた。
(『剣心』じゃねぇのかよ。なんで『薫』なんだ?)
とそのまま裏庭へ追いかけてきた弥彦は出て来た薫の胸の中に飛び込む操を目撃した。
「操ちゃん!」
操の体重を受け止めきれず薫は操ごと後ろへ倒れこんだ。
「薫さんっ!」
操は薫の顔を見て込み上げて来た涙がこぼれた。
「・・いいのよ操ちゃん、泣いていいの。」
と薫は操の背中をぎゅっと抱きしめた。
「うっ、うっ、うわーーん!蒼紫様がっ、蒼紫様が・・。」
操は辺りもはばからず薫の胸に顔を押し付けて声をあげて泣いた。
薫はそんな操の髪をよしよしと優しくなでる。
「おいおい・・一体蒼紫に何があったっていうんだ?」
弥彦が目の前の光景(少し百合の花的な)に顔をちょっぴり赤くしながら呟いた。
「まさかっ!蒼紫が死んだっていうんじゃないだろうな!」
はっと思いついたように弥彦が言うと、
「誰が蒼紫様が死んだっていうのよ!」
っと、わんわん泣いていた薫がクワッっと般若のような顔を向けて言葉を返した。
そしてまた薫の胸の中でわーんと泣く。
訳が分からずあっけに取られている弥彦に剣心が、
「弥彦、蒼紫は死んではおらんよ。」
と、弥彦の隣に来て困ったように笑う。
「じゃなんで操は泣いてるんだよ。」
「それはでござるな、」
ごにょごにょと剣心は弥彦の耳元で訳を話した。
「あ~?」
驚きで目をまんまるにする弥彦は開いた口を閉めるのしばし忘れていたのだった。
その後、四人で囲んだ夕餉では蒼紫様が漬けた漬物の方が百倍おいしいのだと涙とポロポロさせながらガツガツごはんを食べた操はお風呂を待たずに寝てしまった。
「操ちゃん・・寝ちゃったね。」
操に布団をかけた薫はそーっと障子を閉めた。
「今夜はそっとしておくでござるよ。」
「そうね。」
操の寝た部屋から二人は廊下をそっと歩く。
「薫殿は先にお風呂に入るでござるよ。拙者は翁殿に手紙を書くでござる。操殿がちゃんと無事にこちらで預かると伝えなければいけないでござるからな。」
「そうね、操ちゃん、気持ちが落ち着くまではこっちにいた方がいいかもね。でも・・本当に四乃森さんが武尊さんと結婚しただなんてまだ信じられない。」
はぁ~と薫はため息をついた。
すると剣心は、
「まあ、蒼紫の様子ぐらいだったら師匠に見に行ってもらうでござるか。それくらいは師匠にもできそうでござる。」
と、眉毛をハの字にさげて言うのだった。
2020.3.17
体力満点の弥彦がぜーはー言いながら追いかけても操に追いつくことが出来ない間に神谷道場に着いた。
「薫さーーん!」
裏庭へ回った操が大声を出すと薫は『来たか!」』と障子を開けた。
(『剣心』じゃねぇのかよ。なんで『薫』なんだ?)
とそのまま裏庭へ追いかけてきた弥彦は出て来た薫の胸の中に飛び込む操を目撃した。
「操ちゃん!」
操の体重を受け止めきれず薫は操ごと後ろへ倒れこんだ。
「薫さんっ!」
操は薫の顔を見て込み上げて来た涙がこぼれた。
「・・いいのよ操ちゃん、泣いていいの。」
と薫は操の背中をぎゅっと抱きしめた。
「うっ、うっ、うわーーん!蒼紫様がっ、蒼紫様が・・。」
操は辺りもはばからず薫の胸に顔を押し付けて声をあげて泣いた。
薫はそんな操の髪をよしよしと優しくなでる。
「おいおい・・一体蒼紫に何があったっていうんだ?」
弥彦が目の前の光景(少し百合の花的な)に顔をちょっぴり赤くしながら呟いた。
「まさかっ!蒼紫が死んだっていうんじゃないだろうな!」
はっと思いついたように弥彦が言うと、
「誰が蒼紫様が死んだっていうのよ!」
っと、わんわん泣いていた薫がクワッっと般若のような顔を向けて言葉を返した。
そしてまた薫の胸の中でわーんと泣く。
訳が分からずあっけに取られている弥彦に剣心が、
「弥彦、蒼紫は死んではおらんよ。」
と、弥彦の隣に来て困ったように笑う。
「じゃなんで操は泣いてるんだよ。」
「それはでござるな、」
ごにょごにょと剣心は弥彦の耳元で訳を話した。
「あ~?」
驚きで目をまんまるにする弥彦は開いた口を閉めるのしばし忘れていたのだった。
その後、四人で囲んだ夕餉では蒼紫様が漬けた漬物の方が百倍おいしいのだと涙とポロポロさせながらガツガツごはんを食べた操はお風呂を待たずに寝てしまった。
「操ちゃん・・寝ちゃったね。」
操に布団をかけた薫はそーっと障子を閉めた。
「今夜はそっとしておくでござるよ。」
「そうね。」
操の寝た部屋から二人は廊下をそっと歩く。
「薫殿は先にお風呂に入るでござるよ。拙者は翁殿に手紙を書くでござる。操殿がちゃんと無事にこちらで預かると伝えなければいけないでござるからな。」
「そうね、操ちゃん、気持ちが落ち着くまではこっちにいた方がいいかもね。でも・・本当に四乃森さんが武尊さんと結婚しただなんてまだ信じられない。」
はぁ~と薫はため息をついた。
すると剣心は、
「まあ、蒼紫の様子ぐらいだったら師匠に見に行ってもらうでござるか。それくらいは師匠にもできそうでござる。」
と、眉毛をハの字にさげて言うのだった。
2020.3.17