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269.究極のメニュー (蒼紫・夢主・翁・葵屋の皆)
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微妙に違う色も織り込んである紅色。
その中に控えめに金糸銀糸も織り込まれて品のいい煌きをかもし出している。
(未来でもいけそうなくらい可愛いかっこいいじゃない!一種のチョーカーだと思えばいいのかな?)
なんて言葉で自分を納得させようとするも、姿見の中に裸の自分が赤い首輪をして立っている姿を想像してしまい、それはエ口すぎる!と、そそくさと姿見の布を戻した。
(ま、ま、まぁ・・いいんじゃないの?)
外そうにも結び目が見当たらない不思議な首輪に諦め半分のため息をついた武尊は顔を洗って蒼紫の部屋へ戻ったのだった。
食事も終わり、
「縄の痕もなくなったからこれは私が片付けとくね。」
っと、武尊は蒼紫のお膳を重ねて立ち上がった。
そして部屋から出る時、
「これ・・綺麗な色で気に入ったよ。」
と恥ずかしながらそう蒼紫に告げるとこころもち急ぎ足で勝手場へ向ったのだった。
「おはようございます、遅くなりましたがこれ洗いますね。」
っと、勝手場へ現れた武尊に黒と白はドキっとした。
そしてその首に紅い目立つものを見つけ、黒は顔を赤くし白は耳を赤くした。
言っては悪いが祇園のお姉さん方と違い、色気も、というか、別な意味で操と同じくらい女を感じさせない武尊があんなに艶めいた声で喘ぐなんて二人とも想像すらしていなかったからだ。
御庭番衆であるがゆえに耳が人一倍いいことが昨晩はあだになった。
そして武尊の首に付けられている証が紛れもなく御頭・・蒼紫に愛されたという事を示している。
別に大人の男として男女の濡れ場なんて珍しいものでも何でもないはずの二人だが昨晩のあれは本当に強烈で・・
ということで、
「あ、そこに置いてていいよ。」
と言った白の声は少し裏返っていた。
「いえ、何もしてないのにお世話になるのも申し訳ないのでこれぐらいは自分で。」
と言いつつも明らかに態度がいつもと違い、視線を自分の首にチラチラと感じる武尊は『あ・・』と思い当たる理由を思い出す。
(御頭の正妻である証がついてるって分かってるんだ・・)
武尊は大事な事をそうだ、言わなければと、
「あ、あの・・お伝えするのが遅くなりましたが暫くお、お世話になります。よろしくお願いいたします!」
と、二人に頭を下げた。
「いや、昨日蒼紫様から聞いてるけど・・実際それを見るまで信じられなかったからなぁ。」
と黒はコホンと咳払いした。
「色々大変だと思うけど蒼紫様をよろしく。それに蒼紫様、何故か最近やたらやる気になってるしな。ははっ。」
白も爽やかな笑みを武尊に向けた。
「あ・・はい。」
そんなに期待されても困ると武尊は指でそっと首輪に触れた。
何故なら自分はお試し期間付きのごっこ妻だからだ。
もしかして蒼紫はその事は言っていないのかもしれないと思った武尊はそれを言おうと
「あの・・。」
と、口を開くと
「武尊さん、おめでとう!」
と何故か上機嫌の女の声が背後からかかった。
振り返るとお近だった。
お近も武尊の首の印を見つけ、
「あら、本当に蒼紫様のものになったのね!ちょと、ちょっとちょっと。」
と言いながら武尊の腕をぐいっと引っ張り耳元で、
「ねぇ・・蒼紫様と一体どういういきさつで夫婦になったの?」
と、ひそひそ声で話す。
「こら、お近。今そんな話する時じゃないだろ。」
とひそひそ声も黒達には丸聞こえなわけでお近を叱った。
「はいはい。」
『諦めてませんよ~』みたいなニュアンスの返事をしながらお近は湯呑の乗ったお盆を武尊に渡した。
「じゃ、未来の若女将にお願いしちゃおうかしら。これを翁の所に持って行ってくれる?」
「え?あ・・、はい。」
思わず受け取ってしまったからにはすぐに持って行かなくてはと、武尊は三人に会釈をし翁の部屋へ向かった。
その中に控えめに金糸銀糸も織り込まれて品のいい煌きをかもし出している。
(未来でもいけそうなくらい可愛いかっこいいじゃない!一種のチョーカーだと思えばいいのかな?)
なんて言葉で自分を納得させようとするも、姿見の中に裸の自分が赤い首輪をして立っている姿を想像してしまい、それはエ口すぎる!と、そそくさと姿見の布を戻した。
(ま、ま、まぁ・・いいんじゃないの?)
外そうにも結び目が見当たらない不思議な首輪に諦め半分のため息をついた武尊は顔を洗って蒼紫の部屋へ戻ったのだった。
食事も終わり、
「縄の痕もなくなったからこれは私が片付けとくね。」
っと、武尊は蒼紫のお膳を重ねて立ち上がった。
そして部屋から出る時、
「これ・・綺麗な色で気に入ったよ。」
と恥ずかしながらそう蒼紫に告げるとこころもち急ぎ足で勝手場へ向ったのだった。
「おはようございます、遅くなりましたがこれ洗いますね。」
っと、勝手場へ現れた武尊に黒と白はドキっとした。
そしてその首に紅い目立つものを見つけ、黒は顔を赤くし白は耳を赤くした。
言っては悪いが祇園のお姉さん方と違い、色気も、というか、別な意味で操と同じくらい女を感じさせない武尊があんなに艶めいた声で喘ぐなんて二人とも想像すらしていなかったからだ。
御庭番衆であるがゆえに耳が人一倍いいことが昨晩はあだになった。
そして武尊の首に付けられている証が紛れもなく御頭・・蒼紫に愛されたという事を示している。
別に大人の男として男女の濡れ場なんて珍しいものでも何でもないはずの二人だが昨晩のあれは本当に強烈で・・
ということで、
「あ、そこに置いてていいよ。」
と言った白の声は少し裏返っていた。
「いえ、何もしてないのにお世話になるのも申し訳ないのでこれぐらいは自分で。」
と言いつつも明らかに態度がいつもと違い、視線を自分の首にチラチラと感じる武尊は『あ・・』と思い当たる理由を思い出す。
(御頭の正妻である証がついてるって分かってるんだ・・)
武尊は大事な事をそうだ、言わなければと、
「あ、あの・・お伝えするのが遅くなりましたが暫くお、お世話になります。よろしくお願いいたします!」
と、二人に頭を下げた。
「いや、昨日蒼紫様から聞いてるけど・・実際それを見るまで信じられなかったからなぁ。」
と黒はコホンと咳払いした。
「色々大変だと思うけど蒼紫様をよろしく。それに蒼紫様、何故か最近やたらやる気になってるしな。ははっ。」
白も爽やかな笑みを武尊に向けた。
「あ・・はい。」
そんなに期待されても困ると武尊は指でそっと首輪に触れた。
何故なら自分はお試し期間付きのごっこ妻だからだ。
もしかして蒼紫はその事は言っていないのかもしれないと思った武尊はそれを言おうと
「あの・・。」
と、口を開くと
「武尊さん、おめでとう!」
と何故か上機嫌の女の声が背後からかかった。
振り返るとお近だった。
お近も武尊の首の印を見つけ、
「あら、本当に蒼紫様のものになったのね!ちょと、ちょっとちょっと。」
と言いながら武尊の腕をぐいっと引っ張り耳元で、
「ねぇ・・蒼紫様と一体どういういきさつで夫婦になったの?」
と、ひそひそ声で話す。
「こら、お近。今そんな話する時じゃないだろ。」
とひそひそ声も黒達には丸聞こえなわけでお近を叱った。
「はいはい。」
『諦めてませんよ~』みたいなニュアンスの返事をしながらお近は湯呑の乗ったお盆を武尊に渡した。
「じゃ、未来の若女将にお願いしちゃおうかしら。これを翁の所に持って行ってくれる?」
「え?あ・・、はい。」
思わず受け取ってしまったからにはすぐに持って行かなくてはと、武尊は三人に会釈をし翁の部屋へ向かった。