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266.操の家出 (蒼紫・夢主・翁・操・葵屋の皆)
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ガタン ガタン ガタン・・
規則正しい枕木の揺れと音。
衝動的に葵屋を飛び出した操は今、陸蒸気の中。
日も暮れ、窓を見れば外の景色は暗くて見えない代わりに自分の情けない顔がガラス窓に映し出される。
何がどうなってこうなったのか分からない。
ずっと追い続けて来た蒼紫の背中。
最近千枚漬けの手伝いもしてすっかり葵屋の若女将も悪くないと思い始めていた。
自分が見ていた蒼紫との未来は一体どこへ。
頭の中は真っ白で何一つ思い描けない。
大好きだった人の顔も名前も思い出せない。
「空っぽ・・。」
操はそう無意識に呟くと膝を抱えて自分の顔をぎゅっと埋めた。
ガタン ガタン ガタン・・
ボオオオオオオオっと陸蒸気はひと際大きな蒸気を上げて夜をまっすぐ走るのだった。
2019/11/21
規則正しい枕木の揺れと音。
衝動的に葵屋を飛び出した操は今、陸蒸気の中。
日も暮れ、窓を見れば外の景色は暗くて見えない代わりに自分の情けない顔がガラス窓に映し出される。
何がどうなってこうなったのか分からない。
ずっと追い続けて来た蒼紫の背中。
最近千枚漬けの手伝いもしてすっかり葵屋の若女将も悪くないと思い始めていた。
自分が見ていた蒼紫との未来は一体どこへ。
頭の中は真っ白で何一つ思い描けない。
大好きだった人の顔も名前も思い出せない。
「空っぽ・・。」
操はそう無意識に呟くと膝を抱えて自分の顔をぎゅっと埋めた。
ガタン ガタン ガタン・・
ボオオオオオオオっと陸蒸気はひと際大きな蒸気を上げて夜をまっすぐ走るのだった。
2019/11/21