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224.陳皮の香り (夢主・蒼紫・操・翁)
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武尊は自分が風呂に入るのをずっと監視されるのではないかと思っていたのだが、あっさりいなくなった蒼紫にホッとした。
(お風呂・・頂いちゃおうかな・・。)
武尊は湯気のたつ水面を振り返ってそう思った。
もう何日も風呂に入っていないのだ。
外で風呂に入ろうにも背中の大きな傷は隠せない。
一般人には見せたくないのだ。
それにただでさえ男と思われてるのに女風呂なんて説明するのも何かと面倒だと思うと風呂屋は遠ざかる。
夏なら川という手もあるがこの寒い霜月にそんなことしたら風邪どころか下手をすれば肺炎だ。
武尊は手を湯船にちょっとつけた。
「あちっ!」
蒼紫ぬるいって言ったじゃない!蒼紫の嘘つき!と一瞬思った武尊だったが指も満足に動かぬほど冷えていたのを今頃自覚して、
「本当に冷えてたんだ・・。」
と呟いた。
武尊は服を脱ぎ、大事なところを素早く洗うと急いで湯船に飛び込んだ。
「あっちちちち!!」
我慢して浸かっていると、手足の毛細血管が爆発しそうに熱く感じた。
「ふぅ。」
ジーンとしていた指先がようやく治まったと思ったら今度は肩まで浸かっているにもかかわらず寒くなってきた。
ようやく体温がぬるま湯と同じぐらいになったのだが人肌ほどの湯はこの時期にしてはぬる過ぎるのだ。
(こんなんじゃ、かえって風邪ひく!!)
まったく熱いと言ったり寒いといったり忙しい。
しかしそんな時丁度良く湯が暖かくなってきた感じがした。
いや、気のせいではなく、温かくなってきているのだ。
何で?と思った武尊の記憶に先程蒼紫が出て行ってから風呂場の外で何か物音がしていたのを思い出した。
きっと薪をくべてくれたのだと武尊は蒼紫の気遣いと手際の良さに舌を巻いた。
湯船は計算されたような温度で止まり、少し熱めのその湯にのぼせそうになった時、風呂場の戸が開いた。
蒼紫だった。
(お風呂・・頂いちゃおうかな・・。)
武尊は湯気のたつ水面を振り返ってそう思った。
もう何日も風呂に入っていないのだ。
外で風呂に入ろうにも背中の大きな傷は隠せない。
一般人には見せたくないのだ。
それにただでさえ男と思われてるのに女風呂なんて説明するのも何かと面倒だと思うと風呂屋は遠ざかる。
夏なら川という手もあるがこの寒い霜月にそんなことしたら風邪どころか下手をすれば肺炎だ。
武尊は手を湯船にちょっとつけた。
「あちっ!」
蒼紫ぬるいって言ったじゃない!蒼紫の嘘つき!と一瞬思った武尊だったが指も満足に動かぬほど冷えていたのを今頃自覚して、
「本当に冷えてたんだ・・。」
と呟いた。
武尊は服を脱ぎ、大事なところを素早く洗うと急いで湯船に飛び込んだ。
「あっちちちち!!」
我慢して浸かっていると、手足の毛細血管が爆発しそうに熱く感じた。
「ふぅ。」
ジーンとしていた指先がようやく治まったと思ったら今度は肩まで浸かっているにもかかわらず寒くなってきた。
ようやく体温がぬるま湯と同じぐらいになったのだが人肌ほどの湯はこの時期にしてはぬる過ぎるのだ。
(こんなんじゃ、かえって風邪ひく!!)
まったく熱いと言ったり寒いといったり忙しい。
しかしそんな時丁度良く湯が暖かくなってきた感じがした。
いや、気のせいではなく、温かくなってきているのだ。
何で?と思った武尊の記憶に先程蒼紫が出て行ってから風呂場の外で何か物音がしていたのを思い出した。
きっと薪をくべてくれたのだと武尊は蒼紫の気遣いと手際の良さに舌を巻いた。
湯船は計算されたような温度で止まり、少し熱めのその湯にのぼせそうになった時、風呂場の戸が開いた。
蒼紫だった。