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203.長い口付け (斎藤・夢主・マーティン・オンナスキー)
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「!」
それが何故なのか武尊にもすぐ分かった。
二人に向かって走って来る足音が甲板に振動で伝わったからだ。
「タシカコノヘンダッタ。」
「オカシイナ、ミアタラナイ。マサカ ウミヘ オチタノカ。」
そんな片言の言葉と足音がかなり近いと武尊が仰け反って自分の後ろを見てみると、霧の中からマーティンとオンナスキーの姿が逆さまに現れた。
「あ。」
「ア。」
「Oh.」
武尊と目が合った二人は同時に声をあげた。
斎藤だけが無言で渋い顔をした。
男ならここで何が起こっていたのかピンとくる。
「邪魔が入ったな。」
斎藤は雰囲気が壊れたとその場に立ち上がり、武尊の手を取り引っ張り上げて立たせた。
「何の用だ。」
と斎藤が異人たちに問うとマーティンは、
「コレカラサキ、シバラクユレル、アブナイ。シカイモワルイ、ハヤクヘヤニモドレ ト ツタエニキタ。」
と言った。
「なるほど・・、御忠告感謝する。」
と、斎藤は言葉で礼を言いながら煙草を取り出し火を点けた。
武尊は豆鉄砲を食らったような顔で立っていた。
オンナスキーは、
「フム、コレハホントウニ ソノヨウダナ。」
と、鼻息を荒くした。
何がそのうようなのだかいつもの武尊はら勝手に推測し始めるのだが、今ばかりは第三者に恥ずかしい状況を見られ固まっていた。
ただ斎藤の制服のすそを引っ張って斎藤を見上げた。
斎藤はそんな武尊を見て何かひらめいたのか異人二人に向かって、
「紹介しよう、諸般の事情で離れて暮らしてはいるが家内の武尊だ。」
と言った。
「Oh~!」
とオンナスキーは両手を広げて肩をすくめ、マーティンは驚いて驚いて武尊を凝視した。
武尊は異人二人のリアクションに気を取られていたが、数秒遅れて斎藤が何と言ったのかが脳に到達した。
「いっ!?」
嬉しいよりも『何!?』という気持ちが強くて武尊は口をあけて何かを言おうとしたところを斎藤が手で武尊の口を覆った。
もご~!と抗議する武尊の背中を斎藤はそのまま押して、
「忠告感謝する。では我々は部屋に戻るとするか。」
と、マーティン達を置いて甲板を離れて行った。
2015.09.22
それが何故なのか武尊にもすぐ分かった。
二人に向かって走って来る足音が甲板に振動で伝わったからだ。
「タシカコノヘンダッタ。」
「オカシイナ、ミアタラナイ。マサカ ウミヘ オチタノカ。」
そんな片言の言葉と足音がかなり近いと武尊が仰け反って自分の後ろを見てみると、霧の中からマーティンとオンナスキーの姿が逆さまに現れた。
「あ。」
「ア。」
「Oh.」
武尊と目が合った二人は同時に声をあげた。
斎藤だけが無言で渋い顔をした。
男ならここで何が起こっていたのかピンとくる。
「邪魔が入ったな。」
斎藤は雰囲気が壊れたとその場に立ち上がり、武尊の手を取り引っ張り上げて立たせた。
「何の用だ。」
と斎藤が異人たちに問うとマーティンは、
「コレカラサキ、シバラクユレル、アブナイ。シカイモワルイ、ハヤクヘヤニモドレ ト ツタエニキタ。」
と言った。
「なるほど・・、御忠告感謝する。」
と、斎藤は言葉で礼を言いながら煙草を取り出し火を点けた。
武尊は豆鉄砲を食らったような顔で立っていた。
オンナスキーは、
「フム、コレハホントウニ ソノヨウダナ。」
と、鼻息を荒くした。
何がそのうようなのだかいつもの武尊はら勝手に推測し始めるのだが、今ばかりは第三者に恥ずかしい状況を見られ固まっていた。
ただ斎藤の制服のすそを引っ張って斎藤を見上げた。
斎藤はそんな武尊を見て何かひらめいたのか異人二人に向かって、
「紹介しよう、諸般の事情で離れて暮らしてはいるが家内の武尊だ。」
と言った。
「Oh~!」
とオンナスキーは両手を広げて肩をすくめ、マーティンは驚いて驚いて武尊を凝視した。
武尊は異人二人のリアクションに気を取られていたが、数秒遅れて斎藤が何と言ったのかが脳に到達した。
「いっ!?」
嬉しいよりも『何!?』という気持ちが強くて武尊は口をあけて何かを言おうとしたところを斎藤が手で武尊の口を覆った。
もご~!と抗議する武尊の背中を斎藤はそのまま押して、
「忠告感謝する。では我々は部屋に戻るとするか。」
と、マーティン達を置いて甲板を離れて行った。
2015.09.22