※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
203.長い口付け (斎藤・夢主・マーティン・オンナスキー)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【唇ガ触レタ瞬間ニ分カル、己ガ誰ノ所有物ナノカ】
蒼紫への後悔の念など瞬時に消し去るほど斎藤の口付けは甘美だった。
普段の無愛想、且つ上司にまでも冷静冷淡なこの男からは想像だに出来ない絶妙な愛撫の仕方。
武尊はすぐに身体の芯まで溶かされ血が熱くなった。
互いの舌が絡みあうなか、武尊の口内で混ざり合った唾液が何度も咽を流れ落ちた。
「ん・・ふん・・。」
武尊も甘く鼻を鳴らして斎藤の口づけに夢中になった。
三分以上は経っただろうか。
(・・長い口付けだ。)
と、頭の遠くで武尊は思ったりしたけれども斎藤との口付けは武尊の心の闇すべてを払拭させ安堵を覚えるもので武尊は無意識のうちにもっともっとと斎藤に舌でねだった。
犯す武尊の口腔内で武尊の舌がそう求めてくるのが斎藤には分かり、斎藤は満足気に目を細めた。
そして斎藤は小さく空気が入る音をたてながらようやくその唇を放した。
「ぁぁ・・。」
残念そうに呟いた武尊の小さな声を斎藤は聞き漏らさない。
頬を赤く染めた武尊の顔を見下ろしながら、
「物足らないか武尊?それとも俺の躾が良すぎて身体が疼くか?」
と言った。
「ぅ・・ぁ・・。」
まさに斎藤の言ったその両方だと武尊は顔を更に赤くした。
「フッ、まあいい。答えられずとも俺にはすべてお見通しだ。」
斎藤はそう言って再びゆっくり身体を倒すと武尊の首筋に吸いた。
「ぁあっ。」
武尊は思わず喜びの声をあげ斎藤を喜ばせた。
今の武尊は斎藤にどこを触れられても感じてしまう。
武尊は秘部の奥が燃える感覚にビクッと腰を仰け反らせた。
斎藤は覆いかぶさるように肘を付いて上から武尊に言った。
「どうせしばらく海の上だ。武尊の身体をまた赤い花で埋め尽くすか。」
楽しそうな口調の斎藤を下から見上げながら武尊はもう抗う気持ちはなかった。
ここがロシア船だろうが、公衆の場であろうが斎藤が自分を求めてくれるのなら内臓まで晒す気持ちになった。
丁度白い霧がおあつらえのように交わりの場を演出するようにも武尊は感じた。
(して・・。)
武尊がそれを口にしようとした瞬間、斎藤が険しい顔に戻り、上半身を起こした。