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221.黒と白の想い (葵屋の面々・翁・蒼紫)
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お近やお増が次の仕事で勝手場から居なくなった後、しばらくして黒が白に言った。
「何もお近やお増に言わなくてもいいだろう、お嬢の事だって今すぐってわけじゃないだろうし。」
「だけど俺・・は操には悪いが操を娶るぐらいなら・・ここを出る。」
白は思いつめた声で黒に心の内を吐露した。
「何だって!?」
もちろん黒は驚き、大きく口をあけた。
「お前っ・・!」
唖然とする黒に白は
「・・黒さんだってそうだろう?」
と突っ込んだ。
「俺はっ・・!」
黒はそう言って言葉を失った。
まだ誰にも言っていないが二人にはそれぞれ想う人がいるのだ、しかも身近に。
黒はこの時初めて自分の想い人が白にばれている事に気がついた。
しかし気恥ずかしく何とか白に言い訳をしようとしていたら白の方が先に自らの苦悩を黒に話した。
「俺は・・好きな女を目の前に操と夫婦になんてなれない・・。いったいどんな顔してそいつを見りゃいいんだ。」
そして話終わると爪が喰いこむぐらいに拳を握りしめた。
それを見て黒は自分の気持ちも苦しいながら、
「そうだな、白。お前の気持ちはよく分かる。俺だって同じだ。いつかあいつが誰かの物になっちまった日には俺はたいそう間抜けな顔をしてるんだろうさ。」
と、どこか遠い眼をして自分を嘲笑うように言った。
黒も白が想いを寄せる人が誰であるか、薄々感づいていたからこそ白の苦しい気持ちはよく分かった。
まったく互いに自分の事は相手にばれていないと思い込んでいた事に黒は乾いた笑いをした。
「黒さん・・。」
黒らしからぬ言葉に白は目を大きくした。
そんな顔の白に黒は苦笑いで、
「俺は飛んだり跳ねたりするガキは嫁さんには遠慮したいぜ。・・気が強い女は好きだけどな。」
と言った。
すると白尉も自分の想い人を思い浮かべたのか表情を緩めて、
「俺も元気な女は好きだ、、。だけどそれと無鉄砲は違う。どちらかといえばおしとやかで気がつく優しい女がいい。」
と言った。
そして互いに互いの想い人が誰であるかを確信したのであった。
「そうだな、お前はそんな感じだよ。それにしても俺達のこんな想いなんぞあいつ等は露ほどにも考えてないんだろうな。」
黒は先程までお近とお増がいた場所を刹那そうに眺めた。
「何もお近やお増に言わなくてもいいだろう、お嬢の事だって今すぐってわけじゃないだろうし。」
「だけど俺・・は操には悪いが操を娶るぐらいなら・・ここを出る。」
白は思いつめた声で黒に心の内を吐露した。
「何だって!?」
もちろん黒は驚き、大きく口をあけた。
「お前っ・・!」
唖然とする黒に白は
「・・黒さんだってそうだろう?」
と突っ込んだ。
「俺はっ・・!」
黒はそう言って言葉を失った。
まだ誰にも言っていないが二人にはそれぞれ想う人がいるのだ、しかも身近に。
黒はこの時初めて自分の想い人が白にばれている事に気がついた。
しかし気恥ずかしく何とか白に言い訳をしようとしていたら白の方が先に自らの苦悩を黒に話した。
「俺は・・好きな女を目の前に操と夫婦になんてなれない・・。いったいどんな顔してそいつを見りゃいいんだ。」
そして話終わると爪が喰いこむぐらいに拳を握りしめた。
それを見て黒は自分の気持ちも苦しいながら、
「そうだな、白。お前の気持ちはよく分かる。俺だって同じだ。いつかあいつが誰かの物になっちまった日には俺はたいそう間抜けな顔をしてるんだろうさ。」
と、どこか遠い眼をして自分を嘲笑うように言った。
黒も白が想いを寄せる人が誰であるか、薄々感づいていたからこそ白の苦しい気持ちはよく分かった。
まったく互いに自分の事は相手にばれていないと思い込んでいた事に黒は乾いた笑いをした。
「黒さん・・。」
黒らしからぬ言葉に白は目を大きくした。
そんな顔の白に黒は苦笑いで、
「俺は飛んだり跳ねたりするガキは嫁さんには遠慮したいぜ。・・気が強い女は好きだけどな。」
と言った。
すると白尉も自分の想い人を思い浮かべたのか表情を緩めて、
「俺も元気な女は好きだ、、。だけどそれと無鉄砲は違う。どちらかといえばおしとやかで気がつく優しい女がいい。」
と言った。
そして互いに互いの想い人が誰であるかを確信したのであった。
「そうだな、お前はそんな感じだよ。それにしても俺達のこんな想いなんぞあいつ等は露ほどにも考えてないんだろうな。」
黒は先程までお近とお増がいた場所を刹那そうに眺めた。