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221.黒と白の想い (葵屋の面々・翁・蒼紫)
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《その夜、勝手場にて》
「なあ・・お近やお増は今日翁から何か言われなかったか?。」
明日の仕込みをしていた白が少し思いつめたような声でお近に聞いた。
「いいえ、特に。白は何か言われたの?」
白の問いにお近はお椀を拭きながら答えた。
「あ、いや別に。それならいいよ、大した話じゃないから。」
「あら、白がそんな風に言うなんて大したことあるんじゃない?」
お近にしっかり見つめられて白は口ごもった。
すると黒がぶっきらぼうに、
「縁談の話さ。・・・操と俺らのな。」
と答えた。
「「縁談!」」
黒の言葉にお近もお増も思わず大きな声で驚いた。
「しーっ!声が大きい!」
白は慌てて指を口の前に立てた。
「ちょっと、、何、いきなり。操ちゃんの相手はいいとして、白と黒の相手って誰よ。私達聞いてないわよ。」
お近の言葉に白は慌てて訂正した。
「違うって!操と俺達のどちらかが夫婦(めおと)になれっていう話だよ!」
「何ですって!」
更に驚きの話にこれにはお近も眉毛まで釣り上げて驚いた。
これには黙ってお椀を拭き続けていたお増も驚いて白の方を見た。
「ちょっと、操ちゃんに白や黒って・・?いったい翁は何考えてるの!操ちゃんには蒼紫様じゃないの?操ちゃんがずっと蒼紫様を慕ってきたこと、翁が一番分かってるんじゃない。」
お近は愕然としながらあまりにショッキングな内容に信じられないと落胆の声をあげた。
そしてハッとして、
「まさかその話、受けたんじゃないでしょうね!」
と凄い剣幕で言った。
「受けるわけないだろ、俺らだって操の気持ち分かってるんだから!」
白が珍しく感情的に答えた。
すぐさま、しーっ!黒とお増が指を口に当てた。
少しの間、勝手場が静まり返った。
「いったい翁ったら冗談にもほどがあるわ。まったくどういうつもりで・・。」
お近が気を取り直してまたお椀を拭きながら不機嫌そうにぼやいた。
「冗談じゃなさそうだから困ってたんだよ、『先代御頭の孫娘を娶れないのか』ってまで言われてさ。」
「白、もういいだろう。まだ今の段階じゃ翁の真意はわからん。」
「それはそうですが・・。」
黒にそういわれて白は再びタンタンと大根を切り始めた。
その音をきっかけに勝手場はシンとなり各人は口を重くして自分の仕事をこなしていった。
「なあ・・お近やお増は今日翁から何か言われなかったか?。」
明日の仕込みをしていた白が少し思いつめたような声でお近に聞いた。
「いいえ、特に。白は何か言われたの?」
白の問いにお近はお椀を拭きながら答えた。
「あ、いや別に。それならいいよ、大した話じゃないから。」
「あら、白がそんな風に言うなんて大したことあるんじゃない?」
お近にしっかり見つめられて白は口ごもった。
すると黒がぶっきらぼうに、
「縁談の話さ。・・・操と俺らのな。」
と答えた。
「「縁談!」」
黒の言葉にお近もお増も思わず大きな声で驚いた。
「しーっ!声が大きい!」
白は慌てて指を口の前に立てた。
「ちょっと、、何、いきなり。操ちゃんの相手はいいとして、白と黒の相手って誰よ。私達聞いてないわよ。」
お近の言葉に白は慌てて訂正した。
「違うって!操と俺達のどちらかが夫婦(めおと)になれっていう話だよ!」
「何ですって!」
更に驚きの話にこれにはお近も眉毛まで釣り上げて驚いた。
これには黙ってお椀を拭き続けていたお増も驚いて白の方を見た。
「ちょっと、操ちゃんに白や黒って・・?いったい翁は何考えてるの!操ちゃんには蒼紫様じゃないの?操ちゃんがずっと蒼紫様を慕ってきたこと、翁が一番分かってるんじゃない。」
お近は愕然としながらあまりにショッキングな内容に信じられないと落胆の声をあげた。
そしてハッとして、
「まさかその話、受けたんじゃないでしょうね!」
と凄い剣幕で言った。
「受けるわけないだろ、俺らだって操の気持ち分かってるんだから!」
白が珍しく感情的に答えた。
すぐさま、しーっ!黒とお増が指を口に当てた。
少しの間、勝手場が静まり返った。
「いったい翁ったら冗談にもほどがあるわ。まったくどういうつもりで・・。」
お近が気を取り直してまたお椀を拭きながら不機嫌そうにぼやいた。
「冗談じゃなさそうだから困ってたんだよ、『先代御頭の孫娘を娶れないのか』ってまで言われてさ。」
「白、もういいだろう。まだ今の段階じゃ翁の真意はわからん。」
「それはそうですが・・。」
黒にそういわれて白は再びタンタンと大根を切り始めた。
その音をきっかけに勝手場はシンとなり各人は口を重くして自分の仕事をこなしていった。