220.悩める翁の妙案 (夢主・操・翁・お近・お増・白・黒・蒼紫)
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それから三日後の夕方、葵屋の裏庭から黄色い悲鳴が一声上がった。
ドタドタという足音と共に操は翁にとびっきりの笑顔で、
「爺や!蒼紫様が帰ってきた!」
と、一報を告げるとすぐさま廊下を奥に走っていった。
「おお、そうか。そりゃよかったのぅ・・」
と、翁は操が向かった方向に視線を送りながら、
「と言うとでも思ったか。やれやれ、これからが大変じゃ。あちらを立てればこっちが立たぬ、こちらを立てれば・・いやこちらが立たぬ、か。」
と翁は小さなため息きをつき、何度もあごひげを撫でながら勝手場へ向かった。