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219.うさぎ (張・夢主・斎藤)
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(京都・・こんなかたちで戻る事になるなんて思わなかったな・・。)
と、歩きながら武尊は思った。
比古が武尊を山から降ろさせたのは武尊が持っている心の枷を外させる為。
他の誰でもない、それは自分自身でしか外すことが出来ない・・武尊も少しはそれを分かっているつもりだった。
どういう理由かは分からない、けれども幕末自分がタイムスリップしたことが確実でその時に大勢人を殺したという事実を知った時武尊は絶望した。
その時は死んで償うしかないと思った。
いくら薬のせいで十六夜丸がやったとしても他人から見れば殺したのは自分・・・
自分さえいなければ、
沢山の人が死ななくて済んだ、
そもそも自分はこの世にいるはずもない存在で、
自分自身の存在が自分で肯定出来なくて、
そんな自分に殺されたなんて、
殺された人はなんて無念なのだろう、
死んでバラバラにされて、
踏みつけられても唾を吐きかけられても
償いきれないと・・
そう思っていた。
けれども斎藤との奇跡の再会を果たし、武尊は斎藤から幕末の状況や武士たる者の覚悟をを聞いた。
『自分の生き様をかけてすべてをぶつけた結果、死があったとしてもそれは怨むことではない。』
・・と、そう斎藤に教えられた。
残虐非道の十六夜丸・・と武尊は思っていたのに十六夜丸が怪我人を不思議な力で直して斎藤の部下を助けた事も聞いた。
少しづつ変わり始めた十六夜丸の人間像。
だからと言って殺された者の家族、親しい人の悲しみが無くなるわけではない。
どのような理由があれ、勝者敗者共に悲しみの無い戦争などあり得ないからだ。
自分の過去と向き合い、これからどういう気持ちで生きていくのか。
枷は外すことが出来たのか?
武尊は再び自分に問うてはみたもののその答えは見つかっていない。
未だに自分の中にいる十六夜丸。
幕末という時が過ぎてもまだ自分の中にいる違和感。
なぜ彼は自分の中にいるのだろうか。
昔市彦が言った『この薬はお前にしか効かない』という言葉も気にかかる。
十六夜丸の謎を解くこと・・それが何となく重要な事のような気がする武尊は京都へ戻ったらもう一度自分に関係があった場所を訪ねてみようと思うのであった。
と、歩きながら武尊は思った。
比古が武尊を山から降ろさせたのは武尊が持っている心の枷を外させる為。
他の誰でもない、それは自分自身でしか外すことが出来ない・・武尊も少しはそれを分かっているつもりだった。
どういう理由かは分からない、けれども幕末自分がタイムスリップしたことが確実でその時に大勢人を殺したという事実を知った時武尊は絶望した。
その時は死んで償うしかないと思った。
いくら薬のせいで十六夜丸がやったとしても他人から見れば殺したのは自分・・・
自分さえいなければ、
沢山の人が死ななくて済んだ、
そもそも自分はこの世にいるはずもない存在で、
自分自身の存在が自分で肯定出来なくて、
そんな自分に殺されたなんて、
殺された人はなんて無念なのだろう、
死んでバラバラにされて、
踏みつけられても唾を吐きかけられても
償いきれないと・・
そう思っていた。
けれども斎藤との奇跡の再会を果たし、武尊は斎藤から幕末の状況や武士たる者の覚悟をを聞いた。
『自分の生き様をかけてすべてをぶつけた結果、死があったとしてもそれは怨むことではない。』
・・と、そう斎藤に教えられた。
残虐非道の十六夜丸・・と武尊は思っていたのに十六夜丸が怪我人を不思議な力で直して斎藤の部下を助けた事も聞いた。
少しづつ変わり始めた十六夜丸の人間像。
だからと言って殺された者の家族、親しい人の悲しみが無くなるわけではない。
どのような理由があれ、勝者敗者共に悲しみの無い戦争などあり得ないからだ。
自分の過去と向き合い、これからどういう気持ちで生きていくのか。
枷は外すことが出来たのか?
武尊は再び自分に問うてはみたもののその答えは見つかっていない。
未だに自分の中にいる十六夜丸。
幕末という時が過ぎてもまだ自分の中にいる違和感。
なぜ彼は自分の中にいるのだろうか。
昔市彦が言った『この薬はお前にしか効かない』という言葉も気にかかる。
十六夜丸の謎を解くこと・・それが何となく重要な事のような気がする武尊は京都へ戻ったらもう一度自分に関係があった場所を訪ねてみようと思うのであった。