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203.長い口付け (斎藤・夢主・マーティン・オンナスキー)
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斎藤の指先は武尊の唇から動かなかった。
斎藤の視線も武尊を見つめて動かない。
武尊は斎藤の瞳を見たまま動けずにいた。
その間に懐かしい臭いが武尊の鼻腔にやんわりと流れ込む。
斎藤の白手からはずっと傍にあった煙草の臭いがした。
その臭いは武尊を今もまだ斎藤の部下でいるような錯覚を与えた。
まるで離れ離れになってしまったのが嘘だったかのような。
手袋をしていても武尊には斎藤の指が分かる。
今、どんなに優しく触れられているのかも。
そして、そうやって斎藤に触れられているうちに残る気力で抵抗していた武尊の力がスッと抜けていった。
「一・・。」
武尊が斎藤の名前を呼ぶと斎藤は武尊の声に答えるように言った。
「こうやって武尊に触れていると未だに武尊がずっと俺の傍にいるような気がしてくるな。」
思う事は二人とも同じなのだと互いの眼がそう語った。
斎藤は、
「だがそんな武尊が俺を避ける理由はおおかた不本意だが他の男に抱かれたからに他ならんといったところか、違うか?」
と言い、
「ならば。」
と、顔を武尊に近づけた。
「・・まずは口直しだ。」
斎藤はそう囁くと武尊の唇に己の唇を重ねた。
斎藤の視線も武尊を見つめて動かない。
武尊は斎藤の瞳を見たまま動けずにいた。
その間に懐かしい臭いが武尊の鼻腔にやんわりと流れ込む。
斎藤の白手からはずっと傍にあった煙草の臭いがした。
その臭いは武尊を今もまだ斎藤の部下でいるような錯覚を与えた。
まるで離れ離れになってしまったのが嘘だったかのような。
手袋をしていても武尊には斎藤の指が分かる。
今、どんなに優しく触れられているのかも。
そして、そうやって斎藤に触れられているうちに残る気力で抵抗していた武尊の力がスッと抜けていった。
「一・・。」
武尊が斎藤の名前を呼ぶと斎藤は武尊の声に答えるように言った。
「こうやって武尊に触れていると未だに武尊がずっと俺の傍にいるような気がしてくるな。」
思う事は二人とも同じなのだと互いの眼がそう語った。
斎藤は、
「だがそんな武尊が俺を避ける理由はおおかた不本意だが他の男に抱かれたからに他ならんといったところか、違うか?」
と言い、
「ならば。」
と、顔を武尊に近づけた。
「・・まずは口直しだ。」
斎藤はそう囁くと武尊の唇に己の唇を重ねた。