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215.おねだり (斎藤・夢主・蒼紫)
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斎藤の言ったとおり蒼紫は真夜中に神谷道場を出たあと海軍の山本少尉を探しだし、武尊が何処にいるか聞き出していた。
まさかの露西亜船に置き去りにされた状況に驚いたもののすぐさま次の行動を考えない蒼紫ではなかった。
海軍は例の取引の事で騒動になっており武尊のことなどお構いなしだったので蒼紫の怒りは爆発寸前になったがもとより海軍に武尊の身柄の確保を頼る考えは蒼紫にはなく、費やす時間も惜しいと即神谷道場へ引き返した。
露西亜船の次の寄港地は神戸の可能性が高いという情報のもと、即座に蒼紫は武尊の荷物を持ち神戸へ向かったのだった。
【武尊を救出すること】
これが今の蒼紫の頭にある最優先の任務。
もし奪還が不可能ならば武尊が異国へ連れ去られることになりかねない、つまり永遠に武尊には会えなくなる。
そんなことは許さないと蒼紫は全力を持って東海道を疾走した。
と同時に蒼紫にはもう一つの懸念があった。
神戸で無事武尊が下船した場合必ずこの刀を取りに神谷道場へ向かうはずでそこで待っていれば間違いなく武尊に会えるのであろうが、自ら動かずただ待つという事は蒼紫の御頭の性分的に出来なかった。
武尊を救えるのは自分しかいないという強い思いもあった。
それに刀を回収しないで武尊を探しに行くことは、万が一会えなかった場合、もう二度と武尊に会う事が出来ないような予感さえした。
そんな最悪の状況を避ける策、それが武尊が持っていた刀を持っておくことだった。
会津で泥まみれになった武尊が持っていた刀。
それを手入れした時に気がついた鞘に装飾された家紋。
その意味に気がつかない蒼紫ではなかった。
実際武尊は斎藤に言われるまで神谷道場へ戻る一番の理由は斎藤から託された刀を取りに帰るということだった。
ともあれ、今のところは大筋斎藤の推測する通りに事は運んでいたのだ。
まさかの露西亜船に置き去りにされた状況に驚いたもののすぐさま次の行動を考えない蒼紫ではなかった。
海軍は例の取引の事で騒動になっており武尊のことなどお構いなしだったので蒼紫の怒りは爆発寸前になったがもとより海軍に武尊の身柄の確保を頼る考えは蒼紫にはなく、費やす時間も惜しいと即神谷道場へ引き返した。
露西亜船の次の寄港地は神戸の可能性が高いという情報のもと、即座に蒼紫は武尊の荷物を持ち神戸へ向かったのだった。
【武尊を救出すること】
これが今の蒼紫の頭にある最優先の任務。
もし奪還が不可能ならば武尊が異国へ連れ去られることになりかねない、つまり永遠に武尊には会えなくなる。
そんなことは許さないと蒼紫は全力を持って東海道を疾走した。
と同時に蒼紫にはもう一つの懸念があった。
神戸で無事武尊が下船した場合必ずこの刀を取りに神谷道場へ向かうはずでそこで待っていれば間違いなく武尊に会えるのであろうが、自ら動かずただ待つという事は蒼紫の御頭の性分的に出来なかった。
武尊を救えるのは自分しかいないという強い思いもあった。
それに刀を回収しないで武尊を探しに行くことは、万が一会えなかった場合、もう二度と武尊に会う事が出来ないような予感さえした。
そんな最悪の状況を避ける策、それが武尊が持っていた刀を持っておくことだった。
会津で泥まみれになった武尊が持っていた刀。
それを手入れした時に気がついた鞘に装飾された家紋。
その意味に気がつかない蒼紫ではなかった。
実際武尊は斎藤に言われるまで神谷道場へ戻る一番の理由は斎藤から託された刀を取りに帰るということだった。
ともあれ、今のところは大筋斎藤の推測する通りに事は運んでいたのだ。