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212.がけっぷち (蒼紫・剣心・薫・斎藤・夢主)
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「何を隠している。」
単純明快な質問。
もはや隠し事何てないなんて通用しないんだぞと宣言されている言い方。
いろいろ隠していたい武尊としてはどう答えようかとただただ目を見開いて斎藤のその視線を受け止めながら全速力で脳を働かせようとした。
「武尊。」
「はい・・。」
「やはり壊れてみるか。」
「お・・おっしゃる意味がわかりません・・。」
嫌な予感しかしない武尊にとってそう答えるのが精いっぱいだった。
「俺を誰だと思っている。」
「・・新撰組三番隊組長・・斎藤一・・。」
「ヤサ警官の藤田五郎だと言わないだけ流石と褒めてやる。」
斎藤はそう言うと武尊の顔に息がかかるほどに顔を近づけ一段と声を低くした。
「昔は汚れ役もかなり買って出たんだがな・・。副長直伝の女の吐かせ方というのを試してみるか?」
「そういう脅しに私が一番乗らないの知ってるくせに。でも・・私は一が殺したいのならいつでも殺される覚悟はあるよ・・。」
「いい覚悟だ、誉めてやる。と、言いたいところだが甘いな武尊。
フッ、
・・・横浜別荘地でのあれだけがすべてだと思うなよ。それに武尊、勘違いするな。俺が欲しいのは情報だ、わかるな。これ以上俺を焦らすな。」
(でないと・・・)
啼かせるのにかこつけてめちゃくちゃに壊してしまいたいという欲望に火が点いてしまう。
自分のもので逝き狂う淫らな顔が見たいと欲してしまう。
今の自分なら優しさなしで欲のまま自身を打ち込めると思うほどに斎藤は己が武尊を欲している事に今更ながら気がついた。