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209.ナターシャ (斎藤・夢主・オンナスキー・ナターシャ・マーティン)
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武尊と斎藤は案内人によって上のダイニングルームらしい部屋へと通された。
途中、甲板ではあれほどまでに煙っていた霧がすっかり晴れて、夕日のなごりがほとんど濃紺の夜空に僅かに色を付けていた。
海と石炭の煙の臭いが武尊達を包んだ。
間違いなくここは海の上だと実感しながら案内された部屋の中にはオンナスキーとマーティンの他にもう一人いた。
(あ。)
武尊が目を留めたのは女だった。
プラチナブロンドの美しい髪をした若く美しい娘。
(だれかの娘?)
だが、マーティンの娘はすでに死んでいる。
生きていたとしても自分よりはるかに年上のはずだった。
(じゃ、オンナスキーの娘?・・どこをどうしたらこんな美人な遺伝子が発現するわけ?)
武尊は引かれた椅子に座りながらその女性の顔をさらっと見た。
その武尊も武尊をちらりと見た。
歳はおそらく自分より少し下あたりのウクライナ美人と言うべきか、本当にお人形のような顔立ちに思わず魅入りそうになりながら武尊は順にオンナスキーを、そしてテーブル全体を見わたした。
椅子は全部で五つ。
斎藤と武尊が座った時点で全員がそろったという事になる。
「ヨウコソ フジタフサイ。キテクレルトオモッテイタヨ。」
先に着席していたオンナスキーが歓迎の言葉をかけた。
「断る理由などないからな。」
斎藤は椅子を引いた給仕を少し見据えてから席についた。
武尊はすまし顔で何事もなかったかのように、
「ご招待ありがとうございます。」
と言い、テーブルの上に視線をおいた。
だけど気になる斜め向かいの美女。
そっと視線を彼女に向けると目があった。
うっ、っと武尊が心の中で唸ったのがわかったのかわからないでか知らないが、武尊はその美女が自分を見てふっと笑ったような気がしたと思った。
そしてその美女は斎藤と武尊を交互に見た。
「サア、コンヤハ キャクジントトモニ タノシク ショクジヲ トロウジャナイカ。」
オンナスキーがそう言うと美女はロシア語で何か言い少し肩をすくめ、そしてまた斎藤に視線を移すと口角をわずかに上げた。
「ショウカイスルヨ。コレハ ワタシノ カナイノ ナターシャ。ソシテ コッチガ モウシッテイルトオモウガ ワガトモ マーティンダ。」
武尊はオンナスキーの言葉に驚いて思わず少し声を裏返して、
「奥さんなんですか!」
と言ってしまった。
マーティンほど老人でもないが中年も後期のエロおやじにこんな陶器のお人形のようなしかも自分より若い奥さんがいるなんて!と思ったからだ。
「マエノカナイトハ アワナクテネ、ハコダテカラシバラクブリニ イエニモドッタラ イナクナッテタンダ。 ナターシャハ フタリメノ ツマダ。タダ ニホンゴハ ホトンド ワカラン。」
オンナスキーはとても自慢げに自分の妻を見てにんまり笑った。
「ハァ・・。」
はい、そうですかと武尊は目を丸くしたまま毒気を抜かれたような返事をした。
そしてつい、ナターシャなる女性の裸を想像してしまった。
(この若い女性の白い肌をあの脂ぎった中年オヤジが抱いているっていうの?うは・・・ナターシャさんも大変だな、どこがいいんだろこの人の。おっと、人は見かけで判断しちゃだめ・・オンナスキーは本当はものすごくいい人なのかもしれないからね。)
武尊は自分の中で自分の論理を作り上げて納得させることにした。
そうでもしないと目の前の現実が受け入れられないからだ。
その後、自分達も名前を紹介されそれぞれの乗船理由をオンナスキーが簡単にだが話した。
斎藤は函館で出向間近だったこの船に乗船許可をどうしても、と願い出たらしい。
(どうしても・・ってどうして?何の用で何処に行くんだろ?一は東京では下船しなかった・・次は神戸へこの船は寄港する。でも外国船なんて普通頼んだって乗せてくれないんじゃない?今回は偶然マーティンがいたお陰で乗る事が出来たけど。でもそうまでして乗ったということはそれだけ急ぐ任務を負ってるってこと?)
もちろん任務内容など斉藤がこの場で話すわけはないが乗船したのは何か急ぐ理由があったということは分かった。
武尊としてはそこが何か気になった。
そうこうしているうちに夕食が運ばれてきた。
黒パンに赤いスープ。
(ボルシチだ!しかも本場もんだ!)
武尊としては本場もののボルシチが食べられる!っとこの席が望まざる席だとしても多少ならずは心浮き立った。
しかし純日本人の斎藤はこれを食べられるのだろうかと心配し斎藤の方を見ると、
「フン・・異人は血肉を喰らうというがまさにこの事だな。」
と呟いたのが聞こえた。
(違うよ一!日本人が西洋人が血肉をすすっていると表現したのは赤ワインの事だって!)
と、突っ込みたい武尊だったがその事が喉元まで出かかっても言う事が出来なかった。
そんな事を言えばきっと自分が未来から来たという何らかのボロが出てしまうかもしれなかったからだ。
武尊が心の中でうずうずしていると各人の所に置かれているグラスに透明な液体が注がれた。
それは御多分に漏れずウオッカ。
「私・・飲めないんです。」
武尊は困惑して言ったが斎藤に口だけつけて残せと言われて渋々頷いた。
(私、以前一から日本酒ついでもらってるからね・・まったく飲めないとは思ってないんだろうな。っていうか一の方こそ飲んで大丈夫なの?!ウオッカだよ!度数が半端ない・・)
武尊がそう思っている間にもオンナスキーが乾杯しグラスをあげて一気に飲み干したものだから斎藤もそれをまね、武尊が横で『あっ!』という前に一気にグラスをあおった。
(酒が入ると人を斬りたくなるって言ってなかったっけ!!というよりもウオッカ!初ウオッカじゃないの!?)
武尊は本気で一瞬青ざめた。
だが斎藤の手が刀にかかる事はなく、武尊はホッとした。
だが次の瞬間、武尊は斎藤がウオッカを飲み干したのはよかったのだがぶっ倒れはしないかと心配し斎藤を見つめると斎藤はオンナスキーを見てフッと挑戦的に口角を上げたのだった。
(えっ!)
武尊は視線をさっとオンナスキーに移すとオンナスキーも斎藤に対してニヤリとしていた。
そんな二人をよそにナターシャとマーティンがボルシチをスプーンで食べているのを見て斎藤も同じようにスプーンを取ったので武尊も慌ててスプーンを手にした。
「西洋では汁物をさじで食べるのか。箸の方が使いやすかろうが。」
と武尊は横で斎藤が言うのを耳にしながら斎藤をちらっと観察した。
そう言いながらも斎藤はボルシチを口へ運んだので武尊も動作を同じにしてスプーンを口に運んだ。
斎藤の手が止まり、武尊はドキっとした。
(やっぱり口に合わなかったんだろうか・・仕方がないと言えば仕方がないけど・・私的には美味しいと思うよ!でも何だか素直に言えないこの空気!)
武尊がそう思っていると斎藤は、
「汁物が甘いのは慣れんな。」
と言いつつもそのまま食べ続けた。
「オアジハ イカガデスカ?」
武尊と目が合ったマーティンが聞いて来きた。
「あ・・美味しいです。」
不意に話を振られ武尊はドキっとしながらも答えた。
「赤い汁物の味はよく分からんがこのパンというのはなかなかいける。」
斎藤はそう言って目の前の三人がやっているように黒パンをちぎって食べた。
武尊も斎藤をまねて黒パンをちぎって口にした。
どっしりしたライ麦のパン。
少し酸っぱいが噛めば素朴な味がする。
蕎麦が好きな斎藤ならこういった素朴な風味のパンは意外に好きなのではないのかな、と武尊は思ったりもした。
この後このオンナスキーはマーティンと知り合った理由とか自分の故郷の事を話してくれた。
嫌悪感を持っていたはずのオンナスキーの話だが悔しい事に武尊の興味のあるものでついつい話しに聞き入ってしまった武尊だった。
「じゃあ、日本はこの航海が最後でこれから故郷のニコラエフスクに帰るんですね。」
「イヤイヤ、モウ ニコラエフスクハ オワッタ。コレカラハ ウラジオストークガ サカエル。」
「ウラジオ・・。」
オンナスキーの言葉を聞いて思わずスプーンを置いてしまった武尊だった。
ロシア極東の重要な不凍港、ウラジオストーク。
そこを拠点としる帝政ロシアが誇るバルチック艦隊がこれから作られようとしているのだ。
武尊の頭の中を明治以降の歴史がさっと流れた。
そしてやがて始まるであろう日清、日露戦争。
先行き暗い世界の闇がこの先に待ってるであろうと思うと未来人としては心が痛い。
「ドウシタノカタケル、ウラジオストークニ ナニカアルノカネ。」
オンナスキーにそう聞かれてハッとし武尊は、
「まさか・・別に何でもありません。」
と答えた。
そして、
「おいしい食事をありがとうございました。あまり長居しても片付かないし、もうそろそろ失礼します。」
と武尊は立ちあがろうとした。
「マァ マチタマエ。シュコウハ マダ コレカラダ。」
「趣向だと?何を企んでいる。」
斎藤も無駄に引き留めようとするオンナスキーを警戒し睨んだ。
途中、甲板ではあれほどまでに煙っていた霧がすっかり晴れて、夕日のなごりがほとんど濃紺の夜空に僅かに色を付けていた。
海と石炭の煙の臭いが武尊達を包んだ。
間違いなくここは海の上だと実感しながら案内された部屋の中にはオンナスキーとマーティンの他にもう一人いた。
(あ。)
武尊が目を留めたのは女だった。
プラチナブロンドの美しい髪をした若く美しい娘。
(だれかの娘?)
だが、マーティンの娘はすでに死んでいる。
生きていたとしても自分よりはるかに年上のはずだった。
(じゃ、オンナスキーの娘?・・どこをどうしたらこんな美人な遺伝子が発現するわけ?)
武尊は引かれた椅子に座りながらその女性の顔をさらっと見た。
その武尊も武尊をちらりと見た。
歳はおそらく自分より少し下あたりのウクライナ美人と言うべきか、本当にお人形のような顔立ちに思わず魅入りそうになりながら武尊は順にオンナスキーを、そしてテーブル全体を見わたした。
椅子は全部で五つ。
斎藤と武尊が座った時点で全員がそろったという事になる。
「ヨウコソ フジタフサイ。キテクレルトオモッテイタヨ。」
先に着席していたオンナスキーが歓迎の言葉をかけた。
「断る理由などないからな。」
斎藤は椅子を引いた給仕を少し見据えてから席についた。
武尊はすまし顔で何事もなかったかのように、
「ご招待ありがとうございます。」
と言い、テーブルの上に視線をおいた。
だけど気になる斜め向かいの美女。
そっと視線を彼女に向けると目があった。
うっ、っと武尊が心の中で唸ったのがわかったのかわからないでか知らないが、武尊はその美女が自分を見てふっと笑ったような気がしたと思った。
そしてその美女は斎藤と武尊を交互に見た。
「サア、コンヤハ キャクジントトモニ タノシク ショクジヲ トロウジャナイカ。」
オンナスキーがそう言うと美女はロシア語で何か言い少し肩をすくめ、そしてまた斎藤に視線を移すと口角をわずかに上げた。
「ショウカイスルヨ。コレハ ワタシノ カナイノ ナターシャ。ソシテ コッチガ モウシッテイルトオモウガ ワガトモ マーティンダ。」
武尊はオンナスキーの言葉に驚いて思わず少し声を裏返して、
「奥さんなんですか!」
と言ってしまった。
マーティンほど老人でもないが中年も後期のエロおやじにこんな陶器のお人形のようなしかも自分より若い奥さんがいるなんて!と思ったからだ。
「マエノカナイトハ アワナクテネ、ハコダテカラシバラクブリニ イエニモドッタラ イナクナッテタンダ。 ナターシャハ フタリメノ ツマダ。タダ ニホンゴハ ホトンド ワカラン。」
オンナスキーはとても自慢げに自分の妻を見てにんまり笑った。
「ハァ・・。」
はい、そうですかと武尊は目を丸くしたまま毒気を抜かれたような返事をした。
そしてつい、ナターシャなる女性の裸を想像してしまった。
(この若い女性の白い肌をあの脂ぎった中年オヤジが抱いているっていうの?うは・・・ナターシャさんも大変だな、どこがいいんだろこの人の。おっと、人は見かけで判断しちゃだめ・・オンナスキーは本当はものすごくいい人なのかもしれないからね。)
武尊は自分の中で自分の論理を作り上げて納得させることにした。
そうでもしないと目の前の現実が受け入れられないからだ。
その後、自分達も名前を紹介されそれぞれの乗船理由をオンナスキーが簡単にだが話した。
斎藤は函館で出向間近だったこの船に乗船許可をどうしても、と願い出たらしい。
(どうしても・・ってどうして?何の用で何処に行くんだろ?一は東京では下船しなかった・・次は神戸へこの船は寄港する。でも外国船なんて普通頼んだって乗せてくれないんじゃない?今回は偶然マーティンがいたお陰で乗る事が出来たけど。でもそうまでして乗ったということはそれだけ急ぐ任務を負ってるってこと?)
もちろん任務内容など斉藤がこの場で話すわけはないが乗船したのは何か急ぐ理由があったということは分かった。
武尊としてはそこが何か気になった。
そうこうしているうちに夕食が運ばれてきた。
黒パンに赤いスープ。
(ボルシチだ!しかも本場もんだ!)
武尊としては本場もののボルシチが食べられる!っとこの席が望まざる席だとしても多少ならずは心浮き立った。
しかし純日本人の斎藤はこれを食べられるのだろうかと心配し斎藤の方を見ると、
「フン・・異人は血肉を喰らうというがまさにこの事だな。」
と呟いたのが聞こえた。
(違うよ一!日本人が西洋人が血肉をすすっていると表現したのは赤ワインの事だって!)
と、突っ込みたい武尊だったがその事が喉元まで出かかっても言う事が出来なかった。
そんな事を言えばきっと自分が未来から来たという何らかのボロが出てしまうかもしれなかったからだ。
武尊が心の中でうずうずしていると各人の所に置かれているグラスに透明な液体が注がれた。
それは御多分に漏れずウオッカ。
「私・・飲めないんです。」
武尊は困惑して言ったが斎藤に口だけつけて残せと言われて渋々頷いた。
(私、以前一から日本酒ついでもらってるからね・・まったく飲めないとは思ってないんだろうな。っていうか一の方こそ飲んで大丈夫なの?!ウオッカだよ!度数が半端ない・・)
武尊がそう思っている間にもオンナスキーが乾杯しグラスをあげて一気に飲み干したものだから斎藤もそれをまね、武尊が横で『あっ!』という前に一気にグラスをあおった。
(酒が入ると人を斬りたくなるって言ってなかったっけ!!というよりもウオッカ!初ウオッカじゃないの!?)
武尊は本気で一瞬青ざめた。
だが斎藤の手が刀にかかる事はなく、武尊はホッとした。
だが次の瞬間、武尊は斎藤がウオッカを飲み干したのはよかったのだがぶっ倒れはしないかと心配し斎藤を見つめると斎藤はオンナスキーを見てフッと挑戦的に口角を上げたのだった。
(えっ!)
武尊は視線をさっとオンナスキーに移すとオンナスキーも斎藤に対してニヤリとしていた。
そんな二人をよそにナターシャとマーティンがボルシチをスプーンで食べているのを見て斎藤も同じようにスプーンを取ったので武尊も慌ててスプーンを手にした。
「西洋では汁物をさじで食べるのか。箸の方が使いやすかろうが。」
と武尊は横で斎藤が言うのを耳にしながら斎藤をちらっと観察した。
そう言いながらも斎藤はボルシチを口へ運んだので武尊も動作を同じにしてスプーンを口に運んだ。
斎藤の手が止まり、武尊はドキっとした。
(やっぱり口に合わなかったんだろうか・・仕方がないと言えば仕方がないけど・・私的には美味しいと思うよ!でも何だか素直に言えないこの空気!)
武尊がそう思っていると斎藤は、
「汁物が甘いのは慣れんな。」
と言いつつもそのまま食べ続けた。
「オアジハ イカガデスカ?」
武尊と目が合ったマーティンが聞いて来きた。
「あ・・美味しいです。」
不意に話を振られ武尊はドキっとしながらも答えた。
「赤い汁物の味はよく分からんがこのパンというのはなかなかいける。」
斎藤はそう言って目の前の三人がやっているように黒パンをちぎって食べた。
武尊も斎藤をまねて黒パンをちぎって口にした。
どっしりしたライ麦のパン。
少し酸っぱいが噛めば素朴な味がする。
蕎麦が好きな斎藤ならこういった素朴な風味のパンは意外に好きなのではないのかな、と武尊は思ったりもした。
この後このオンナスキーはマーティンと知り合った理由とか自分の故郷の事を話してくれた。
嫌悪感を持っていたはずのオンナスキーの話だが悔しい事に武尊の興味のあるものでついつい話しに聞き入ってしまった武尊だった。
「じゃあ、日本はこの航海が最後でこれから故郷のニコラエフスクに帰るんですね。」
「イヤイヤ、モウ ニコラエフスクハ オワッタ。コレカラハ ウラジオストークガ サカエル。」
「ウラジオ・・。」
オンナスキーの言葉を聞いて思わずスプーンを置いてしまった武尊だった。
ロシア極東の重要な不凍港、ウラジオストーク。
そこを拠点としる帝政ロシアが誇るバルチック艦隊がこれから作られようとしているのだ。
武尊の頭の中を明治以降の歴史がさっと流れた。
そしてやがて始まるであろう日清、日露戦争。
先行き暗い世界の闇がこの先に待ってるであろうと思うと未来人としては心が痛い。
「ドウシタノカタケル、ウラジオストークニ ナニカアルノカネ。」
オンナスキーにそう聞かれてハッとし武尊は、
「まさか・・別に何でもありません。」
と答えた。
そして、
「おいしい食事をありがとうございました。あまり長居しても片付かないし、もうそろそろ失礼します。」
と武尊は立ちあがろうとした。
「マァ マチタマエ。シュコウハ マダ コレカラダ。」
「趣向だと?何を企んでいる。」
斎藤も無駄に引き留めようとするオンナスキーを警戒し睨んだ。