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239.アジトの裏口 (白衣の男・操・斎藤・夢主・観柳)
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ガチャ。
ドアノブが回り、扉が開くと同時に観柳の
「はろぉう。」
という声が部屋に聞こえた。
「観柳様!」
実験中の研究者の男は観柳の姿に驚いたようでガタリと席を立った。
これまで一日一回の人体実験の時間以外に観柳が来ることはなかったからだ。
「そのままそのまま。」
観柳はにこやかに研究者に声掛けをすると、ショックと空腹で横たわっていた操の前に仁王立ちに立ち操を見下ろした。
「小娘、喜びなさい。お前にもこの観柳様の役にたてるという誉な機会を与えてあげましょう。」
操はそう言われてムスッとした表情で、
「誰があんたなんかの為に。死んだって御免よ!」
「強がりがどこまでもつか・・フン、分かっていないようですね。どんなに強がっても阿片の前には・・と言っても分かってもらえないようですから・・手っ取り早く打っちゃいましょうか。」
と、観柳は研究者の方を向いてニタリと笑った。
「いいのですか?」
「ええ、やっちゃってください。その代わりすぐ死んでしまっては余興にもならないので今日死んだ男の十分の一ぐらいでお願いしますよ。」
「分かりました。」
観柳の指示に研究者は立ち上がり、操に新型蜘蛛の巣を打つ準備を始めた。
「ちょっと!やめなさいよ!私が死んだら蒼紫様が貴方達を絶対許さないんだから!」
意気込む操だったがその顔は青ざめていた。
何故ならその薬の所為で男が操の目の前で死んだのだから。
あまりにもあっけなく死ぬその薬の威力を見せつけられて操は焦るのだった。
「いい、いいねぇ!その表情!恐怖におびえるその顔、そそりますよぉ~!そんなに興奮すると一発であの世行きになるかもしれませんよぉ。」
喜々として操の首を縛っている紐を引く観柳の目は狂気に血走っていた。
「ぐっ・・。」
喉に食い込む縄に操の声が詰まる。
その間に研究者は準備が終わり操に近づいた。
操はその研究者の靴が自分に向かって来るのを見て最後の力を振り絞り、
「いやぁ!蒼紫様ー!」
と涙ながらに叫んだのだった。
2016.10.31
ドアノブが回り、扉が開くと同時に観柳の
「はろぉう。」
という声が部屋に聞こえた。
「観柳様!」
実験中の研究者の男は観柳の姿に驚いたようでガタリと席を立った。
これまで一日一回の人体実験の時間以外に観柳が来ることはなかったからだ。
「そのままそのまま。」
観柳はにこやかに研究者に声掛けをすると、ショックと空腹で横たわっていた操の前に仁王立ちに立ち操を見下ろした。
「小娘、喜びなさい。お前にもこの観柳様の役にたてるという誉な機会を与えてあげましょう。」
操はそう言われてムスッとした表情で、
「誰があんたなんかの為に。死んだって御免よ!」
「強がりがどこまでもつか・・フン、分かっていないようですね。どんなに強がっても阿片の前には・・と言っても分かってもらえないようですから・・手っ取り早く打っちゃいましょうか。」
と、観柳は研究者の方を向いてニタリと笑った。
「いいのですか?」
「ええ、やっちゃってください。その代わりすぐ死んでしまっては余興にもならないので今日死んだ男の十分の一ぐらいでお願いしますよ。」
「分かりました。」
観柳の指示に研究者は立ち上がり、操に新型蜘蛛の巣を打つ準備を始めた。
「ちょっと!やめなさいよ!私が死んだら蒼紫様が貴方達を絶対許さないんだから!」
意気込む操だったがその顔は青ざめていた。
何故ならその薬の所為で男が操の目の前で死んだのだから。
あまりにもあっけなく死ぬその薬の威力を見せつけられて操は焦るのだった。
「いい、いいねぇ!その表情!恐怖におびえるその顔、そそりますよぉ~!そんなに興奮すると一発であの世行きになるかもしれませんよぉ。」
喜々として操の首を縛っている紐を引く観柳の目は狂気に血走っていた。
「ぐっ・・。」
喉に食い込む縄に操の声が詰まる。
その間に研究者は準備が終わり操に近づいた。
操はその研究者の靴が自分に向かって来るのを見て最後の力を振り絞り、
「いやぁ!蒼紫様ー!」
と涙ながらに叫んだのだった。
2016.10.31