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239.アジトの裏口 (白衣の男・操・斎藤・夢主・観柳)
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時刻は夕方五時過ぎ。
観柳は夕食前の葡萄酒を傍らに二時間近く算盤をはじいていた。
「んんー、この勘定でいくと次の船でこれくらいの儲けが出ますね、と・・ヒヒヒヒ・・。」
今回の貿易の儲けを考えると笑いが止まらない観柳だった。
なにせ、元手は全部影宮が出すうえに、売却先も影宮なのだ。
ただでさえ儲かる武器の密輸にちゃっかりものの観柳はそこにも幾分も値段を上乗せしていた。
そして今開発している新型蜘蛛の巣も完成させ輸出まで出来るようになればどれだけの儲けを生み出せるかと思うと気分は最高潮に達するのであった。
しかし、そこでふと卓上に置いたランプに映った自分の顔が目に入り観柳はドキっとした。
陥没した鼻、ゆがんだ顎、そして欠けた歯。
・・醜い自分の顔。
それは否が応でもいまいましい抜刀斉を思い出させるのだった。
なるべく自分の顔は見ないようにしているのであるが不意にランプに映ってしまったことにより怒りが再燃する。
「抜刀斉め!居場所は知れてんだ、より強力な私兵団を作って今度こそ道場もろとも焼き討ちして消し去ってくれる!」
観柳は怒り任せにバンっと机を叩き立ち上がった。
「!」
が、立ち上がった観柳は嬉しそうにニタァ・・と笑った。
「いるじゃないか!いい見世物が!フフフ・・」
今まで金勘定に夢中でつい忘れていたが、観柳は捕らえてある操の事を思い出したのだ。
「色気のない小娘だが今のうちから阿片漬けにして色々仕込んでしまいましょうか。使い道は後から考えてもいいし、適当に男牢の中に放り込んでもいいかもしれませんね。そして生きる屍と化した小娘を人質に抜刀斉を殺る・・フフフフフ。」
女子供に手が出せない甘い抜刀斉の性格を知った上での観柳の策だった。
金勘定も終わったところで思い立ったら即実行が信条とばかりに観柳は抜刀斉の悔しそうな顔を想像すると楽しくて仕方がなく、足取り軽やかに実験室へと向かったのだった。
観柳は夕食前の葡萄酒を傍らに二時間近く算盤をはじいていた。
「んんー、この勘定でいくと次の船でこれくらいの儲けが出ますね、と・・ヒヒヒヒ・・。」
今回の貿易の儲けを考えると笑いが止まらない観柳だった。
なにせ、元手は全部影宮が出すうえに、売却先も影宮なのだ。
ただでさえ儲かる武器の密輸にちゃっかりものの観柳はそこにも幾分も値段を上乗せしていた。
そして今開発している新型蜘蛛の巣も完成させ輸出まで出来るようになればどれだけの儲けを生み出せるかと思うと気分は最高潮に達するのであった。
しかし、そこでふと卓上に置いたランプに映った自分の顔が目に入り観柳はドキっとした。
陥没した鼻、ゆがんだ顎、そして欠けた歯。
・・醜い自分の顔。
それは否が応でもいまいましい抜刀斉を思い出させるのだった。
なるべく自分の顔は見ないようにしているのであるが不意にランプに映ってしまったことにより怒りが再燃する。
「抜刀斉め!居場所は知れてんだ、より強力な私兵団を作って今度こそ道場もろとも焼き討ちして消し去ってくれる!」
観柳は怒り任せにバンっと机を叩き立ち上がった。
「!」
が、立ち上がった観柳は嬉しそうにニタァ・・と笑った。
「いるじゃないか!いい見世物が!フフフ・・」
今まで金勘定に夢中でつい忘れていたが、観柳は捕らえてある操の事を思い出したのだ。
「色気のない小娘だが今のうちから阿片漬けにして色々仕込んでしまいましょうか。使い道は後から考えてもいいし、適当に男牢の中に放り込んでもいいかもしれませんね。そして生きる屍と化した小娘を人質に抜刀斉を殺る・・フフフフフ。」
女子供に手が出せない甘い抜刀斉の性格を知った上での観柳の策だった。
金勘定も終わったところで思い立ったら即実行が信条とばかりに観柳は抜刀斉の悔しそうな顔を想像すると楽しくて仕方がなく、足取り軽やかに実験室へと向かったのだった。