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239.アジトの裏口 (白衣の男・操・斎藤・夢主・観柳)
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一方武尊はというと、操が流れて来た死体を追っかけて川上に向かったと思い鴨川沿いを行った。
しかし途中で武尊は気が付いたのだった。
(けっこう水深浅くなってきたよね、、。このへんで死体をぶん投げても途中で引っかかりそうな・・。)
いやいや、しかしながら実際その死体を見たわけではないし、ダニにかまれた痕を見たというわけでもない。
おっさんの水死体はできれば見たいものではないと思いつつも、どこから捨てられたのかというのは考えなければならないと思った。
その時に武尊の頭に浮かんだのは九条の事。
蒼紫から九条が京都に来ていると聞いて、そしてアジトに九条の姿を見て今回の一連のどざえもん騒ぎに関連があるのではないかと思い始めた。
時尾に連れて行ってもらったお茶会の時も数人のごろつき野郎が確かにいたはずだと武尊はその時を思い出す。
【ごろつき=九条】ではないが九条の裏にごろつきあり、なのではないかと武尊は想像した。
(それにしてもちゃんと地位のある役職についていながらも一方でごろつきを雇っているなんて何を考えているのだろう・・。
そして奴は私を狙っている・・
私を捕まえる理由は十六夜丸の力を使いたいから。
・・それしか考えられない。
では十六夜丸を使って何をする?上司を殺して自分が出世するとか?
でも幕末に大して活躍もしなかった人にそんないい役職が回って来るとも考えられないし・・)
武尊は九条の目的について考えてみたがこれといった案が思いつかない。
そして死体を川に投げ込んだ理由も良く分からなかった。
アジトで殺したんだとすればどうしてわざわざ川に投げ込んだのだろうか。
山の中にでも埋めとけば警察沙汰にもならないし、操が吸血鬼と騒ぐこともなく行方不明になることもきっとなかったのに、と思ったのだ。
とはいえ、操が死体を追って川をさかのぼったのだったとしたら自分も何か手がかりがあるまで行ってみようと武尊尊は思った。
時々操の名前を呼びかけながら歩くものの、やはり返事はないし取り分けて怪しい物もない。
そのうち川べりを歩くことも難しくなり、側の道なりに北上するうちに武尊はアジトの近くまできてしまっていた。
(まずいな・・このまま行って正面から入るわけにもいかないし、敵の人数も分からない・・仕方がない。)
武尊はそう思い、川が流れていると思われる方向へ向かって山の中を分け入って進んだ。
もともと方向音痴の気がある武尊は危うくそのまま迷子かと思ったが遠くに水音が聞こえその方向へ向かって行くと清流を見つけることができた。
崖の縁を草をかき分け進むと高さ五メートル、幅三メートルぐらいの滝が見えた。
そこには小さな河原があり、武尊は河原に降りて喉を潤した。
そして滝を見上げた。
本来ならば見事な紅葉と滝の絶景にしばし見入るほどの光景なのだが今の武尊に景色は見えていなかった。
アジトはこの滝の段差を上ったまだ先の方角のはずだと見当をつけた武尊は滝のへりの岩を上って上に行こうとしたその時のことだった。
「!」
武尊は人の気配にハッとし、動きを止めて四周を見回した。
滝の音だけが武尊の耳に聞こえる。
一分ほど自分の気配を消すようにじっとしていた武尊だったがどうやら気のせいだったかもと、自分の感に半信半疑になりながら岩をよじ登り先へと進んだのだった。
しかし途中で武尊は気が付いたのだった。
(けっこう水深浅くなってきたよね、、。このへんで死体をぶん投げても途中で引っかかりそうな・・。)
いやいや、しかしながら実際その死体を見たわけではないし、ダニにかまれた痕を見たというわけでもない。
おっさんの水死体はできれば見たいものではないと思いつつも、どこから捨てられたのかというのは考えなければならないと思った。
その時に武尊の頭に浮かんだのは九条の事。
蒼紫から九条が京都に来ていると聞いて、そしてアジトに九条の姿を見て今回の一連のどざえもん騒ぎに関連があるのではないかと思い始めた。
時尾に連れて行ってもらったお茶会の時も数人のごろつき野郎が確かにいたはずだと武尊はその時を思い出す。
【ごろつき=九条】ではないが九条の裏にごろつきあり、なのではないかと武尊は想像した。
(それにしてもちゃんと地位のある役職についていながらも一方でごろつきを雇っているなんて何を考えているのだろう・・。
そして奴は私を狙っている・・
私を捕まえる理由は十六夜丸の力を使いたいから。
・・それしか考えられない。
では十六夜丸を使って何をする?上司を殺して自分が出世するとか?
でも幕末に大して活躍もしなかった人にそんないい役職が回って来るとも考えられないし・・)
武尊は九条の目的について考えてみたがこれといった案が思いつかない。
そして死体を川に投げ込んだ理由も良く分からなかった。
アジトで殺したんだとすればどうしてわざわざ川に投げ込んだのだろうか。
山の中にでも埋めとけば警察沙汰にもならないし、操が吸血鬼と騒ぐこともなく行方不明になることもきっとなかったのに、と思ったのだ。
とはいえ、操が死体を追って川をさかのぼったのだったとしたら自分も何か手がかりがあるまで行ってみようと武尊尊は思った。
時々操の名前を呼びかけながら歩くものの、やはり返事はないし取り分けて怪しい物もない。
そのうち川べりを歩くことも難しくなり、側の道なりに北上するうちに武尊はアジトの近くまできてしまっていた。
(まずいな・・このまま行って正面から入るわけにもいかないし、敵の人数も分からない・・仕方がない。)
武尊はそう思い、川が流れていると思われる方向へ向かって山の中を分け入って進んだ。
もともと方向音痴の気がある武尊は危うくそのまま迷子かと思ったが遠くに水音が聞こえその方向へ向かって行くと清流を見つけることができた。
崖の縁を草をかき分け進むと高さ五メートル、幅三メートルぐらいの滝が見えた。
そこには小さな河原があり、武尊は河原に降りて喉を潤した。
そして滝を見上げた。
本来ならば見事な紅葉と滝の絶景にしばし見入るほどの光景なのだが今の武尊に景色は見えていなかった。
アジトはこの滝の段差を上ったまだ先の方角のはずだと見当をつけた武尊は滝のへりの岩を上って上に行こうとしたその時のことだった。
「!」
武尊は人の気配にハッとし、動きを止めて四周を見回した。
滝の音だけが武尊の耳に聞こえる。
一分ほど自分の気配を消すようにじっとしていた武尊だったがどうやら気のせいだったかもと、自分の感に半信半疑になりながら岩をよじ登り先へと進んだのだった。