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239.アジトの裏口 (白衣の男・操・斎藤・夢主・観柳)
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それにしても再びあのアジトへ行くことになろうとは。
闘場で死闘が行われたのはまだついこの間、日差しが刺すように暑い夏。
今は木々の葉が紅に染まる秋・・
斎藤はあの時の状況を回想していた。
志々雄真実が自ら燃え尽きた後、方治は勝利を志々雄のものにする為、あの場にいた者全員を爆発に巻き込み亡き者にしようとした。
しかし斎藤の牙突により閉ざされた扉を破壊し全員無事退避かと思われた瞬間、闘場の爆発で退避経路が斎藤の目前で遮断された。
爆発の熱と黒煙渦巻く闘場の中、絶体絶命の斎藤が何故生き延びられたのか。
・・答えは簡単だった。
あの場は山を削った穴倉の中ではなかった。
山の谷間を削り、その際出土した土や岩を用い城の石垣のように積み上げた上に出来た闘場。
そこには松明(たいまつ)のかがり火に代わり、石油を燃やした巨大な炎が演出の為か闘場を取り囲んでいた。
(そういえば新月村の近くの※菅山村(すげやまむら)・・あそこも志々雄真実が支配下に置いた村だったな。あの時は志々雄の好きな温泉があるわけでもないのに何故手を出したか分からなかったが理由はそれだったのか・・。)
志々雄の敗北後、志々雄により制圧されていた各地の村は開放された。
その中の一つが菅山村。
斎藤は後から知ったのだが菅山村は良質の石油が取れる場所だったのだ。
ランプやガス灯がまだ一部の大都市にしか普及していないこのご時世に、石油の存在を知りそれをこのように利用していた志々雄真実の組織はやはり只ならぬものだった、と斎藤は真面目にその組織力を少し褒めた。
その時代を先読みした組織力、情報力、技術はすべて佐渡島方治によるもの。
そんな方治がこの闘場を作ったのなら必ず燃料を運ぶ為の通路があるはずだと斎藤は読んだのだ。
斎藤はまだ完全に灼熱地獄となる前に下に降り(方治はすでに降りて一部破壊行為を行っていた)、予測通りその通路を見つけたのだ。
それ故、最後に闘場が引火による大爆発を起こす前に斎藤は脱出出来たのだった。
ということで、今回斎藤はこの裏口から中に潜入しようと考え、途中一般道から山の中へと分け入ったのだった。
※菅山村(現在の静岡県牧之原市の、ほぼ中央部)、相良(さがら)油田があった。
古来日本にも古くから臭水(石油)が少しばかり産出される地域はあったなかで相良油田は明治五年に発見された新しいもの。
安くて質の良い外国からの輸入に押され1955年廃坑。
今回長編オリジナルストーリーにて勝手に志々雄の制圧下にあった村となりました。
しかし相良(さがら)油田とは・・。
左之助を思い出しました。(*^^*)
闘場で死闘が行われたのはまだついこの間、日差しが刺すように暑い夏。
今は木々の葉が紅に染まる秋・・
斎藤はあの時の状況を回想していた。
志々雄真実が自ら燃え尽きた後、方治は勝利を志々雄のものにする為、あの場にいた者全員を爆発に巻き込み亡き者にしようとした。
しかし斎藤の牙突により閉ざされた扉を破壊し全員無事退避かと思われた瞬間、闘場の爆発で退避経路が斎藤の目前で遮断された。
爆発の熱と黒煙渦巻く闘場の中、絶体絶命の斎藤が何故生き延びられたのか。
・・答えは簡単だった。
あの場は山を削った穴倉の中ではなかった。
山の谷間を削り、その際出土した土や岩を用い城の石垣のように積み上げた上に出来た闘場。
そこには松明(たいまつ)のかがり火に代わり、石油を燃やした巨大な炎が演出の為か闘場を取り囲んでいた。
(そういえば新月村の近くの※菅山村(すげやまむら)・・あそこも志々雄真実が支配下に置いた村だったな。あの時は志々雄の好きな温泉があるわけでもないのに何故手を出したか分からなかったが理由はそれだったのか・・。)
志々雄の敗北後、志々雄により制圧されていた各地の村は開放された。
その中の一つが菅山村。
斎藤は後から知ったのだが菅山村は良質の石油が取れる場所だったのだ。
ランプやガス灯がまだ一部の大都市にしか普及していないこのご時世に、石油の存在を知りそれをこのように利用していた志々雄真実の組織はやはり只ならぬものだった、と斎藤は真面目にその組織力を少し褒めた。
その時代を先読みした組織力、情報力、技術はすべて佐渡島方治によるもの。
そんな方治がこの闘場を作ったのなら必ず燃料を運ぶ為の通路があるはずだと斎藤は読んだのだ。
斎藤はまだ完全に灼熱地獄となる前に下に降り(方治はすでに降りて一部破壊行為を行っていた)、予測通りその通路を見つけたのだ。
それ故、最後に闘場が引火による大爆発を起こす前に斎藤は脱出出来たのだった。
ということで、今回斎藤はこの裏口から中に潜入しようと考え、途中一般道から山の中へと分け入ったのだった。
※菅山村(現在の静岡県牧之原市の、ほぼ中央部)、相良(さがら)油田があった。
古来日本にも古くから臭水(石油)が少しばかり産出される地域はあったなかで相良油田は明治五年に発見された新しいもの。
安くて質の良い外国からの輸入に押され1955年廃坑。
今回長編オリジナルストーリーにて勝手に志々雄の制圧下にあった村となりました。
しかし相良(さがら)油田とは・・。
左之助を思い出しました。(*^^*)