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237.イタチ娘捕まる! (夢主・蒼紫・翁・操)
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「蒼紫・・なんか静かすぎる・・。これが普通なら別にいいんだけど・・。」
武尊が違和感と、そしてむくむく沸いてきたちょっとした嫌な予感が不安になった。
「嗚呼・・。」
武尊に言われ、蒼紫もどうやら武尊と同じことを想像した。
「操ちゃんがそろそろやって来るころかと思って足音や声に注意してたんだけど来ないね。」
「嗚呼・・。」
あれほど蒼紫に一緒に紅葉を見に行こうだの武尊に観光案内するだのと意気込んでいたからには今日こそ逃げられないように朝餉の後速攻で自分たちのところへやって来るかと思っていたのに拍子抜けするほどに操の気配すらなかった。
武尊は『操はなにか隠している。』という蒼紫の昨日の心配が本当にならなければいいのだが・・と思った。
そういえば、朝餉の時から変に上機嫌だったような、と武尊は操の様子を思い出していた。
「もしかして何か別に目的を見つけたからすでに出かけた・・とか!?私はともかく蒼紫よりも優先することってあるの!?」
武尊は信じられないと驚きながらそう言った。
蒼紫は軽くため息をつくと、
「俺優先というのが理解出来んが、朝から誰にでも分かるあの浮かれようは怪しさ満点だった。何が目的か分からんが出かけたようだな。仕方がない・・操は俺が探しに行く。だから武尊は此処にいろ、いいな。」
と眼力を込めて念を押した。
「え、二人で手分けして探した方が・・。」
と言いかけて武尊は言葉を飲み込んだ。
そうだった、自分が不用意にうろついて万が一にも九条に捕まってしまうというシナリオは最悪のシナリオなのだ。
蒼紫はその万が一を心配して武尊に自分が行くと言ったのだ。
蒼紫は善は急げとばかりに立ち上がると武尊が、
「あ、蒼紫。」
と急に蒼紫を呼び止めた。
蒼紫は首を少し後ろに向けて武尊を見下ろした。
「あ・・あの・・。」
そんな目で見られると言いにくいと武尊はいったん口を閉じたが、蒼紫が街中へ出るというのならどうしても言いたいことがあった。
「もし・・途中で斎藤さんに会ったら・・九条のこと、いや、志々雄のアジトのことを伝えて。絶対良くない事に使われている気がするから。」
と言った。
もちろん武尊だって蒼紫が斎藤の顔なんか見たくもないということぐらい知っている。
だが権力にやたらに弱いそこらへんの警官に言ったとしても斎藤以外の警官は信用するに値しないので直接話を持っていきたいのだ。
私情を抜きにして冷静に考えればそれくらいのことは蒼紫にもわかるはずだと武尊は願いを込めて蒼紫を見た。
「・・操のことが優先だがそれでいいか。」
と、蒼紫も仕方なしに答えた。
民間人である自分達が政府の役人に直接手を出すことは得策ではないのは蒼紫も身に染みて分かっている。
それに斎藤にアジトの現状を伝えたところで斎藤が何か行動を起こしたとしてもそれは向こうが勝手にやらかしたことであり、こちらの知ったことではない・・。
蒼紫と武尊がそのような話をしていた時、翁がひょっこりやって来た。
「操・・は・・来とらんようじゃの。」
蒼紫の部屋をぐるりと見まわして翁はため息をついた。
「何か悪だくみをしておるようじゃったが、まぁ操もそれなりのくノ一。路地裏まで知れた京都で多少何をしようが心配ないであろうがのぅ。」
と、独り言を漏らすようにそう言って戻っていった。
やはり操はどこかへ出かけたらしい。
蒼紫と武尊は互いを見てうなずいた後、蒼紫は街中へ出て行った。
武尊が違和感と、そしてむくむく沸いてきたちょっとした嫌な予感が不安になった。
「嗚呼・・。」
武尊に言われ、蒼紫もどうやら武尊と同じことを想像した。
「操ちゃんがそろそろやって来るころかと思って足音や声に注意してたんだけど来ないね。」
「嗚呼・・。」
あれほど蒼紫に一緒に紅葉を見に行こうだの武尊に観光案内するだのと意気込んでいたからには今日こそ逃げられないように朝餉の後速攻で自分たちのところへやって来るかと思っていたのに拍子抜けするほどに操の気配すらなかった。
武尊は『操はなにか隠している。』という蒼紫の昨日の心配が本当にならなければいいのだが・・と思った。
そういえば、朝餉の時から変に上機嫌だったような、と武尊は操の様子を思い出していた。
「もしかして何か別に目的を見つけたからすでに出かけた・・とか!?私はともかく蒼紫よりも優先することってあるの!?」
武尊は信じられないと驚きながらそう言った。
蒼紫は軽くため息をつくと、
「俺優先というのが理解出来んが、朝から誰にでも分かるあの浮かれようは怪しさ満点だった。何が目的か分からんが出かけたようだな。仕方がない・・操は俺が探しに行く。だから武尊は此処にいろ、いいな。」
と眼力を込めて念を押した。
「え、二人で手分けして探した方が・・。」
と言いかけて武尊は言葉を飲み込んだ。
そうだった、自分が不用意にうろついて万が一にも九条に捕まってしまうというシナリオは最悪のシナリオなのだ。
蒼紫はその万が一を心配して武尊に自分が行くと言ったのだ。
蒼紫は善は急げとばかりに立ち上がると武尊が、
「あ、蒼紫。」
と急に蒼紫を呼び止めた。
蒼紫は首を少し後ろに向けて武尊を見下ろした。
「あ・・あの・・。」
そんな目で見られると言いにくいと武尊はいったん口を閉じたが、蒼紫が街中へ出るというのならどうしても言いたいことがあった。
「もし・・途中で斎藤さんに会ったら・・九条のこと、いや、志々雄のアジトのことを伝えて。絶対良くない事に使われている気がするから。」
と言った。
もちろん武尊だって蒼紫が斎藤の顔なんか見たくもないということぐらい知っている。
だが権力にやたらに弱いそこらへんの警官に言ったとしても斎藤以外の警官は信用するに値しないので直接話を持っていきたいのだ。
私情を抜きにして冷静に考えればそれくらいのことは蒼紫にもわかるはずだと武尊は願いを込めて蒼紫を見た。
「・・操のことが優先だがそれでいいか。」
と、蒼紫も仕方なしに答えた。
民間人である自分達が政府の役人に直接手を出すことは得策ではないのは蒼紫も身に染みて分かっている。
それに斎藤にアジトの現状を伝えたところで斎藤が何か行動を起こしたとしてもそれは向こうが勝手にやらかしたことであり、こちらの知ったことではない・・。
蒼紫と武尊がそのような話をしていた時、翁がひょっこりやって来た。
「操・・は・・来とらんようじゃの。」
蒼紫の部屋をぐるりと見まわして翁はため息をついた。
「何か悪だくみをしておるようじゃったが、まぁ操もそれなりのくノ一。路地裏まで知れた京都で多少何をしようが心配ないであろうがのぅ。」
と、独り言を漏らすようにそう言って戻っていった。
やはり操はどこかへ出かけたらしい。
蒼紫と武尊は互いを見てうなずいた後、蒼紫は街中へ出て行った。