※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
236.或る人の名 (蒼紫・夢主・影宮・観柳・操)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「入って行ったな・・。」
「うん・・どうしようか。」
九条の馬車がどう進むか隠れて見ていた二人だが想定外の状況にどうするのか決めなければいけなかった。
無人だと思っていた志々雄のアジトが九条が関係する何等かのことに使われている事実。
どれだけ多数の人間があの中に潜んでいるか分からないこの状況下、斎藤が使った裏口がどこかにあるにせよ蒼紫は武尊を連れて中に入るわけにはいかなかった。
(殺される方がましな相手に武尊を渡すわけにはいかぬ。)
蒼紫の頭に薬で支配された武尊・・いや、十六夜丸が再び自分の前に敵として現れる姿がかすめた。
(十六夜丸の存在が外法によるものならば、自分は武尊を消さなければならない・・)
そんなことは絶対にさせない、させてはならない。
と思っていると武尊に、
「どっちにしても九条が関係しているとなったらちょっと調べたほうがいいんじゃない?どうみてもあそこ、政府の機関には見えないよ。」
と言われた。
武尊にしても斎藤の部下をしていたせいなのか、怪しいところは調べて報告、みたいなところが潜在的な意識にあったのかもしれない。
「いや・・今日は戻るぞ。」
蒼紫は今ここにいるのが武尊ではなく、斎藤や緋村だったら踏み込んでもいいとフッと思った。
いくら武尊が男を五、六人相手に出来るといっても所詮素手。
斎藤や緋村とはくらべものにならないのだ。
武尊も蒼紫の言葉に、蒼紫の戦力分析思考を瞬時に悟り、
「分かった・・。」
と返事をした。
本には興味があったがこの状況では仕方がないのだ。
(何なのよ九条は!どうしてここまで来て私の邪魔するかなぁ!本当、あいつとはとことん相容れないのね!)
と、武尊は心の中で捨て台詞を吐いて蒼紫と戻ることになった。
「うん・・どうしようか。」
九条の馬車がどう進むか隠れて見ていた二人だが想定外の状況にどうするのか決めなければいけなかった。
無人だと思っていた志々雄のアジトが九条が関係する何等かのことに使われている事実。
どれだけ多数の人間があの中に潜んでいるか分からないこの状況下、斎藤が使った裏口がどこかにあるにせよ蒼紫は武尊を連れて中に入るわけにはいかなかった。
(殺される方がましな相手に武尊を渡すわけにはいかぬ。)
蒼紫の頭に薬で支配された武尊・・いや、十六夜丸が再び自分の前に敵として現れる姿がかすめた。
(十六夜丸の存在が外法によるものならば、自分は武尊を消さなければならない・・)
そんなことは絶対にさせない、させてはならない。
と思っていると武尊に、
「どっちにしても九条が関係しているとなったらちょっと調べたほうがいいんじゃない?どうみてもあそこ、政府の機関には見えないよ。」
と言われた。
武尊にしても斎藤の部下をしていたせいなのか、怪しいところは調べて報告、みたいなところが潜在的な意識にあったのかもしれない。
「いや・・今日は戻るぞ。」
蒼紫は今ここにいるのが武尊ではなく、斎藤や緋村だったら踏み込んでもいいとフッと思った。
いくら武尊が男を五、六人相手に出来るといっても所詮素手。
斎藤や緋村とはくらべものにならないのだ。
武尊も蒼紫の言葉に、蒼紫の戦力分析思考を瞬時に悟り、
「分かった・・。」
と返事をした。
本には興味があったがこの状況では仕方がないのだ。
(何なのよ九条は!どうしてここまで来て私の邪魔するかなぁ!本当、あいつとはとことん相容れないのね!)
と、武尊は心の中で捨て台詞を吐いて蒼紫と戻ることになった。